世界的にも注目される日本の至宝「キモノ」の魅力を探る連載も、いよいよ最終章となります。二代目・啓太さんとファッションディレクターの森岡 弘さんの対談が終わると、そこに現店主の泉二弘明(もとじこうめい)さんが…。【KIMONO基本の「ん」 】では泉二さん×啓太さんのお見立てで、森岡さんに似合うキモノを実際にお召しいただきました。

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現店主であり啓太さんのオヤジである泉二弘明さん、そして啓太さんによるお見立てで、キモノを着ることができた森岡 弘さん。作り手の思いに満ちたキモノをまとい、感動と興奮が入り混じった表情です。

KIMONO(キモノ)基本の「ん」

(KIMONO基本の「ほ」 その弐からのつづき)― 
森岡:キモノって実は、今後、非常に大きな可能性を秘めたアイテムだと思っているんですよ。 

啓太:僕たちもそう考えていて、そして、そう願っています。でも、まだ敷居の高さを感じている方が多いですよね。


森岡:もね、その敷居の高さも魅力だと思っているんですよ。かといって、完全に閉じちゃダメなんですけど…。ちょっと開いていると言うか、半分くらい開いている感じがいいですよね。高さで言えば、背伸びして跨(また)いだら越せるぐらいの…。そうすると不思議なもので、気になるじゃないですか。なんか覗きたくなるし。「そこの山があるから…」のマロリー卿ではありませんが、できないかもしれない、でも、やればできる…という感じの困難なものに対して、人はチャレンジしたくなるものじゃないですか(笑)。

啓太:はい、その気持ちわかります。覗いてみて、少しでも自分の心に響いて、興味をもったら入ろうとチャレンジする…そして、無事入れたときの喜びを味わって、今度はその仲間になりたくなったりします。つまり、クセになる感じですね。


森岡:80年代のディスコがそうでしたねぇ。服装チェックがあって、そこに入ることすら厳しかったんです。六本木はとくに敷居が高くて、そこに入ったときの喜びは一入(ひとしお)でした。ついに六本木デビューができたと…。そして常連になれば、顔パスで入れるようになります。入れなかった時代はそこに入っている大人たちが、とてもカッコよく見えていたんです。そして、自分も入れるようになったとき、「その大人たちの仲間入りができた」という実感に歓喜したものです(笑)。そんな感じと同様に、かつてのセレクトショップも昔は同様に敷居が高かったんですよ。これが良いか悪いかは別として、いまのセレクトショップは、そんなのぜんぜんないですよね。敷居がまったくない。

啓太:そうだったんですね! 僕たち世代では、そんな感覚ないですね(笑)。


森岡:ある程度の敷居の高さって、必要だと思うんですよね。敷居が高いと人って上を見るじゃないですか。あちらの世界との隔たりが憧れ、そして目標をつくってくれるんです。「あんな大人になりたいなぁ」って感じで。でも、いまはないじゃないですか。そうすると、上昇志向になるじゃないですか。そんな昔の感覚を反省して、売り上げ拡大を目指しての変化かと思いますが、ある時から今までって、その敷居をなくそうなくそうと特に小売店は努力してきたじゃないですか、誰でも入れるお店づくりやスタッフ教育をして…でも、これからは逆に、敷居がある程度あったほうがいいと思うんですよ。

啓太:なるほど…。そこがいつも僕たちのジレンマでもあります。お客様との壁をなくすためにはどうしたらいいのかを日頃考えていますが、壁を取っ払うのではく、少しだけ低くする感覚ですね。骨董屋さんに近い感覚かもしれませんね。通い続けないと掘り出し物の商品を出してくれないじゃないですか。 


