艶やかでキメ細かい上質カーフを使用。
深みのあるネイビー顔に、
オレンジのソールが美しい
「エルメス」のローファーです。

【Scoop Article】 エルメスの「ローファー」 ¥127,000

 ローファー、英語でloafer(s)とは“怠け者”を意味する言葉というのは有名な話。その名のとおり、いちいちヒモを結ばずに着脱できる、ラクチン靴の代名詞です。

 が、それもエルメスが手がけるとなると別の話。まず、色気が段違い! 素材選びにおいては比肩(ひけん)するもののないほどの、同社が厳選したつややかでキメ細かい上質カーフを、深みのあるネイビーに染色しています。

 それを手仕事によるモカ縫いやビーフロールなど、クラシカルな意匠を踏襲しつつ、丁寧に仕上げたローファーは“怠け者”とはほど遠いエレガンスをたたえています。

 さらに、上級クラスの靴ブランドと同等の作りでありながら、プライスは約半分というコストパフォーマンスにも優れています。ローファー特有のフットワークの軽さはもちろん、勝負靴としても十二分な色気を醸す良品であり、一足押さえておけば必ず重宝するはずです!

 
深みのあるネイビーカラーと
オレンジのコントラストが美しい

Product, Brown, Tan, Dress shoe, Black, Leather, pinterest

靴12万7000円(エルメス) ●お問い合わせ先/エルメスジャポン TEL 03・3569・3300

  
 同社得意の味わい深いブルー・ニュイ(ネイビー)と、ソールのオレンジのコントラストが洒脱。エレガンスを追求し、必要以上にコバをせり出させたりはしていません。また、軽さや反り返りのよさも考慮してマッケイ製法で仕上げることによって、ドレススタイルのハズシとしても最適なのです。

 
“H”マークのスリットが
さりげなく主張します!

Fictional character, Metal, pinterest

  
 サドル部分のスリットを、エルメスの頭文字である“H”にかたどっているのも、洒落が利いています。伝統的な意匠を取り入れて、アメリカのカレッジテイストに味つけしながらも、こうしたユーモアを利かせるセンスはさすが。これみよがしではなく、あくまで控えめにメゾンを主張してくれる、粋なディテールです。

 

●お問い合わせ先
エルメスジャポン
TEL 03・3569・3300
http://www.maisonhermes.jp/

Photograph/Yasuhisa Takenouchi
Text/Masato Kurosawa
Edit/Masato Nachi
名知正登 責任編集