ファッション界に君臨して50年を迎え、いまや世界に名を轟かす巨匠ラルフ・ローレン氏。このたびラルフ・ローレン氏が、愛して止まないヤンキー・スタジアムで始球式を行いました。そしてわれわれは、いまさらながらラルフ・ローレン氏の魅力を再確認できたのです。
ブランド「ラルフ ローレン」の50周年を記念して、ラルフ・ローレン氏は2018年9月20日にニューヨーク・ヤンキースとボストン・レッドソックス戦で始球式を行いました。
この2チームは、米大リーグで同じア・リーグ東地区に所属する「最高のライバル」と言われる関係であり、その戦いには多くの伝説が残っています。さらに今季の大リーグも終盤に差し掛かり、現時点(2018年9月20日)ア・リーグ東地区1位がレッドソックス、2位がヤンキースと今季最高峰の注目が集まった一戦だったのです。そこにラルフ・ローレン氏が登場。ただでさえ熱いヤンキー・スタジアムの観客たちは、さらにヒートアップしたのでした。
ラルフ・ローレン氏が生まれ育った街はニューヨーク州ブロンクス。その幼少期はベースボールの黄金時代であり、ヤンキースの主砲として活躍していたスイッチヒッター、ミッキー・マントル選手を中心としたヤンキースに絶大な憧れを抱きながら大人へと成長していったとのこと。
以降ラルフ・ローレン氏は、アメリカの国民的娯楽、そして彼の大好きなチームであるヤンキースにいつも影響を受け続けているのです。彼のコレクションを見ても理解できるように、ラルフ・ローレン氏は人生を通してスポーツに対する愛情を表現し続けています。
今回のイベントを記念して、ブランドでは「リミテッド エディション ラルフ ローレン ヤンキース コレクション」を展開中です。クラシックベースボールジャケットや「New Era(ニューエラ)」のベースボールキャップ、「Wilson(ウィルソン)」のベースボールグローブ、「Rawlings(ローリングス)」の記念ボールなどがラインナップしています。
しかしながら、日本での販売は予定されていません。非常に残念ですが…。それでもラインナップを確認したい方はこちらから。
ラルフ・ローレン in Yankee studium #01
Ralph Lauren
今回ブランドの創設50周年を記念し、自身が生まれ育ったブロンクスに本拠地を構えるヤンキースの試合の始球式に参加したラルフ・ローレン氏。アウターとして着用しているのが、今回の記念アイテムである「クラシックベースボールジャケット」。手に持つのは、Rawlings(ローリングス)とのコラボによる記念ボールではなく、試合前練習用のボールのようです。
ラルフ・ローレン in Yankee studium #02
Getty Images
始球式前には、1977~1981年にヤンキースで活躍した「Mr. October」、元MLB選手のレジー・ジャクソン氏(写真左)と、元MLB選手であり現在スポーツキャスターとして活躍するデビッド・コーン氏と一緒に記念写真を撮るラルフ・ローレン氏。ユニフォーム姿もお似合いです。
始球式前には、多くの報道陣からフラッシュライトを浴びていたラルフ・ローレン氏の様子も。
ラルフ・ローレン in Yankee studium #03
Youtube@YESNetwork
試合前練習も見学するラルフ・ローレン氏に対し、ヤンキース・グローバル・エンタープライズが運営するスポーツ専門チャンネル「YESネットワーク」のデビッド・コーン氏もインタビューを行っていました。
ちなみに現在は「YESネットワーク」のキャスターを務めるコーン氏も、1995~2000年ヤンキースで活躍した名投手です。
ラルフ・ローレン in Yankee studium #04
Getty Images
試合前の練習も見学し、誰よりも喜んでいる様子のラルフ・ローレン氏。
バッティングゲージの前で、報道陣に対しポーズをとっています。ユニフォームはアッパーだけで、ボトムスは自身のブランドと思われるスウェットパンツというスタイリングでした。そして帽子は、今回の「リミテッド エディション ラルフ ローレン ヤンキース コレクション」の「New Era(ニューエラ)」とのコラボによるベースボールキャップのようです(動画で「POLO」)。
ラルフ・ローレン in Yankee studium #05
Getty Images
始球式に臨むラルフ・ローレン氏。
そこでわれわれは、氏に対して50年目にしての初めてわかったことがありました…。それは次のページで(実は、このページ担当者が知らなかっただけのことかもしれませんが…)。
ラルフ・ローレン in Yankee studium #06
Getty Images
それは…ラルフ・ローレン氏はサウスポーだったのです! やはり天才の一人だったのです。欧米人には左利きが多そうなイメージですが、実際にはそうでもないようです。
「左利きの人は、世界でたったの10%程度」という研究発表もありました。右手と左手という二者択なのだから、50%ずつの存在でもいいはずなのですが…やはり、天才なのですね…。ちなみにアインシュタインにピカソ、ミケランジェロにダヴィンチも、モーツァルトだってベートーベン、バッハもサウスポーなのですから…。日本人で言いますと、坂本龍一氏と松本人志氏がここに挙げるにふさわしいでしょうか…。
ラルフ・ローレン in Yankee studium #07
Getty Images
そして再確認できたこと、それは言うまでもないことなのですが…。ラルフ・ローレン氏はいつまでもカッコいいということです!
