バラク・オバマ前大統領の在任中の出来事を振り返る回想録、『A Promised Land』(原題)が2020年11月17日に発売されました。

 「ニューヨーク・タイムズ」紙によれば、前大統領は発表文で「本を書き終えたときの気分は、ほかでは味わうことができません。この本を書き上げたことを、誇りに思います」と述べていたそうです。

 「この数年間、大統領在任中のことを振り返ってきました。“約束の地”を意味する『A Promised Land』では、自分が戦った大統領選と、在任期間中のことを正直に説明しようと努めました」
 「重要な出来事と、それらを実現した人たち、私が正しく実行できたことと間違ってしまったことに対する私自身の考え、そして私とチームが直面しなければならなかった(そしてアメリカが今も向き合っている)政治的、経済的、文化的な力、といったことについて触れています」

Crown A Promised Land: Deluxe Signed Edition

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¥110,463
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2部構成となっている

 2部構成となる同書の第1巻は、768ページからなります。

 同書の説明によれば、「組閣や世界金融危機への対応、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領をどのように見定めるべきか、不可能にも思えた医療保険制度改革の実現、対アフガニスタン戦略を巡る軍司令官たちとの対立、金融規制改革への取り組み、ディープウォーター・ホライズン(メキシコ湾の石油掘削施設)の爆発事故がもたらした壊滅的影響への対応、(国際テロ組織アルカイダの指導者だった)オサマ・ビン・ラディンの殺害につながったネプチューン・スピア作戦実行の承認」などに関する、前大統領の考えがつづられています。

バラク・オバマ 大統領 プーチン大統領
Chip Somodevilla//Getty Images

すでにベストセラー

A Promised Land (English Edition)

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¥2,200

 「ニューヨーク・タイムズ」紙はそのほか、次のように伝えています。

 「同書に対する需要は、桁外れのものになると予想できます。ペンギン・ランダム・ハウスの子会社である出版社クラウンは、アメリカでの初版の出版部数を300万としました。これだけの膨大な数に対応するため、クラウンは約100万冊をドイツで印刷する予定です。そして、輸送用の貨物船3隻とコンテナ112個を手配しました」
ミシェル・オバマ becoming 回想録
NurPhoto//Getty Images
妻ミシェルが書いた回想録『マイ・ストーリー』(原題『Becoming』)は、2019年に記録的ヒットを飛ばした

 妻ミシェルとともに、相変わらず高い人気を誇るオバマ前大統領。

 ボリュームたっぷりのため、きっと意外な事実やエピソードも(!?)。日本語訳版の発売が待ち遠しいという方も多いことでしょう。

From TOWN&COUNTRY

From: Harper's BAZAAR JP