2018年1月23日(現地時間)に発表された、第90回アカデミー賞のノミネーション。授賞式を目前に控え、受賞予想などで盛り上がりを見せています。そんななか、ノミネートを逃した作品にも注目が集まっています。そのひとつが、昨年大ヒットを記録した映画『ワンダーウーマン』。今回、どの部門にもノミネートされなかったことが明らかになりました…。
Photograph/ Courtesy of Warner Bros.
アメコミ映画がアカデミー賞作品賞にノミネートされることは、あまりありません。ですが、映画『LOGAN/ローガン』でさえ脚本賞の候補に選出されました。
このことについて、主演を務めるガル・ガドットは、「『ワンダーウーマン』はノミネートされなかったけれど、そのことに対しての周囲の反応に心を動かされた――でも私たちは、アカデミー賞にノミネートされたくて映画を作ったわけではないの。すべてを手に入れることはとても難しいこと。映画を制作し、評判も興行も好調だった。そのことを誇りに思っているし、支えてくれた人たちにも感謝している。続編の制作も決まっているから、次に期待するわ!」と、米情報番組『エンターテイメント・トゥナイト』で語り、スマートに反論しました。
続編は一作目同様、パティ・ジェンキンスが監督、ガルが主演を務めます。2019年12月13日全米公開予定で、今回の舞台はアメリカ。全米製作者組合が新たに発表した「セクハラ防止ガイドライン(Anti-Sexual Harassment Guidelines)」に基づいて制作される、初の映画としても話題となっています。
今年のアカデミー賞にはノミネートされませんでしたが、ハリウッドの映画界に革新をもたらした映画として歴史に刻まれることでしょう。2017年に大ヒットとなった『ワンダーウーマン』、本作を通じて人気女優の階段を一気に駆け上がったガル・ガドットの人物像について、今回、注目してみたいと思います。(次ページへつづく)
ガル・ガドット #1
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出身はイスラエル。
美女が多いことでも知られる国
1985年4月30日生まれ、イスラエルのロッシュ・ハアインで生まれたガル。祖父母はホロコーストの生き残りで、父はエンジニア、母は教師。ファーストネームの「ガル」は、ヘブライ語で「波」。「ガドット」は、「川岸」を意味するのだそうです。妹のダナを抱いてニッコリするガル、幼少時代から実にキュートかつチャーミングです。
ガル・ガドット #2
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ミス・イスラエルに選出
2004年にスカウトされた結果、見事ミス・イスラエルの座を19歳で勝ち取るガル。本人曰く、「まさか選ばれるなんて思ってもいなかった…」と。ですが、ミス・ユニバースに出場することになるも、勝ちたくないがためにわざとメイクアップをしなかったり、集合時間に遅れたりしていたのだそうです。そして、これを契機にモデルのキャリアを開始します。
ガル・ガドット #3
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軍務経験もあるタフな美女
イスラエル在住のユダヤ人には、男女を問わず兵役が課せられます。ガルもイスラエル国防軍(IDF)で、2年間の戦闘インストラクターを務めました。写真は2007年、『マキシム』誌で「IDFの女性たち」という特集が組まれた際のパーティに登場したガル。このころから、徐々にメディアの注目を浴び始めます。
ガル・ガドット #4
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あのメガヒット映画シリーズに出演
前髪が少女のような印象を放つ写真は、2009年のもの。この年公開の『ワイルド・スピード MAX』のジゼル・ヤシャール役で、世界から熱い視線を集めました。この後、『ワイルド・スピード』シリーズに4作出演。自分でスタントもバリバリこなしていたということから、根っからの肉体派なのですね!
ガル・ガドット #5
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徐々にスターダムを駆け上って…
2011年、シリーズ5作目となる映画『ワイルド・スピード MEGA MAX』にも出演。こちらはドイツ・ケルンでのプレミアでの写真。共演者のヴィン・ディーゼルやドウェイン・ジョンソン、ポール・ウォーカーらと並んでも引けを取らない、パワフルなオーラを放つガル。身長178cmというだけあって、抜群のスタイルでさらなる人気を得ることに…。
ガル・ガドット #6
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「グッチ」のフレグランスの広告塔に
2015年には、グッチのフレグランス「バンブー」のイメージキャラクターに抜擢。キャンペーン映像では、美しい後ろ姿のヌードも披露しています。
ガル・ガドット #7
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ワンダーウーマン役で一気にブレイク!
2016年のコミコンにも出席し、おなじみのポーズを披露。「おなじみ」と言っても、ホリプロコム所属のお笑いコンビであるX-GUNの登場パフォーマンスではなく(笑)、ワンダーウーマンのポーズです。なので、会場に集まったファンも大盛り上がり! このコミコンの数カ月前に公開された映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』で、初めてワンダーウーマンとしてスクリーンに登場したガル(ちなみにワンダーウーマンはこれまで何人もの女優が演じてきましたが、アメリカ人以外の俳優が演じたのはガルが初めて)。しかしながら、映画そのものは低評価だったよう…作中の彼女の登場シーンに対しては、「ワンダーウーマンがオイシイところを全部もっていった!」と絶賛の声が多数ありました。
ガル・ガドット #8
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妻として母として、まさにワンダーウーマン!
2016年、家族でロサンゼルス国際空港にいるところをキャッチ。2008年に結婚した10歳年上の実業家ヤロン・ヴァルサーノの妻として、そして、2011年に産まれた娘アルマ(写真)と2017年に産まれた娘マヤの母として…女優業とともに、母親業を丁寧に務めるリアルなリアルなワンダーウーマン。母になってからは、乗り回していたバイクも封印したということです。
From Cosmopolitan
Photograph / Warner Bros., Getty Images
Translation / Reiko Kuwabara