森岡:そうです。そういうふうになったら憧れを抱き始めて、ファンになって、そこに行きたくなるんですよ、心理としては。「自分もあちらの人たちのようになりたい」ってね。いまじゃ、どこでも普段着で行けちゃうじゃないですか。僕がいた頃の『メンズクラブ』では、TPOを弁えた着こなし提案をしていましたが、いまではあまり見受けられないですよね。それは便利かもしれませんが、着こなすことの楽しみもなくなるし、テンションも上がらないと思うんですよ。だから、TPOを弁えた「お着替え文化」を復活したほうがいいと思うんですよ。そういった意味を踏まえながら、今後、キモノが重要な役割を担っていくのではって思うんですよ。啓太さんたちが企画している「キモノを着て楽しみましょう」という場を設けるイベントは非常に興味深く、これからのブームを予感させるぐらいのパワーを感じさせるんですね。

啓太:ありがとうございます。そうですね、銀座のレストランでもいまやドレスコードをしっかり設けているところは多くないですし…。最近リニューアルオープンしたレカンさんにはドレスコードがありますが、そこに初めて入ったときの喜びはいまでも忘れられません。自分の成長を確認できて、「また明日からも頑張って、もっと素敵な大人になるぞ」ってテンションを上げてくれます。そんな思いをご提供できる場であることも、これから「銀座もとじ」としては目指さなければなりませんね。

 
森岡:そうです。だから、僕はキモノってすごく将来性を感じるんですよね。「銀座もとじ」さんのように、キモノの魅力を大切にお客さまに伝えようとしているお店はとくに…。憧れの場になると思うんですよね。今後、2020年に東京オリンピックがありますし、そうでなくても、毎日のように東京では外国人の方でいっぱいじゃないですか。そんななか、今後我々は日本人としてのアイデンティティーをもっと明確にもたないといけないと思うんですよ。いや、むしろ必須になるのではないかって…。

啓太:僕たちも、今チャンスだと思っているんです。日本人のアイデンティティーとして、キモノの魅力を多くに人に伝えることができたら…と、常に試行錯誤しています。いままでは、どちらかというと「いかに敷居をなくすか?」という思考になっていましたが、森岡さんの話を聞き、「ある程度の敷居を残したまま、少し背伸びすれば跨げる素敵なものなんだよ」と伝えていかなければと思いました。


森岡:「素敵」って言葉がいいですね。いま、僕が目指すスタイリングも「おしゃれ」じゃなくて、「素敵」という表現になるように組み立てるよう心掛けているんです。「おしゃれ」って言葉の裏には、逆の意味もはらんでいる可能性もあるじゃないですか。それより「素敵」って言われたほうが素直に喜べます。そこには「華美でなく、その場を弁えた配慮の行き届いた、自分にふさわしい服装をしている」という意味が込められているって思うんですね。時代の最先端の服を着ていても、服がひとり歩きしていてはいけないと思うんです。そんななかキモノを着ている方を観ていると、出てくる言葉は「素敵」という表現しかないかと思うんですね。他の方たちも、「おしゃれ」ではなく「素敵」という言葉が浮かぶ方が圧倒的に多いんじゃないでしょうか。

啓太:確かに多いですね。ちゃんと自分のスタイルがあり、中身がともなっていないとキモノは着こなせないので…って、ちょっとハードルを上げてしまいました。

 
森岡:いやいや、ちょうどいい高さの敷居だと思いますよ。そこには多くの男性が憧れる世界があるじゃないですか。ここでなんらかのタイミングとチャンスがあれば、たくさんの人がその敷居の先にある世界に足を踏み入れたくなると思いますよ。キモノを着る感覚って、我々日本人のDNAに刻まれているに違いありませんし。一度着る機会を得たら、そこからクセになるのでは?って思うんです。

啓太:なので、素敵な世界として、発信し続けなければいけないということでもありますね。新たなお客さまに、敷居の向こうから覗いてもらって、「着てみたい」って思ってもらいえるよう、さらに精進していきます。キモノって、やっぱり着てもらわなければわからないところが往々にあると思うんですよ。着るきっかけをつくれるように努力します。そして、ひとたび着ていただれば、すぐに感じていだかけると思うのですが、キモノは自分を高めてくれるんです。着ているだけで注目を浴びて、その所作ひとつひとつまで見つめられる。いい意味で、他とは違う人だろうと思われるんです。そして、それに応えられるだけの人間でいなくてはと思う。キモノは人の内面も高めてくれるんです。 


