2018.10.06

俳優ペドロ・パスカル「上品に着こなすのが大人カモ!?」

カモフラ柄。男っぽさは充分ですが、土臭さやワイルドさが前に出すぎないよう着こなしには注意が必要です。うまくアク抜きさえできれば、カモフラ柄は大人の遊び心を表現するアイテムとして非常に有効。南米出身の注目俳優ペドロ・パスカルが品のいいカモフラスタイルを披露します。

俳優ペドロ・パスカル「上品に着こなすのが大人カモ!?」
Photograph / ALEXEI HAY Styling / MATTHEW MARDEN
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 ぺドロ・パスカルは、自分が誰かわからなくなることがよくあると言います。
 
 「『レッドバイパーよね?』とか『ハビエル・ペーニャ?』と、街で声をかけられるんですよ」。
 
 どちらも本名ではなく、彼が最近演じた役。前者は人気ファンタジードラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のオベリン・マーテル役の別名。後者はNetflixで配信中の『ナルコス』に登場する、実在する麻薬取締捜査官の名前になります。「僕の本名だけを聞いたら、きっと『誰?』って、ググってますね」

  
 ニューヨーク・チェルシーにあるハイラインホテルのコーヒーショップにやってきた彼は、「携帯電話を忘れてきた」と少し苛立った様子でした。
 
 この後、コロンビアのボゴタへ飛び、『ナルコス』の撮影がはじまるとのこと。第3シーズンでは、パスカル演じる麻薬捜査官は新たな敵であるカリ・カルテルに立ち向かいます。撮影前にハビエル・ペーニャ本人に会い、FBIアカデミーで役者向けのトレーニングも受けたという多忙なパスカルですが、現在日本で公開中の映画にも出演しています。
 
 映画『グレートウォール』の舞台は、西暦1100年ごろの中国。未知のモンスターの襲来から万里の長城を守る物語で、主演はマット・デイモン、パスカルは兵士役を演じます。監督はパスカルが80年代から心酔しているチャン・イーモウ(「中国のスピルバーグだね」byパスカル)。白人偏重という批判も浴びましたが、「表紙で本の中身を判断しないようにしてほしい( 映画の場合は予告編で)。これを見逃せば、中国の名人芸である様式美に触れる機会を自ら否定することになる。僕たちはこの映画を観て、西洋の世界ではなじみのないものを体験することが重要だと思います」と語ります。
 
 そんなインタビュー中、iPhoneを手にした女性が私たちの間に割って入り、「カウンターにお忘れでした」と…。
 
 彼は何度も女性に礼を言いました。これはチャンスと思い、思い切った質問をしてみました。
 
 「いつかは本名で認められるようになりたいですか?」と…。
 
 すると彼は、「そうですね。でも、映画を観てくれるなら、『グレートウォールに出てた?』と私の名前を知らずに聞かれても構わないけどね…」と素直に応えてくれたのでした。

《PROFILE》
ペドロ・パスカル
…1975年、チリ・サンティアゴ出身。生後まもなく、政治亡命でデンマークへ移住。その後アメリカへ渡り、ニューヨーク大学のティッシュ・スクール・オブ・ジ・アーツへ進み、演劇を学ぶ。テレビドラマへの出演で俳優のキャリアをスタートし、2013年『ゲーム・オブ・スローンズ』でブレイク。現在,Netflixで配信されている『ナルコス』に出演中。

Photograph / ALEXEI HAY
Styling / MATTHEW MARDEN
Set design / Jim Gratson(Atelier Management)
Grooming / Kumi Craig(Starworks Artists)

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