伝統の技巧と、そこから得た知恵により、
常にリファインされたクラフトマンシップで
不屈の靴作りを続けるシューブランド、
「ユニオン・インペリアル」をご存じでしょうか?
デジタル化の急速な発展に伴って、
“ものづくり”にも合理性が求められてる
昨今だからこそ…なのかもしれません。
時代に逆行するような真摯なものづくり、
そんな姿勢を貫く「ユニオン・インペリアル」を、
今回「メンズ・プラス」は注目してみました。

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左からセミグローブ、Uチップ、ストレートチップ各3万6000円(税抜価格) ●お問い合わせ先/世界長ユニオンTEL 03・5655・4191  http://www.union-royal.jp/

世界長ユニオン

 かつて、マッケイ製法の靴で一世を風靡したユニオン製靴をご存じでしょうか。。1952年に創業以来、「私たちの真の主人は私たちの商品を愛用して下さる顧客である」というスローガンのもと、“世界に誇る靴づくり”を目指して技術追求・商品開発に全精力を注ぎ続けてきました。

 常に顧客である日本人に対し最高の履き心地を提供すべく、日本の気候風土や生活習慣、日本人の足や動作にまで研究に研究を重ね、その成果をすぐさま靴づくりに実践してきた稀有なメーカーなのです。木型の開発に始まり、底付けやモカ縫い技術の熟練を重ねた結果、1950年代末には「マッケイ縫いのモカシンシューズ」が大人気に。屈曲性よく、エレガントなフォルムが特長のこのシューズで、日本の高度経済成長期からビジネスマンを足元から支え続けきたわけです。しかも1973年には国際製靴技術コンクールで、日本初のオスカー賞を獲得。その後、3年連続で受賞するという偉業も成し遂げているのです。

 その後、1990年には社名を「ユニオン・ロイヤル」に変更。2010年には合併に伴って社名は世界長ユニオンと変更されるも、「ユニオン・ロイヤル」はブランドとして継続。製品ラインナップを増やし、さらにパワーアップしたのでした。

垂涎の的となる、エレガントに輝くレザーを使用!

 そんな「ユニオン・ロイヤル」は、伝統の靴づくりを“ハンドソーン・ウェルテッド製法”で再構築。2008年Spring/Summerシーズンより、前述のイタリアで行われた国際製靴技術コンクールにおいて、日本初のオスカー賞を受賞したブランドである「Union Imperial(ユニオン・インペリアル)」をリバイバルさせたのでした。

 そうです、「メンズ・プラス」が注目したいのが、この「ユニオン・インペリアル」なのです。日本人の足型を研究し尽くした結果として形づくられた木型から、ハンドフィニッシュを駆使した昔ながら手作業により生み出される一足一足は、まさに垂涎の的となるエレガントなオーラを放っているのです。さらに、履き心地も文句なし。皆さんもまずは写真から、その美しい輝きとシルエットを堪能してください! 

 では、ここで「メンズ・プラス」がプッシュする、「ユニオン・インペリアル」のシューズがもつ、2つの特出すべき魅力を紹介しましょう。


【魅力 01】
アノネイレザー 

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 タンナーとして世界的な名門であるデュプイ社から独立して、1984年に創業したフランスの革メーカーでアノネイ社。現在では、海外の多くのトップブランドでも使用されています。このアノネイレザーの魅力は肌理(キメ)が非常にきめ細かく、適度な厚みをもった上質な素材感にあります。フランス原産の最高の原皮を厳選しており、何世代も受け継がれた伝統的な用法によって染色を行われています。上質な天然皮革ならではの、その透明感ある美しい発色に、誰もが魅了されることでしょう。


●お問い合わせ先/
世界長ユニオン
TEL 03・5655・4191
http://www.union-royal.jp/


日本人の特性を配慮したこだわりの木型を開発!

【魅力 02】  
木型 

 「ユニオン・インペリアル」はインポートシューズでは成し得ない、日本人の足に合う靴作りを目指し、試行錯誤を繰り返した独自の木型を採用しています。立体的に作られた木型は、アッパーに沿わせて靴を整形するのは非常に難易度が高く、馴染みのよい上質な天然皮革と手作りの製法によってしか成し得ない木型設計なのです。 

 通常設計の木型とは異なっていることが、下の写真でご理解いただけるかと思います。

 この他、例えば「足の小指が靴に当たって痛くなる原因は足の幅やサイズ選びの問題以上に、足の角度による場合がほとんどである」という研究成果に加え、日本人の脚はO脚傾向が強いことを加味することで木型をリファインし、後方を屈折させた新設計の木型を開発。こうして常にリファインされたクラフトマンシップによって、“ユニオン・インペリアル”の靴が誕生するのです。しかも、価格は“グッドイヤー・ウェルテッド製法”なら3万6000円、“ハンドソーン・ウェルテッド製法(九分仕立て)”なら4万3000~4万8000円。価格まで心地よく、手に入れることができるのですから堪りません。
 

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 いかがでしょう、このように我々日本人のために最高の履き心地と、適正価格と呼ぶには勿体ない真摯な価格で提供してくれるブランド、「ユニオン・インペリアル」の姿勢は感動に値することでしょう。この機会にぜひ手に取って、そして足で履いてみてください!!


●お問い合わせ先/
世界長ユニオン
TEL 03・5655・4191
http://www.union-royal.jp/


編集者:山野井 俊