森岡:それは言えますね。まず姿勢が変わるでしょうね。人からより見られると思うので、変な行動もできませんしね(笑)。これは発信し続ければ、きっとキモノの時代がくると思いますよ。


啓太:2020年に向けて、僕たちも非常にチャンスだと思っているのですが、ブームに終わらせるのでなく、再びキモノをスタンダードなものにしていきたいと考えているんです。キモノをなくてはならないものにしていきたいと思っています。


森岡:“遺産”にしたくないですよね。生きた“伝統”として、いまの時代にあった着こなしをしていきたいですよね。四季を重んじる日本人らしく、節目節目にはキモノを着たいなぁって、自分も思いますし…。


啓太:大学生にキモノに関してお話しする機会もあるのですが、学生の皆さんはみんなキモノに対して興味を抱いてくれるんですよ。でも、そこには壁があるようで…。森岡さんの言うように、その壁をちょうどいい敷居の高さにするように、こちらがどんどんアイデアを出して、共感してもらえる情報を発信し続けていかないといけないですね…。


――そして、現店主・泉二弘明さんの登場です。

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啓太さんが恐れていたオヤジ、現・店主の泉二さんが登場。実は優しく丁寧にキモノの魅力を語る素敵な紳士でした。


泉二弘明さん(以下、敬称略で泉二):森岡さん、はじめまして。うちの二代目にいろいろ教えていただき、ありがとうございます。

森岡:はじめまして。いえいえ、僕のほうこそ勉強させていただいております。洋服のスタイリングの方向性に関しても、ここで改めて軌道修正といいますか、再確認ができました。やっぱり素敵ですね、キモノ姿って。しかも泉二(弘明)さんは、キモノが板についてるからなおさらです。(次ページへつづく)

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「男のキモノの着こなしは帯結びで決まる」と、丁寧に角帯の結び方を整えてくれた泉二さん。

○深緑の信州紬を着こなす森岡さん

泉二:それでは森岡さんには、キモノを着ていただきましょう。実際に袖を通していただいて、その感想を聞かせてください。

森岡:よろこんで着させていただきます。

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最初は戸惑いを隠せない表情だった森岡さん。しかし仕上がると…。キモノの心地よさに感無量の面持ち。


泉二:背が高いから絶対似合いますよ。お腹も出てないですし…。なにか運動されていますか?

森岡:身長は180cmくらいですね。学生時代は真剣に野球とかやっていましたが、最近はぜんぜんですね。


泉二:キモノはよくお召しになられますか?

森岡:いや~、ごめんなさい。オヤジのキモノとかも実家に残っているのですが、なかなか着る機会はないですね。


泉二:ぜひこの機会に、キモノを着てください…男磨きに! 男性がキモノを着こなすと、まず姿勢がよくなるんですよ。まず胸を張るでしょ。キモノを着ると、猫背になるのがいちばん格好悪いので、自然と背筋を伸ばすようになります。背筋を伸ばすということは、実は体にもいいんです。循環機能も活性化するようですよ。あと、骨格に対するストレスもなくなるようで…。私も学生時代から腰痛もちで、キモノを毎日着るようになってからは、腰痛に悩まされることはなくなりましたから。


森岡:なるほど。自然と背筋が伸びますね。あと、帯を締めると下っ腹にビシッと適度な緊張感が加わって、実に気持ちいいです。なんか、さらに前向きな気持ちになれますね。
 

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男のキモノにとって、一番の見せ所は帯の締め方だという泉二さん。


