2018.04.27

Nike’s 3D-Printed Uppers Are a Game-Changing First for the Sneaker World

ナイキによる3Dプリントの革新的技術がスニーカーの世界を変える!

「NIKE(ナイキ)」は、3Dプリンターを活用した初の競技用フットウェアのアッパーとなる「Flyprint(フライプリント)」を発表。そして、2018年4月22日に開催されたロンドンマラソンでついにデビューをはたしました!

 2017年、マラソンランナーのエリウド・キプチョゲ選手(リオ五輪の男子マラソン金メダリストで、世界歴代3位となる2時間3分5秒の記録を保持)とナイキは、「2時間の壁」を打ち破ることを目指しました。
 
 「ブレイキング2」と呼ばれたこのプロジェクトはイタリア・モンツァで行われましたが、残念ながら、結果は2時間切りを達成することはできませんでした。ですが、ケニア出身のキプチョゲ選手は、非公認レースのため公式記録にはなりませんが、26.2マイル(42.195km)をわずか2時間25秒で完走し、フルマラソンでの史上最速タイムを記録しました。 
 
 とはいえ、このマラソンのコンディションはまったく理想的ではありませんでした。湿度はなんと99%で雨も降っていたため、シューズが雨(水)を吸収して、重くなってしまったということは事実。そのため、ナイキとキプチョゲ選手は、将来的にこの問題は克服すべき課題だと考えていましたところ…。そうしてついに、3Dプリンターでアッパー部分を製造するナイキの新しいテキスタイル「フライプリント」の開発、そして採用に至ったのでした。 
 
 この新しいテキスタイルはコイル状のTPUフィラメントを巻き戻し、溶融することで層状となる「リッド・デポジット・モデリング(固体析出モデリング)」と呼ばれるプロセスによって製造されました。 
 
 もしかするとこの説明では、「専門的すぎてよく分からない」という方もいらっしゃるかと思いますが、心配は無用です。 
 
 最も重要なことは、ナイキのデザイナーがキプチョゲ選手のシューズのアッパー部分を細かく調整することによって、その重さを11gまで軽量化することに成功したということ。そして、水が上へと蒸発しやすいように、より良い通気性を確保したことなのになります。 
 
 そして、さらに重要なことは、3Dプリントされたテキスタイルがアッパー部分に使用されたのはスニーカー史上世界初ということになります。
 
 これまでのところ、3Dプリントはミッドソールに使われてきましたが、ナイキによると「フライプリントの最大のメリットは反復処理能力だ」とのことです。この能力により、試作では過去のものに比べて16倍も速く作ることができるようになったため、主要な大会に合わせてアスリートのニーズに素早く(そして完璧に)対処することができるそうです。 
  

 
 

 この種のイノベーションは、超人的に速い人たちだけが利用できるものだと心配している方が中にはいらっしゃるのかもしれません。ですが今回は、そんなことはないようです。 
 
 キプチョゲ選手は、このアッパーを採用した新しいナイキ「Zoom Vaporfly Elite Flyprint(ズーム ヴェイパーフライ エリート フライプリント)」を履き、2018年4月22日のロンドンマラソンに参加しました。結果は2時間4分17秒を記録し、見事、3度目の優勝となりました。 
 
 ナイキはこの「ズーム ヴェイパーフライ エリート フライプリント」を、2018年4月下旬にアプリにて限定発売していました。そこで購入できなかった方々は、またナイキが発売してくれるだろうと強く願っていることかと思われます。 
 
 「フライプリント」は、すでに高い人気を誇るフライニットと組み合わせて使用できるらしいので、今後さらに多くの需要が見込まれることでしょう。キプチョゲ選手のように、軽やかに街を走ってみたいものですね。

By Jonathan Evans on April 17, 2018
Photos by Nike
ESQUIRE UK 原文(English) 
 
TRANSLATION BY Nana Takeda 
※この翻訳は抄訳です。 
編集者:山野井 俊

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