2019年秋、米アップルの新たなストリーミングサービス「Apple TV+」が登場します。サービス開始日はまだ明らかにされていませんが、まもなく発表されることでしょう。配信番組のクリエイターや俳優には、スティーブン・スピルバーグやJ.J.エイブラムス、ジェニファー・アニストンなど豪華ビッグネームが名を連ねています。この情報を耳にすれば、誰もが思わず利用登録してしまうことでしょう。 
 
 また、こちらも正確な開始日は未定ですが、おそらく秋(米国では2019年11月12日の予定)に、ディズニーも新たな動画配信サービス「Disney+」を開始予定です。こちらも多くのユーザーが登録することが予想され見逃せません。「Disney+」は、「スター・ウォーズ」シリーズや「マーベル」シリーズの新作(TVシリーズ)とこれらの大ヒット作シリーズ全作品、これまでのピクサー作品を配信します。 
 
 ディズニーが21世紀フォックスを買収したため、「シンプソンズ」全エピソードも観ることができます。さらに、映画『ハイスクール・ミュージカル』のドラマ版『High School Musical: The Musical: The Series(原題)』もラインナップ予定であることで、多くの世代にとって観たいコンテンツがあることが勢揃いとなります。 
 
 そして年末に向け、英テレビ局「BBC」と「ITV」も新たな配信サービス「BritBox」を導入予定です。最初は興味がなかったとしても、多くのBBCドラマ作品がネットフリックスから無くなってしまったら、残念に思う方々はいることでしょう。「BritBox」の戦略によって、毎月5.99ポンド(約779円)が皆さんの口座から引き落とされることになるわけです。

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Star Wars

 他にも、ホラー作品専門の動画配信サービス「Shudder」やリアリティ番組の「Hayu」、米国ではサービスが開始され、近々英国でもスタートが見込まれる「DCユニバース」、映画監督ギレルモ・デル・トロによるコンテンツなどを擁した「Quibi」などの特化型や、ワーナー・メディアの新サービスなど、まさに動画配信サービスは百花繚乱。 
 
 今回ご紹介したなかで、皆さんが必要とする動画配信サービスはいくつありますか?多くの世帯では既にネットフリックスやAmazonプライムビデオ、NowTV(『ブレイキング・バッド』最終シーズンや『ゲーム・オブ・スローンズ』最終シーズンを視聴するために登録するケース多数)を利用しています。お目当てのシリーズが終わったら解約しようと思って登録したものの、なかなかそうはいかない、ということが多いようです。 
 
 これらの複数の新サービスに登録すれば、エンドレスに作品が楽しめるのと引き換えに、多額のお金が引き落とされることになり、悩みもまさにエンドレスなのです。  
 
 これでは、赤字になり老後破産に向けて進んでいるようなものですが、なぜだか必要だと思えてしまうのが不思議なところです。複数の動画配信サービスを登録すれば、費用がかさむことが分かっていても、職場の仲間や友人らの会話のネタに誰も取り残されたくないのですから。  
 

これはpollの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。

 解決策としては、他人の画面を覗き見するか、誰かのパスワードを発見してばれないよう祈ることなどでしょうか。 
 
 いずれにしろ、これだけ新しい動画配信サービスが2019年秋に次々と登場するのですから、お互い切磋琢磨しながらエンターテインメント業界を盛り上げてくれることでしょう。1年後にどの動画配信サービスが最も人気になるのか、予想してみてはいかがでしょうか。

 

 
 
 
From Esquire UK
Translation / Keiko Tanaka 
※この翻訳は抄訳です。