入手可能なサーキット仕様のハイパーカー7選【Part1】
長年にわたって自動車メーカーは、特別仕様のサーキット専用車を開発しています。その中から歴史に残るであろう名車を厳選してみました。
※本記事は、モータースポーツのジャーナリストで、アメリカの自動車雑誌『Road & Track』の編集者ブライアン・シルヴェストロ氏によって寄稿されたものです。彼は、軍用機に関しても造詣が深い男。
自動車メーカーは自社の熱心な顧客向けに、さまざまなサーキットカーを開発しています。その中でも抜き出たクールなクルマをいくつかご紹介します。私（筆者ヴェストロ氏）の愛のある独断と偏見で選び抜きましたので、ご覧ください。
ランボルギーニ・エッセンツァSCV12｜Lamborghini Essenza SCV12
「エッセンツァ SCV12」は、ランボルギーニのV-12エンジン技術の結晶です。ワイルドなルックスと自然吸気エンジンを搭載したサーキット仕様のスーパーカーです。
KTM・クロスボウ｜KTM X-Bow
オートバイメーカーであるKTMが製造した「クロスボウ」は、欧州では公道での走行が認められております。ですが、アメリカ国内においては、サーキットでのみ走行が可能です。
アウディの直列4気筒エンジンを搭載し、デュアルクラッチトランスミッションを採用しているのに、重さはわずか約861キロと軽量。遊び心が満載です。
マツダ・MX-5カップ｜Mazda MX-5 Cup
米国では「ミアータ」と呼ばれる「ロードスター」は、地球上で最も多くのカーレースに参加しています。独自のスペック仕様のレースに参戦するためには、ふさわしいクルマなのです。
ノースカロライナ州のロングロードレーシングが製作した「MX-5カップ」は、低コストで多くの方ファンに喜ばれているマシンです。
ポルシェ935｜Porsche 935
ポルシェには、数多くの素晴らしいサーキットカーがあります。が、新型「935」が最高なものであることは間違いありません。
そしてポルシェは2020年7月13日に、ポルシェの70周年を記念するクラブスポーツレーシングカーとして、2019年に世界限定77台を販売したこの新型ポルシェ「935」を、8月に米国で開催される「パイクスピーク国際ヒルクライム」に参戦すると発表しています。
1970年代のモータースポーツで活躍を収めた初代モデルをオマージュしたデザインで、フラットなノーズこそ備えています。ですが、伝統的なヘッドライトはありません。そして、「GT2 RS」のフラット6ツインターボチャージャーを搭載しています。
ポルシェ911GT2 RS クラブスポーツ｜Porsche 911 GT2 RS Clubsport
「911」のようなポルシェのサーキットカーを手に入れたいという方には、このマシンがおすすめです。
完璧なサーキットカー仕様でありながら公道を走れる「GT2 RS クラブスポーツ」もあります。関連記事：ポルシェ「901」、「959」、そして992型「911 カレラ4S」を運転してわかったこと
マクラーレン・セナGTR｜McLaren Senna GTR
ノーマルの「セナ」では物足りないという方には、そのGTRバージョンも用意されています。
目が釘づけになる、印象的で巨大なフロントスプリッターを含み、さまざまなエアロパーツが数多く搭載され、約1tのダウンフォースを生み出すというモンスターなのです。関連記事：LEGO製「マクラーレン・セナ」― その精巧なまでの美しい迫力
マセラティ・MC12・ベルシオネコルセ｜Maserati MC12 Corsa
ノーマルの「MC12」をご存知であれば、このコルサバージョンがどれほどブチかましているものであるか、おわかりですよね。
ノーマルの「フェラーリ・エンツォフェラーリ」をベースとしたV型12気筒エンジンを進化させ、音も素晴らしければ他に類を見ない走りを実現しています。関連記事：アメリカ最高のレーシングカーを誕生させた確執