森岡:帯を下っ腹にキュッと締めるのは、スーツでいうとネクタイをキュっとしめたときの感覚と同じですね。「よし、行くぞ!」って気持ちにさせてくれます。

泉二:すごくお似合いですよ。「素敵」です。


森岡:いや~、いいですね。背筋が自然と伸びます。あと、新鮮な気持ちになります。なんて言いますか…ありきたりの言葉かもしれませんが、「日本人に生まれてよかった」って気持ちになります。そして、「日本人としてのプライド」が改めて芽生えるというか。キモノを着ることって大切なことだって実感します。

泉二:そう言っていただくと、うれしいですね。そうした男のキモノの魅力を二代目、そしてスタッフとどう伝えていくべきかはいつも考えています。特に我々オヤジたちはキモノを着るといいことあるんですよ。いくら最先端で高い洋服を着こなして街を歩いても、実際は誰も振り向いてくれません。ですが、キモノを着て歩くと、皆、振り向いてくれるんですよ。特に海外だとそれを強く実感するでしょう。そうすると、自分自身の意識も変わるんです。もっと姿勢よく、所作のひとひとつも気にするようになって…もっといい男でいなければって意思が強くなっていくんです。まさに男磨きです。「このキモノに相応しい中身にならないと」って思うんですよ。それは自分自身の男磨きだけに留まらない…日本の「和」文化自体を、いま自分自身も一員となって支え続けているんだという責任感も意識し始めるんです。


森岡:まさにいま、そんな気持ちがこみ上げてきていますね。あと、キモノってスーツと似ていて、言ってみればシンプルなアイテムでの構成になるじゃないですか。そのなかに個性と言いますか、「もっと素敵に着こなすにはどうしたらいいのか?」って向上心も芽生えますね。その初歩的なところが、姿勢であり所作なんでしょうね。

泉二:そのとおりですね。そして、男のキモノの見せ所は帯なんですよ。いま森岡さんは“貝の口”という締め方をしているんです。(写真で言えば左側)「たれ」と言われる部分が1に対して、(写真で言う右側)帯の先の「手」と言う部分が2と言った感じで、1:2のバランスになると「おぬしやるな!」という感じで“粋”になるんですよ。そして、その結び目を真後ろにもってこないことがコツになります。結び目を真後ろにすると、子供っぽく見えますから…。やや横にズラしたほうが、“粋”になるんです。そして、ゆるむことを心配して、締めすぎないことです。女性を包みこむぐらいの力配分で(笑)、優しい締め心地になるようにしてください。帯の前側は下っ腹に、そして背中は腰のクビレ部分に。帯が前下がり、後ろ上がりになる、ここが肝心です。(次ページへつづく)

○羽織をはおって、銀座をぶらりと

森岡:たったこれだけの差ですが、やっぱりほんとうに違いますね。鏡で見ているだけでもわかります。

泉二:「男は背中でものを語る」というセリフは、ここから来ているんじゃないかって思えるぐらい、ほんとうに大切なポイントなんですよ。あと、歩き方も重要ですね。慣れないと、「地に足が着かない」言いますか、歩幅が狭く、ちょこちょこ歩いてしまうんです。そのため、歩く前にはスクワットの要領でぐっと腰を落とす「股割り」をします、そうすると足さばきがよくなり、堂々とした歩き方になるんですよ。歩き方ですぐ、キモノ初心者だってわかっちゃいますので…。


森岡:そして、あとは胸を張ってですね。

泉二:そうです。その姿勢を心がけて歩いていただければ、粋な男になれます。でもね、ここでなんやかんだ言ってもしょうがない部分もあります。実際、森岡さんもきこなしてこそ、キモノの良さを感じていただいているように。「習うより、慣れろ!」と私は思っています。そして、「着くずれ」ではなく「着くずし」ができたときに、男の色気が出てくるんですね。だから、キモノを着こなす数を重ねたほうが、自分なりに工夫を凝らすわけなので、男の色気はさらに増すというわけですね。体型の問題を気にされている方は多いですが、キモノの場合は痩せた方も似合うんですが、太った方もそれが「貫禄」として表れてくるんです。キモノって本当に素晴らしいアイテムだと思いますよ。

