新年の誓いなど、どうでも良い…思いながらも、どうして自分は変わらなくてはならないのか?どうしてビーチで自慢できるような筋肉をつけなくてはいけないのか?どうしてもっと立派で、性格がよく、人間味のある人間にならなくてはならないのか?なんて、思っていませんか!? 
 
 「自分を変えたい!」と思うことは向上心の表れであり、それがいいことだからです。とりわけ皆さんのファッションに関する場合は、そう言えるでしょう。

 オックスフォードのシャツとスリムカットのジーンズという代わり映えしないスタイルに安住するのは簡単ですが、今年は試してみるべき新しいものがたくさんありますので…。

 ルイ・ヴィトンは「ビッグ・ラブリー・コート」(Big Lovely Coat)に特に力を入れていますし、ドリス・ヴァン・ノッテンはボクシーなシルエットのアイテムをたくさん出しています。また、ディオールはキム・ジョーンズのメタリックな素材のアイテムで、私たちの洋服を未来に連れて行こうとしています。 
 
 今回ご紹介するのは、ちょっとした変化をファッションに加えるだけで、大きな効果が期待できるという5つの方法になります。

1. いろんな色を試してみる

 モノトーンで固めるのは簡単すぎます。黒と白、それにグレイの組み合わせが冗長だということでは決してありません。これが意味するのは、皆さんがいくつかの色を取り入れることで、標準のパレットも含めて互いに高め合う効果を狙いものです。 
 
 ただし、皆さんに似合うものを見つけるようとすると、少々複雑になります。そこでプラダのやり方をヒントにしてみましょう。

 プラダは2019年の春夏コレクションで、さまざまな色のアイテムを盛り込んでいました。例えばジュエルトーン(ダークな色調のアイテムと合わせやすい)や明るい色(ダイヤモンド・ホワイトのアイテムと重ね着するのに適している)などです。どんな色のものを選ぶにせよ、新たな色のアイテムを加えることで、モノトーンの憂鬱な感じに明るさが加わることは間違いありません。

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2. 着なくなったアイテムを処分する

 洋服を溜め込むのは良くないことですって? 整理整頓アドバイザーとして知られる近藤麻理恵(コンマリ)さんの有り難いお言葉ですね。そう、片づけの技術はロケットサイエンスほど難解ではないのです。ですが、不要な洋服をとっておくことのほうがぜんぜん簡単なことなので困ってしまうところです。 
 
 ですが、まずは要らない服は処分するよう努力してください。

 その辺に転がっているものを着て、大きな喜びの波が押し寄せてくることなどないでしょういから…。では、次の点を自問してみてください。「この服をいつ着ているのか、次に着るのはいつか、一緒に合わせるのはどの服か」と…。この3点に自信を持って答えられるなら、その服はしっかり取っておきましょう。 
 
 洋服自体だけでは、喜びは感じないかもしれません。しかし、一番良いジャケットを着て仕事の後に飲むビールは、たいていの場合間違いなく楽しいものですので…。

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Paramount Pictures

3. 目立つ格好をしてみる

 皆さんは次のように思うかもしれません。

 「よく目立つ格好はファッションウィークにはいいだろうけど、その格好で仕事にいくのは簡単なことではない」のですが、不可能というわけでもありません。 
 
 ここで問題にしているのは、「大きくて、愛らしい、よく目立つコート」のことです。しかしながら、メタリックな生地や蛍光色、レフトフィールドのプリントではなく、格子柄やブロックカラーといった手堅いものにしてみてください。たぶん、少しばかり大きめなものでもいいでしょう。小さな変化で大きな効果があり、新しいあなたに変身できますので…。

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4. ボクシーな服を着てみる

 ワードローブの奥にちらりと見える、ピチピチのTシャツと股間が締めつけられるような極細のジーンズを見てみてください。アレはあのままにしておいてください。スーパースリムは、トレンドとして、完全に終わっていると言えるでしょう。それは良いことで、新鮮なことでもあるのですから…。 
 
 これはつまり、ボクシーな服を着ましょうということになります。

 バレンシアガでもなく、カニエ・ウエストの「俺はそれが大好きだ」というようなボクシーな服でもありません。それよりももっと四角張ったもの、例えば新進気鋭のフランスのブランド、ジャックムス(Jacquemus)のようなアイテムです。

 そうです、肩のあたりに余裕があるものです。おそらく皆さんが次に手に入れるパンツは、今までのものより、ゆったりしたものになるでしょう。着心地もよく、今よりオシャレに見えるようなものです。

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GOOD


5. アクセサリーはあなたの友だち

 私たちは、腕時計以外のアクセサリーの素晴らしさを取り入れることにも熱心な方も増えています。そんなアクセサリーには、凡庸な外見を記憶に残るものへとアップグレードする力が備わっています。 
 
 でもここでが、「ミラノのタクシードライバーがしているようなゴールドの腕時計を、皆さんも着けるように」と言っているわけではありません。そうではなく、例えばシンプルな指輪とかブレスレットあるいはネクタイピンを加えることで、普段の格好をリフレッシュできるのではないでしょうか。

 もちろん、大きな宝石という選択肢もあります。何でもいいですが、新しい要素を取り入れてみることが2019年には必要不可欠と言えるのです。

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 「正統なスタイルに背を向けろ!」と言っているわけではありません。自らが持ち続ける向上心のカンフル剤として、ときには「自分のスタイルにチャレンジを加えてみてはいかがですか?」ということです。チャレンジしてこそ、それが良いか悪いかが確認できるわけですから…。成功したら今後も取り入れ、失敗したら、2度としなければいいのです。一瞬の恥ずかしい思いが、今後の生活の糧になるわけです。

 
  
From Esquire UK 
Translation / Hayashi Sakawa 
※この翻訳は抄訳です。