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フォーマルからカジュアルまで、男性の結婚式ドレスコード完全ガイド

友人や知人、そして、親戚の結婚式に参列される予定の方は、この記事を印刷して冷蔵庫にでも貼っておきましょう。

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 結婚式でドレスコードを設定するのは、素敵なアイデアに思えます。 

 とは言ってもそのドレスコードが、「砂漠で行うシックなウエディング」のようなものだった場合、何を着るべきか検討もつかないようなこともあるでしょう。  

 そこで今回は、そんな結婚式のドレスコードをめぐる混乱に終止符を打つべく、「ホワイトタイ」から「カジュアル」まで、もっとも一般的なドレスコードをおさらいします。  

 今回は特別にマナー専門家のマイカ・マイヤー氏に、それぞれのドレスコードの定義を教えてもらいました。よく読んで、実践してみてくださいね。

ホワイトタイ

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フォーマル度の高さ:非常に高い。ホワイトタイは、最もフォーマルなドレスコードです。  

定義:文字通り、白のネクタイを着用するスタイルを意味します。  

スーツ:燕尾服。より装飾的なタキシードとも言うべき礼服です。   

アクセサリー:ジャケット、アンダーウエア、ヴェストまたはカマーバンド、ウィングカラーシャツはいずれも白にしましょう。また、カフスボタンとスタッズも必要です。靴については、最もフォーマルな物を選びましょう。よく磨いたカーフスキン、またはパテントレザーのつま先のある靴でかまいませんが、もっとも伝統的でスタイリッシュなのはパンプスになります。

ブラックタイ

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フォーマル度の高さ:高い。  

定義:ブラックタイは、タキシードを意味します。  

スーツ:タキシードに関して、スタイルにどの程度の遊び心を入れるかは、シチュエーションによって弁えましょう。失敗がないのは、ピークトラペルのブラックタキシードです。ショールネックや黒以外のカラー、ディテールの凝ったタキシードは歓迎される場合もありますし(レッドカーペットイベントなど)、場違いになってしまうこともあります(非常に伝統的な結婚式など)。結婚式であれば、黒が間違いないでしょう。  

アクセサリー:ドレスコードに「ブラックタイ」とあった場合は一般的に、タキシードに蝶ネクタイを合わせたスタイルになります。ただし、推奨とまではいきませんが、なかにはストレートタイを選ぶ人もいます。シャツはカフスボタンをつけられるダブルカフスのものを選びましょう。また、スタッズボタンも使いましょう。あるいはモダンなイベントの場合には、ボタンの見えない比翼仕立てのシャツを使ってもいいでしょう。ポケットチーフ(白にしましょう)を胸に挿したり、ヴェストあるいはカマーバンドを着用することもできます。靴については、よく磨かれた黒のものを選ぶべきです。ベルベット、あるいはサテン素材のローファーを合わせる人もいます。どちらの場合も、黒のソックスをはきましょう。

ブラックタイ・オプショナル

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フォーマル度の高さ:高い。  

定義:ブラックタイ(タキシードに蝶ネクタイ)か、フォーマルなスーツのいずれかを選びます。  

スーツ:ブラックタイで参加する場合は、ブラックタイのルールに従いましょう。とはいえ、この写真のライアン・ゴズリングのように、少しルールを外れた着こなしもできます。タキシードをもっていないという人も、無理に買う必要はありません。手持ちの暗い色のスーツの中で、一番フォーマルなものを着ていきましょう。ブラックやネイビー、ダークグレーなどが適切で、より暗い色のものがいいでしょう。  

アクセサリー:シンプルながら、しっかりと手入れの届いたものを身つけましょう。ブラックタイで参加する人もいますから、できるだけ場違いにならないよう気をつけてください。

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セミフォーマル

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フォーマル度:やや高め。 

定義:タキシードを着ることはありませんが、スーツとネクタイの着用が求められます。 

スーツ:結婚式の場所や時期によって、大きく異なります。寒い季節であれば、なるべく暗めの色で重めの生地のスーツがいいでしょう。一方、春や夏または外で行われる式であれば、より明るく、ライトグレイやベージュなどのスーツを着用する人が多いでしょう。ただし、どちらの場合も上下揃いのスーツ、襟のあるシャツを着ていくべきです。 

アクセサリー:ネクタイは身に着けるべきです。「絶対にネクタイが嫌」という人は、あまり望ましくはありませんが、ネクタイの代わりにポケットチーフを胸に挿し、フォーマル度を高めるという選択肢もあります。また、ベルトと靴の色は確実に合わせましょう。ただし、スーツのパンツがぴったりフィットしている場合、ベルトはなしがいいでしょう。

カクテル

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フォーマル度:やや高め。  

定義:カクテルドレスは、カジュアルなデイウエアとフォーマルな夜会服の間を埋めるために考案されたドレスコードです。このコードでは、スーツの着用は求められますが、常識の範囲内で遊び心をもたせることもできます。  

スーツ:このドレスコードで、スーツの定義はより広めです。セットアップである必要はなく、適切なパンツに色の違うブレザーを合わせることもできます。会場にもよりますが、カラーパンツで遊び心を入れてもいいでしょう。ただし、カクテルは一般的に暗めの色を意味するので、明るい色のものはNGです。ちなみにカジュアルとは違う点としては、カクテルでは襟のあるシャツを着る必要があるということです。  