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キモノの上に羽織をはおって、外出用のキモノスタイルの完成です。


森岡:やっぱりスーツスタイルと一緒ですね。服に着られるのではなく、自分の個性で着こなすところ。そして、きちんと着こなすことを修得したら、自分なりの着くずしを施すところ、ネクタイのように少し緩め、そしてズラして遊び心を表現するなど、ほんと一緒です。

泉二:そのとおりですね。私も勉強になりました。洋服との関連性からキモノの提案するという考えも芽生えてきました。これは洋服の着こなしでも言えることですが、あとは「どれだけ火傷を重ねるか」ですね。


森岡:なるほど…。

泉二:キモノを始めようとしている初心者の方には、「まずは浴衣から初めてください」とおすすめしています。キモノを注文いただくと、仕上がるまで約一カ月ほどかかるのですが、その間に「毎日家に帰ったら、浴衣を着てください」って言うんです。そして、「お酒を飲んでみましょう」って(笑)。お酒を飲んでいるときに、キモノならではの所作が徐々に身についていくからです。酒を飲みながら箸で肴をとろうとしますよね。そのとき、他のお料理に袖がつかないように手で抑えることを覚えるんです。仕立てたキモノでしたら、しょうゆ染みなどは禁物ですが、浴衣なら洗えるじゃないですか。だから、その浴衣で火傷を繰り返して、キモノの所作を体得していってほしいと思っているんです。あと家の構造で、昔なら引き戸が多かったので、そんなことはなかったのですが、今はノブのついた扉が多いので、そこに袖が引っかかって破けることが多々あるんです。それが浴衣であれば、傷痕も浅く済むじゃないですか…(笑)。そんなわけで、失敗を繰り返して体で覚えていくんです。


森岡:まさに火傷と一緒ですね。キモノを着た瞬間、ドアノブが沸騰したやかんのように見えると思います(笑)。

泉二:そうなんですよ。人間ってね、やっぱり火傷しないと覚えないんですよ…何事もね(笑)。では、火傷しに、銀座をぶらりと歩きましょうか。

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滅多にキモノを着ることのない森岡さんも、泉二さん啓太さんに見劣りすることなく、粋にキモノを着こなしていました。

○皆さんにおすすめのキモノとは

 最後に初心者の皆さんにおすすめの新品をセレクトしていただきました。いかがでしょうか。
 

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右/オリジナルメンズコレクション 小紋「光閃」29万8000円、角帯「デジタルモザイク」9万8000円
左/オリジナルメンズコレクション 小紋「伊勢型重ね」29万8000円、角帯「ヘキサゴン」9万8000円
※以上、すべてお仕立て代・税込価格
 

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右/お召し 無地 15万円、角帯「ノイズ」15万円
左/白大島紬 亀甲柄 69万8000円、角帯(岡本隆志作 型絵染め)19万8000円
※以上、すべてお仕立て代・税込価格

 以上で、「KIMONO基本」シリーズの連載を終了させていただきます。キモノの魅力を伝える記事は今後も発信していくつもりなので、そのときまでお待ちください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。


取材協力/銀座もとじ 男のきもの

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住所/東京都中央区銀座3丁目8−15
   APA銀座中央ビル 1F
TEL/03・5524・7472
FB/「銀座もとじ 男のきもの」公式FB


〈今後の催事情報〉
◇2017年12月1日(金)~25日(月)
あなたが選ぶ大島紬展
場所:銀座もとじ 大島紬

◇2017年12月8日(金)~10日(日)
男のきもの 十五周年記念
~東西・紬の大一番~
場所:銀座もとじ 男のきもの

◇2017年12月のおすすめ
男物大島紬の最高位「西郷柄」
西郷隆盛の名にちなんで「西郷柄」と
名付けられて100年以上の歳月が
経っても色褪せない格調と風格。
男物大島紬の最高位をご紹介。
詳しくはこちらから。

Photograph/Setsuo Sugiyama
Text & Edit/Kazushige Ogawa