初コレクションの象徴的素材を
あえてワインホルダーに使用。
【Scoop Article】 コーチの「ワインホルダー」 ¥26,000
今秋冬、ブランド初となるメンズのレディ・トゥ・ウェアコレクションを発表したコーチ。なかでもこのシアリングは、コートからシューズまで、象徴的に使われた素材です。とはいうものの、これでワインホルダーを仕立てるとは「さすが」。レザー使いに定評のある、コーチならではのアプローチといえます。縦35×横10×マチ10cm。2万6000円(コーチ) ●お問い合わせ先/コーチ・カスタマーサービス・ジャパン TEL 0120・556・936 http://japan.coach.com/
お洒落かつお茶目、でも実用的
ブラックのカウハイドで、
瓶の突端をホールド。
それを覆うように、
フワモコシアリングが全体を包む。
見た目だけではく、
ホルダーとしての役割も
きっちり果たしてくれます。
ラグジュアリーブランドから続々とリリースされている“フワモコ”アイテムですが、コーチから“確信犯”的に使える逸品が登場です。
「斬新なフォルムのクラッチ!?」的なこちらですが、その魅力はなんといっても見た目のラブリーさ。今やモード界ではキーファブリックとなっているシアリングを惜しげもなく使用しています。ちょっとしたお呼ばれ時なんかに持っていけば、中のワインそっちのけで「ちょっと触っていい?」なんて女子の注目を一身に集める姿が容易に想像できます。
しかし、サイド部分はシックなブラックのカウハイドで切り替えてあり、甘ったるくない。メンズでも気負わず持てる、絶妙なさじ加減となっています。もちろんパーティ時も使えるのですが、その力を最大に発揮してくれるのが、意中の女子と二人きりで過ごすひとときでしょう。つまり、ホルダーへの食いつき加減が、カノジョの気持ちを測るバロメータとなるのです。もし、食いつきがよければ、ワインともどもプレゼントするくらいの姿勢を見せたいところ。芳しくない場合は、こっそりバッグに仕舞いましょう…。
シアリングの使用量を考えると、コスパもかなり優秀。これからのホリデーシーズンに向けて、なにかと使えるキラーアイテムになりそうです。そう、羊の皮の内側にワインと下心を隠しつつ…。“羊の皮を被った狼”とは、よく言ったものです。
Photograph/Takashi Nishizawa
Text/Ryuta Morishita
森下隆太 責任編集