アメリカで一体何が起きていたのでしょうか?

Footwear, Shoe, Boot, Brown, Tan, Durango boot, Hiking boot, pinterest

  L.L.Bean

 またしても、「だから良いものを手に入れられないんだ!」というセリフが聞こえそうな新たなニュースです。 

 イリノイ州である買い物客が、これまで周知されていた寛大ともいえる「無期限返品保障」のポリシーを変更したL.L.ビーン(本社:米国メイン州)に対し、訴訟を起こしたのです。それではここで、これまでの流れを簡単に説明しましょう。

  
 L.L.ビーンは長年にわたって同社製品に対し、無条件で無期限返品保証を実施してきました。これは購入者が、低品質の製品により損害を被らないための措置だったのです。しかし、なかにはこのポリシーを悪用する人もいるものです。何年も使い込んだ製品や、ガレッジセールで手に入れた製品を返品するケースもあったとのこと…。そうしたなかL.L.ビーンは2月上旬、このポリシーを変更。返品期間は購入から「1年以内、また購入を裏付けるものが必要」としました。 

 これに不満を訴えたのが、ヴィクター・ボンディ氏です。彼はL.L.ビーンによるこの変更が保証条項に違反するもので、「詐欺的で不公平」であるとしてシカゴ連邦裁判所に提訴しました。 

 ヘラルド紙は次のように報じています。

【原告の主張】
「L.L.ビーン製品の販売はこの保証条件に基づいて行われたものであり、L.L.ビーンが一方的に保証内容を拒絶したことにより、提訴人および他の原告団の権利が損なわれ、取引により得られるはずの恩恵が奪われた」 

 
 …と、ボンディ氏は他の「権利を損なわれた」人々も今回の訴訟騒ぎを楽しめるよう、集団訴訟にもち込みたいと考えています。訴訟によれば、同氏はL.L.ビーンの長年にわたるロイヤルカスタマーであるそうです。L.L.ビーンはこんなに「熱心な」ファンをもって、さぞ感動していることでしょう。 

 おっと、念のため言っておきましょう。この新しいポリシーは、変更を発表した2018年2月9日以降に購入された商品のみに適用されます。これはまったく不愉快な話かもしれません。ボンディ氏にしてみれば、「ビーンブーツを必要としない新たな趣味を見つけるかもしれない…」と言うところでしょうか。


By Jonathan Evans on February 15, 2018
Photos by Getty Images
ESQUIRE US 原文(English)

TRANSLATION BY TransMart
※この翻訳は抄訳です。


編集者:山野井 俊