Photograph / Getty Images
ヤンキースのこの上ない愛を示すためでしょう、アッパーにはヤンキースのユニフォームを着こみ、ボトムスのは自身のブランドのスウェットパンツで臨んだ氏。そのスタイリングも「さすが!」のひと言。
Photograph / Getty Images
スウェットのウエスト紐だけでは、「アクセントがなく散漫なコーディネートに見える!」と判断したのでしょうか…。愛用感あふれる太めのレザーベルトを装着。さらに「ベルトループがないから…」という理由もあるとは思いますが、ナイスすぎる引手側の処理方法。
これが「あるとないとでは大違いだよ!」と言いたくなるほど、見事なアクセントとなっているのです。さらにこちらも…!
Photograph / Getty Images
そして足元はスニーカー。こちらは懐かしの「POLO SPORT」のものでしょうか…。ヤンキースカラーをスリペクトしながらも、適度なイエローのアクセントをもたせたところこそファッション賢者のテクニックでしょうか…。
さっそく、皆さんのスポーツシーンでの着こなしの参考にしてください。
ラルフ・ローレン in Yankee studium #08
Getty Images
では、動画で投球する様子をご覧ください。
ちなみにこの日、ヤンキースの先発は田中将大選手でした。
マウンド横で笑顔で拍手しています。しかしながら、5回途中8安打5失点で降板。残念ながらヤンキースは6-11で負けてしまったのです…。
ラルフ・ローレン in Yankee studium #09
Getty Images
ヤンキー・スタジアムの観客の皆さんに、手を挙げて挨拶するラルフ・ローレン氏。
心は間違いなく、少年のころに戻っていることでしょう。歓びが顔からあふれ出していませんか…。
ラルフ・ローレン in Yankee studium #10
Ralph Lauren
続いて、ヤンキースのベースボールキャップを手に取り、観客に挨拶するラルフ・ローレン氏。
ここで再び、氏の着こなしをチェックしてみてください。ベルトのあしらい、そしてユニフォームのアンダーとして着こなしたネイビーのスウェットシャツ、さらにボタンの開け方などなど…。やはりラルフ・ローレン氏は、永遠のお手本です。
ラルフ・ローレン in Yankee studium #11
Ralph Lauren
ローレン一家の挨拶&記念撮影もありました。
向かって氏の左側には、53年前にブロンクスで出会ったという氏の妻であるリッキーさんをはじめ、子供のディランさん、デイヴィッドさん、アンドリューさんが大集合。さらにデイヴィッドさんの妻であるローレン・ブッシュ・ローレンさんに、氏の妹であるセルマ・フリードさん、そして兄弟のレニーさんとジェリーさんと勢揃い。ファミリー総出で、ヤンキー・スタジアムを堪能したのでした。
そして新たな謎がここで浮上してきました…(笑)。なぜローレン氏は、背番号#5を着ているのか? 永久欠番である#5の持ち主である故ジョー・ディマジオ氏のファンだからでしょうか…。答えはまだ見つかりませんので、もう少し調べてみたいと思います。
ラルフ・ローレン in Yankee studium #12
Youtube@NJ.com
始球式を終えたラルフ・ローレン氏は、ニュースメディアサイト「NJ.com」のインタビューに応えています。その動画もご覧ください。
インタビュアーは、「NJ.com」のランディ・ミラー氏。ここでジョー・ディマジオ氏の魅力について語っているので、やはりジョー・ディマジオへのリスぺクトの思いとともに、氏は背番号#5を着用したのでしょうか?