持続可能な社会を実現すべく、カーボンニュートラルに向けた取り組みをいち早く進めているアウディ。2026年以降に登場するモデルは全てEVとなり、2033年には内燃エンジンの製造を終了することを発表しています。そんなブランドの歩調と共鳴する、大きな一歩が刻まれました。

2023年1月27日、アウディ ジャパンは静岡県浜松市のアウディ浜松で「アウディ サステナブル・フューチャー・ミーティング」を開催。国内のカーディーラーでは初となるカーボンニュートラルを実現したショールーム実現に向けた取り組みを、運営元であるサーラカーズジャパンならびに浜松市とともに紹介しました。

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アウディ浜松の屋上屋根には、400枚もの太陽光パネルが敷き詰められました。

日本初となるカーボンニュートラルなショールームを実現したのが、アウディ浜松です。その運営元であるサーラカーズジャパンのグループ会社にあたるサーラエナジーが店舗屋上に太陽光パネル400枚を設置し、長期的な維持管理も行います。そこで発電した電力をサーラカーズジャパンが購入し、アウディ浜松で自家消費します。年間発電量は17万3000kwで、自家消費分は7万1000kw。エネルギーの地産地消を実現し、余剰分は売却に当てられます。

アウディ浜松の充電電力はCO2フリー。
およそ1000台まで対応が可能

店内の空調には、サーラエナジーからカーボンニュートラル都市ガスを購入。さらに、夜間や悪天候時など発電が不可能な場合にも、グループ会社のサーラeエナジーからカーボンニュートラルの電気を購入します。この形での店舗の運用は1月5日からすでに開始され、「年間で約115トンのCO2削減を見込んでいる」と言います。敷地内には、カーボンフリーの電力で稼働する出力90kWhの急速充電器が1基設置されており、今年6月には150kWhのアウディ ウルトラ チャージャーを導入する予定です。

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左から、浜松市の長田繁喜副市長、サーラコーポレーションの神野吾郎社長兼グループ代表・CEO、アウディ ジャパンのブランドディレクターであるマティアス シェーパース氏、サーラカーズジャパンの坂爪謙治社長、浜松市の村上隆康カーボンニュートラル推進事業本部長。

アウディ ジャパンのブランドディレクターであるマティアス シェーパース氏も登壇し、ブランドの指針と共鳴するこの取り組みを評価するとともにカーボンニュートラルなショールームの意義を強調。今後のネットワーク全体への波及を期待するとともに、まずは150kwの急速充電ネットワークの構築、さらにはプレミアムチャージングアライアンス(フォルクスワーゲンとポルシェのEVオーナーもチャージできるネットワーク)の拡張に向けた取り組みの必要性を語りました。