最も期待されているラグジュアリーモデルたち! 2020年注目の新型車10選【PART1】
マセラティやフェラーリ、ジャガーなどが最新モデルをリリースする2020年は、自動車業界にとって重要な1年になるでしょう。
2020年は、素晴らしい新型車大豊作の年と言っていいでしょう。2020年代の始まりであり、そして自動車業界にとっての新時代の始まり…という意識も高まっているようです。メーカー各社は大急ぎでラインナップを拡張しており、EVハイパーカーからSUV、グランドツアラーまで、あらゆる車種でリリースを控えています。
そこで今回は、2020年に最も期待されている注目のラグジュアリーモデル10台を紹介します。
ピニンファリーナ「バッティスタ」
デザインスタジオのピニンファリーナの名は、過去80年の最も美しいクルマの数々に結び付けられてきました。そんなピニンファリーナが自動車メーカーとして誕生したのがピニンファリーナ(Pininfarina S.p.A.)であり、アウトモビリ・ピニンファリーナブランドの最初のモデルとなるのが「バッティスタ」です。
この1900馬力を誇るハイパーEV「バッティスタ」は、イタリア製市販車として公式に史上最もパワフルなモデルとなり、新生ピニンファリーナをこれ以上なく印象づけることでしょう。
卓越した技術を持つスペシャリストの精鋭チームが開発した「バッティスタ」は、最高時速349kmを誇り、0~100km/h加速が2秒以下、時速300kmにも12秒以内で達します。
「バッティスタ」の他にも、2020年はリマックの「C_Two」やロータス「エヴァイヤ」など同様に、超高額(正式販売価格は未定となっていますが、どのモデルも2億円以上するであろうと想定されています)なEVハイパーカーが発売されますが、非凡なパフォーマンスと高級グランドツアラーとしての完成度を併せ持っているのが「バッティスタ」と言っていいでしょう。
アウトモビリ・ピニンファリーナでは、この堂々たるモデルのリリースを皮切りに、今後5年で高級SUVの新型モデルを次々にリリースする計画です。
ロールス・ロイス「ゴースト」
「ベビー・ロールス」とも呼ばれる「ゴースト」の新型モデルは、2020年9月に、よりミニマルなデザインで披露され、前モデルから大幅な進化を遂げました。
新型「ゴースト」は、ロールス・ロイスが技術の粋を集めた最新車で、「プラナー」サスペンションシステムはこれまで以上にスムーズなドライブ体験をもたらします。
電動パワーアシストが搭載されたドアを開けると、インテリアは徹底的に洗練され、細部に至るまでこだわったものとなっており、新たなスタンダードを打ち立てようとする同社を気概が感じられます。
また、車内の音響改善と騒音削減には、かなりの力が入れられており、ダッシュボードの開発にさえ1万時間が費やされたようです。当然ながら、このモデルは極めて高価なものとなりそうです。 販売価格は3474万円。
マセラティ「MC20」
マセラティは2020年9月10日、新型2人乗りスーパースポーツカー「MC20」を披露。期待に違わぬその姿が明らかになりました。
マセラティ「MC20」の「MC」とは、「マセラティ・コルセ(=マセラティ・レーシング)」を意味し、「20」はマセラティにとって新たな時代の幕開けとなる2020年を意味しています。つまり、このメーカーが擁する1世紀以上におよぶレース界での歴史が刻まれたDNAを具に継承し、そして、新時代へとステップアップするマセラティの提言とも言えるフラッグシップカーなのです。
心臓部には、最新の3リッターツインターボV6エンジン「ネットゥーノ」を搭載し、0~100km/h加速は3秒以内、最高時速は320kmを上回ります。
純粋で控えめなデザインに、数々のクールなディテールや装飾を組み合わせたこの「MC20」は、さまざまなモデルがひしめく2シータースポーツカー市場で特別な魅力を放っています。
2021年にはEVモデルがリリースされる予定で、実際に一般道を走る姿を見るのが楽しみな一台です。販売価格は2650万円。
ポルシェ「911ターボS」
2020年10月の時点で、「911」ファミリーの頂点に立つ「911ターボS」。その長く輝かしい歴史の中でも最も速く、ワイドで、アグレッシブな一台へとモデルチェンジを果たしています。
その実力は数字が示すとおりで、最高時速は約330km、0~100km/h加速はわずか2.7秒、時速193kmまで8.8秒で達します。
また、新たな3.8リッター直列6気筒エンジンは、最高出力640馬力を発揮します。それでいて4人まで座れるシートと日常使いできる、それなりに広いラゲージスペースも備えています。
およそ2100万円(15万5000ポンド)の価格に見合わないと考える方がいたとしても、そのインテリアを体験すれば考えを変えることでしょう。