アクセサリー:必ずしも、ネクタイをつける必要はありません。ブレザーにポケットチーフでもかまいません。ジャケットやパンツ、アクセサリーのカラーに遊び心を入れてもいいでしょう(改めて言いますが、明るいものだけはNGです)。靴についてはレースアップシューズでも、磨きがかかったローファーでもOKです。ただし、スニーカーはNG。装飾的なものであっても、カクテルにはカジュアル過ぎます。

ビーチフォーマル

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フォーマル度:やや高め。  

定義:ドレスコードに「フォーマル」という言葉があれば、スーツとネクタイを着用することを意味します。  

スーツ:覚えておいてほしいのは、スーツは暗い色ほどフォーマルだということです。とはいえ、ビーチウエディング(暖かい季節が多いでしょう)であれば、遊び心を加えるのは歓迎されるものです。例えば、明るい色のサマースーツやリネン生地などは、ビーチでの結婚式にぴったりです。  

アクセサリー:ネクタイ、あるいはポケットチーフを身につけましょう。靴については、砂浜や水辺を歩く可能性があることを忘れずに。とは言ってもサンダルなど、フォーマルな場にふさわしくない靴を選ぶのはもちろんNGです。明るい色使いや涼しげな生地、靴下なしではける靴などが良いでしょう。

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ドレッシーカジュアル

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フォーマル度:中ぐらい。  

定義:「ドレッシー」が意味するのは、ショートパンツやスニーカーはNGだということです。どんなに装飾的なものであっても避けましょう。  

スーツ:スーツである必要はありません。普通のパンツやチノパンなどでもかまいません。上着にはクルーネックにブレザー、あるいはボタンダウンシャツでもいいでしょう。とはいっても、あくまでも「ドレッシー」なカジュアルですから、ジャケットあるいは写真のケビン・ラブのような柄入りスーツが一般的には最適です。  

アクセサリー:ネクタイはまったく必要ありませんが、靴には気をつけてください。ドレッシーなスニーカーなら大丈夫と思うかもしれませんが、基本的にはNGと考えたほうがいいでしょう。ただし、結婚する2人が「スニーカーでも大歓迎」というようなタイプなら話は別です。

カジュアル

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フォーマル度:やや低め。  

定義:結婚式における「カジュアル」は、日常で使う「カジュアル」とは違います。というわけで、ショートパンツはNGになります。  

スーツ:よりリラックスしたコーディネートで構いませんが、結婚式に参加するのですから、十分手入れの届いたものを着用しましょう。サイズがぴったりのダークジーンズ(ダメージ加工やユーズド加工のものは避けましょう)とボタンダウンシャツを着るのもいいでしょうし、カーキのパンツにTシャツ、ブレザーといったコーディネートもいいでしょう。選択肢はたくさんありますが、周りから浮かないように注意しましょう。  

アクセサリー:靴については、清潔感のあるものを選びましょう。このドレスコードからスニーカーも正式に解禁されますが、その場合は、洗練されたものを選びましょう。あるいはローファーも良いでしょう。ランニング用スニーカーや履き古した靴は避けるべきです。

特別なケース

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フォーマル度:場合による。  

コードの例:「裏庭でのバーベキュー」、「農場でのシックなコーディネート」、「砂漠でのシックなコーディネート」など。  

定義:それぞれのドレスコードの定義については、ホストにしっかりと指示を仰ぎましょう。自分がホスト側の場合、具体的に期待している着こなしを説明すべきです(たとえば、「カウボーイハットやブーツは歓迎」、「年季の入ったリネン」など)。自分がゲスト側の場合、遠慮せずに詳細を聞きましょう。また、迷ったときには、よりフォーマルなものを選ぶこと。結婚式の会場情報をチェックしておくのもいいでしょう。会場がどの程度フォーマルなのかがわかれば、着こなしの参考になるでしょうから…。  

スーツ:迷ったときには、よりフォーマルな方を選ぶこと。オススメはスーツとネクタイです。これならジャケットを脱いで、ネクタイを外せばカジュアルにもなりますから。  

アクセサリー:このような結婚式では前述のハットやブーツのように、ホストの期待に沿ったアクセサリーは大いに歓迎されるかもしれません。自分なりに考えて取り入れましょう。

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その他の役に立つヒント

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ネクタイ:ネクタイを着ける場合は、斬新なプリントやごちゃごちゃした模様が入ったものは避けましょう。「ネクタイが変わった人」と覚えられるのは、皆さん嫌でしょうから…。  

ドレスシャツ:迷ったときには白を選びましょう。また、あまり薄い生地のシャツは避け、脇の下が黄ばんでいるものもNGです。気づかれないと思うかもしれませんが、案外気づいている人もいますから。  

カフスボタン:カフスボタンは、よりフォーマルなものを。基本的には、最もフォーマルなドレスコードのときに使うものです。カフスボタンを使う場合、ダブルカフスのシャツを着ましょう。それ以外のシャツでは、つける場所がありませんから。  

ポケットチーフ:ポケットチーフの畳み方に正解はありません。ひだの部分が少し見えればいいでしょう。ただし、ポケットに乱雑に突っ込んだようには見えないようご注意。  

最低限のエチケット:スーツのジャケットについては、座るときには上のボタンを外し、立ち上がるときには同じボタンをとめましょう。下のボタンをとめることはありません。ジャケットやブレザーを脱いでいい場合、一番年齢層が高いゲストたちが脱いでから脱ぐのがマナーです。 

参考に動画もを確認ください!

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
White Tie DO's & DON'Ts - Tailcoat & Full Fig Dress Code Guide
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Watch onWatch on YouTube

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Source / Esquire US
Translation / Wataru Nakamura
※この翻訳は抄訳です。

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