名品を取り入れるだけでスタイルの品格はぐっと上がる。しかし、えてして気張って見えることも。日常にさらりと身につける術を知ることで名品に新しい価値が付与されます。
Timberland
ティンバーランド、直訳すると「森林地」。かかとにあるロゴもそれにちなんだもの。名前からして、アウトドア愛を強く感じるブランドですが、今回ピックアップしたのは、代表的モデル「シックスインチ プレアミムブーツ」。
このブーツが誕生したのは1973年のこと。ソールを張りつけたあとで、ステッチダウンすることで、世界初となる完全防水のワークブーツとして世に出ました。アッパーにも、ウォータープルーフのヌバックレザーが使われています。
今日でも変わらないタフな魅力をもつこのブーツは、90年代にHIPHOPアーティストたちのあいだで大流行。日本のストリートでも裏原系ブランドに合わせる着こなしが見られました。懐かしがる方も多いかと思いますが、実はじわっと人気再燃中。というのも、モードでもリアルでもアウトドアが盛り上がっており、正統派ブランドのこの一足に改めて熱い視線が注がれています。
今『メンズクラブ』が推すのは黒。シックな色みで表現されることで、土臭さが男らしい色気となって薫ります。とはいえ武骨な魅力はそのまま。抑えた色みの装いに合わせれば、今季らしいトレンドスパイスとなってくれるでしょう。
細身のパンツに合わせれば、
軽やかな印象すら生み出せる
靴2万4000円(ティンバーランド) ●お問い合わせ先/ティンバーランド/VFジャパン TEL 0120・953・844 コート5万2000円(ユナイテッドアローズ)、スカーフ1万3000円(フィオリオ) ●お問い合わせ先/以上ユナイテッドアローズ 銀座店 TEL 03・3562・7798 ニット6万8000円(サイ) ●お問い合わせ先/マスターピースショールーム TEL 03・5468・3931 パンツ3万3500円(インコテックス) ●お問い合わせ先/ストラスブルゴ TEL 0120・383・563 メガネ2万2000円(バディオプティカル) ●お問い合わせ先/ハウス/バディ オプティカル TEL 06・6147・8834
オススメは同系色のボトムス合わせ。デニムにチノ、トラウザーズに合わせても、落ち着きのある下半身が手に入ります。アウターはダッフルコートをチョイス。ミリタリー由来のアイテムですが、牧歌的なムードをもっているため、ハードになりすぎることなくまとまります。スカーフをさらりと巻いて、ドレス感を足してあげれば、品のある装いに。
Photograph / Teppei Hoshida
Styling / Issei Inada
Hair & Make-up / Yosuke Akizuki (traffic)
Model / Sen(BE NATURAL)
Composition & Text /Ryuta Morishita
Edit / Yumi Matsubara