この上なく贅沢にレザーが使用された車内は、「自宅以上に居心地がいい」と言っても過言ではありません。「こんなクルマ、どうやってつくったんだ」という疑問さえ抱くかもしれません。
ベントレー「マリナー・バカラル」
ベントレーの最新車である「マリナー・バカラル」は、世界随一の歴史を誇るコーチビルダーである「ベントレー・マリナー」によって精巧にハンドビルドされ、グランドツーリングの醍醐味を余すところなく発揮したモデルです。その出来には、誰もが「感銘を受けた!」と言わざるを得えないでしょう。
このクルマは「コンチネンタルGT」をベースにしながらも、そのデザインはベントレーが(2019年の)創立100周年で発表した美しいコンセプトカー、「EXP 100」に着想を得ています。
また、ベントレーの定番機能と最新技術のバランスも抜群で、心臓部には、お馴染みのツインターボW12エンジンを搭載しています。
この2シーターGT(グランドツーリング)は、12台の限定生産で価格は約2億400万円(150万ポンド)からですが、残念ながらすでに完売となっています。
ロータス「エヴァイヤ」
2017年5月より中国の大手自動車メーカーである吉利汽車(ジーリー)からの支援を受け、復調の勢いを見せているロータス。
そんなスポーツカーメーカーがこのたび、英国によって史上初とも言えるエレクトリック・ハイパーカー「エヴァイヤ」…この200万ポンド(およそ2億7200万円)の驚異的なニューモデルによって、今後の野心的な展開を示す大きな第一歩を踏み出しました。
このモデルの生産は、2020年内に英ノーフォーク州にある本社にて始まる予定となっています。
フェラーリ「ローマ」
フェラーリにとって、「ローマ」という魅力的なモデルがリリースされる2020年は忙しい1年になりそうです。
「ポルトフィーノ」をベースにしたV8クーペであるこの「ローマ」は、最高出力611馬力の3.9リッターツインターボエンジンをフロントに搭載しています。シンプルで曲線的なデザインにはクラシックな魅力があり、これを強調するのが長めのボンネットです。
「ローマ」について、現時点でわかっている詳細はわずかですが、最高時速は約320km、0~100km/h加速は3.4秒とスピーディーなモデルになる見込みです。
シルバーのカラーリングが魅力的で、お馴染みの…「真っ赤なフェラーリのイメージが、ここで塗り替えられるかも?」と思うほどです。販売価格は、2682万円~になります。
アルピーヌ「A110S」
アルピーヌ「A110」のリバイバルモデルである「A110S」は、楽しくスピーディーなドライブ体験など、多くの魅力が詰まったクルマであり、1960年代のオリジナルモデルの精神を思い起こさせる一台です。
そしてこの2020年モデルは、「A110」をサーキット仕様にしたものであり、40馬力アップした最高出力やオールアルミニウムのボディ、厚めのタイヤなど、サーキットでのスピーディーな走行を意識したさまざまな改良が加えられています。販売価格は899万円~です。
レクサス「LC500コンバーチブル」
レクサスで、最もデザインの優れた1台と言えば、この「LC500」クーペです。ですがここで、遅ればせながら登場したその「LC500」のコンバーチブルモデルの出来は、間違いなく最高と言えるでしょう。
実際のところ、今回のようなケースは稀かもしれません。と言うのも、ベースとなるクーペがすでに優れたデザインの場合、コンバーチブルモデルがこれを上回ることは、過去の事例からそうそうあるものではありません…。
4層構造のソフトトップには、ブラックとベージュのカラーバリエーションがあり、オープン時は15秒、クローズ時は16秒という開閉スピードになります。デザインやドライブ体験を維持しながら、より重いオープンカーへと改良を施す上で、かなりの労力が費やされたことが予想できます。
まずは、5リッターV8エンジン搭載モデルのみの提供ですが、このクルマの運転席に座り、あてもなくドライブする楽しみに勝るものはないでしょう。販売価格は1500万円~です。
ジャガー「Fタイプ」
2013年にリリースされた現行の「Fタイプ」は、発売から6年が経過しているとは思えないモデルです。とは言え、ジャガーはリフレッシュの必要性をはっきりと感じたようで、これは優れた判断だったのかもしれません。
新たな「Fタイプ」は、改良されたスリムなLEDヘッドライトやリアデザイン、車幅を強調する新型クラムシェルボンネットなどが主な特徴で、新たなフロントバンパーやわずかに大型化したグリルは、よりアグレッシブなスタンスをもたらしています。
最高のデザインの常ながら、全体的にはシンプルかつ自然で、意図がはっきりした仕上げとなっています。販売価格は865万円~。
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Source /Esquire UK
Translation / Wataru Nakamura
※この翻訳は抄訳です