東京・銀座での夏の風物詩、「ゆかたで銀ぶら」が今年も開催されます。この機会に皆さんも、ゆかたで銀座を歩いてみませんか。日本の「涼」を楽しみながら、さまざまな催し物や特典を楽しみましょう。そこで開催の寸前まで、伝統あるイベントの内容を手弁当で模索する銀座商店街の若手の皆さんを取材させていただきました。このイベントはまさに、日本の中心地・銀座の未来の一片が投影されているのでは…と思い、注目してみました。
Setsuo Sugiyama
ゆかたで銀ぶら
東京都での「歩行者天国」といえば、銀座を真っ先に思い浮かべる方が多いでしょう。
初めて実施されたのは1970年8月。銀座の他、新宿・池袋・浅草でも行われています。この歩行者天国開催の記念と、「銀座を来訪された方々に、楽しく夏の1日を過ごしていただこう」という趣旨によって、毎年歩行者天国となった中央通りを会場に「ホリデープロムナード」という名を冠したイベントを開催しています。そこで、その一環として開催されるのがこの 「ゆかたで銀ぶら」です。
写真は昨年開催された「ゆかたで銀ぶら 2017」より、このイベント恒例の打ち水「銀座涼風計画」の様子。
このイベント、夏の風物詩でもある“ゆかた”を着て東京の中心地・銀座で「涼」をお楽しみいただくという趣向で、2007年から開始したとのこと。2018年は『私たちのファンを作ろう』をテーマに、さらに充実した内容へとグレードアップされる模様です。
2017年に初めての企画として行われ大盛り上がりとなった、泰明小学校校庭での『大銀座盆踊り』を2018年も拡大して実施予定。
このほか、昔懐かしい金魚売りの姿をイメージして、色とりどりの金魚を大小さまざまな水槽や屋台で展示する「お江戸の出張水族館」なども予定。また和装で訪れた方には、銀座の老舗や話題の店の豪華賞品が当たる「大銀座抽選会」や「風鈴絵付け体験」、「ゆかた写真館」、「和太鼓路上演奏会」にも参加可能となっています。
一人でもカップルでも、もちろんファミリーでも楽しめる催し物でいっぱい。笑顔で「涼」を味わいましょう。
このように2018年で12回目を迎えるイベント「ゆかたで銀ぶら」は、各地で行われている音楽フェス同様、見逃すことのできないイベントでは…と思った「エスクァイア・デジタル」編集部。そこで7月の中旬に、このイベント運営の会議を覗かせていただきました。
2018年8月4日(土)に「前夜祭」、同年8月5日(日)に「ゆかたで銀ぶら本祭」と、目前に迫る銀座をあげての大イベントに向け、これを取り仕切る企画運営の皆さんによる会議はリアルに白熱しておりました。
そこでは各催し物の詳細のツメから、現状のそれぞれの仕事の進行ぶりの再確認とその共有に努めていました。それはまるで、企業の戦略会議のよう。そこには、目標の達成に対しての真摯かつ強い意志が存在していました。
この日、会議の進行を担当した徳間さんを中心に「イベントを首尾よく終わらせるだけでは満足しないようにしましょう。参加していただく皆さん全員が、笑顔で楽しんでいただけるように…。『また来週も銀座に来よう!』と思ってくれるような、日本の中心地である銀座だからこそできる最高の『おもてなし』を皆さんで徹しましょう」と、互いに再認識し合う姿勢…。それぞれ自らの本業をもっているなか、時間を調整し合ってこの会議に出席しています。
銀座という地のご近所さんなので、「仲良しクラブ的な会議では?」と予想して尋ねた「エスクァイア・デジタル」編集部員だったのですが、参加してびっくり。馴れ合うこともなく…ときには、意見の言い合いもしながら、会議は余談なくスマートに終了したのでした。
下の写真は、盆踊りの練習に参加した皆さんをスナップ。
イベント会議のあとは、銀座4丁目にある協賛企業の協力のもと、盆踊りの練習です。企画運営の皆さんとともに協賛企業からも有志の社員さんが参加し、銀座のど真ん中の盆踊り練習も真剣に楽しく大盛り上がりでした。
会議、そして盆踊りの練習を終えてからは、反省会です(笑)。いえいえ、互いにこの日の労をねぎらうため「ちょっと一杯」と、2018年1月にオープンしたばかりのハイアット セントリック 銀座 東京へ。その3階にある「NAMIKI667 Bar & Lounge」のカウンターへ。
銀座に新たにできたモダンな空間に、ゆかた姿の男たちが…。「違和感」という文字が頭にうかんだ担当の編集部員でしたが、すぐに反省。これが実に粋なのです。銀座の街という特性…日本の最先端の街であり、伝統と革新が常に融合し合って、新たな文化を生み出し続ける街・銀座。
この街の過ごし方、ゆかたを気軽に楽しむ実践方法を、イベント運営に携わる銀座の皆さんによって確認できました。
世界から注目される銀座には、日本らしい文化が実に似合うということ…そして、さらに世界の最先端の文化も同時に似合うのです。「日本人であるわれわれは、その融合を実践すべきではないか? それこそ今を生きる日本人がすべきことでは?」と思わせてくれたのでした。
会議、そして盆踊りの練習を終えたあとは、笑顔に溢れる皆さん。互いに仕事は違えど、この銀座の地を牽引すべく精進する戦友同士。仲のよさと結束の固さを同時に感じました。
皆さんもぜひ、この「ゆかたで銀ぶら」イベントに参加し、夏の銀座をご堪能してはいかがですか! 場所は東京・中央区銀座…銀座通り、泰明小学校、各商業施設と各店舗が総力をあげての“おもてなし”をしてくれることでしょう。
日本人のアイデンティティーとして、ゆかたを着こなし、そして、その日本の中心地である銀座を歩いてみてはいかがですか。
※なお「エスクァイア・デジタル」では、2018年8月4日(土)の前夜祭では「ゆかたスナップ」を行います。
モダンな空間にゆかた姿の男たち…。このあと、1杯で切り上げ、すぐさま自らの本業へと戻っていきました。
◇詳細
ゆかたで銀ぶら2018
日時/前夜祭 2018年8月4日(土)
17:00~20:00
(泰明小学校にて)
本 祭 2018年8月5日(日)
15:00~17:00
(泰明小学校会場は12:00~17:00)
場所/銀座通り・泰明小学校・各商業施設
主催/全銀座会、銀座通連合会
協力/中央区・国土交通省東京国道事務所・打ち水大作戦本部・東京下水道局・泰明小学校・ TAKAHASHI HIROKO INC.(氷像 監修)
※各催し物、銀座のおもてなし企画の
詳細に関しましては、
ゆかたで銀ぶら特設ウェブサイトへ。
※各SNSも覗いてみてください。
Instagram@yukatadeginbura
Twitter@yukatadeginbura
Facebook@yukatadeginbura
Photograph / Setsuo Suigiyama
Text & Edit / Kaz Ogawa
Cooperation / HYATT CENTRIC GINZA TOKYO