2017年に公開された『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の中で、ルーク・スカイウォーカーが亡くなりました。多くの「スター・ウォーズ」ファンは、さぞ寂しい気持ちでいっぱいだったことでしょう。

 そんな中、ルーク役を演じたマーク・ハミルは、ソーシャルメディアを舞台に詐欺師たちと戦っていました。ハミルは、2019年9月30日にイヴァンカ・トランプ(以下、イヴァンカ)がツイートしていた「スター・ウォーズ」に関連する発言を自らの手で苦言を呈し、大統領の娘を「詐欺師」として却下することで、『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』に言及した発言を骨抜きにしていました。 
 
 イヴァンカは2019年9月下旬に、ある写真をTwitterに投稿していました。

 それは「スター・ウォーズ」関連のおもちゃに囲まれた夫ジャレッド・クシュナーと、彼らの子どもたちが写った写真で、「私の家庭では、今フォースの力がみなぎっている」とキャプションが記されていました。それに対してハミルは、「詐欺師(Fraud)をフォース(Force)と打ち間違えたのだろう」という洒落たツイートをイヴァンカへ返していたのです。 
 
 ハミルがTwitterでトランプ一族を相手に一戦いを交えるのは、今回が初めてではありません。フォロワーの数が300万を超えるハミル(現在68歳)は、何年も前からTwitterを使ってトランプ政権を非難してきています。

これはxの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。

 予想通りハミルのツイートは、その日のうちに爆発的な数字に達していました。

 投稿から一日も経たないうちに、寄せられた「いいね!」の数は50万弱。そして、リツイートの回数は控えめながら8万回となりました。また、このツイートのコメント欄には、肯定的な反応と批判的な反応の両方が散見されます。また中には、「#GoForceYourself」というハッシュタグをツイートして、これがトレンド中の話題になるよう、他のユーザーに呼びかけていたものもあります。

 ハミルにとって、Twitterユーザーのこうした反応は初めてのことではありません。膨大な数のフォロワーを擁する彼のアンチ・トランプ的な発言を含んだツイートは、Twitter上で過去に何度もバイラルヒットのレベルに達し、ホットな話題を生み出してきました。 

 ハミルが俳優または声優として、次に何をするのかは明らかになっていません。ハミルは声優としてもたくさんの作品に出演しており、出演作のなかにはアニメ版『バットマン』シリーズのジョーカーのような誰もが知るキャラクターも含まれています。しかしながら、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』でのスカイウォーカーの死により、気分屋なヒーロー役をハミルが演じる機会はほぼなくなったようにも思えます。

 2019年末に公開される新作『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の予告編には、ハミルの声が流れるシーンがたくさんあるものの、 J・J・エイブラムスが手がけている同作品に、彼が実際に登場するかどうかは全くわかっていません。もしくは、体を伴わない彼の言葉が、たまたま予告編向けの良い話のネタに過ぎないのかどうかについても同様です。 
 
 「スター・ウォーズ」シリーズのファンは、いわゆる「フォース・ゴースト(フォースの霊体)」が同シリーズの大きな部分であることを知っています。ハミルは次回作への出演をほぼ認めていますので、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の中のある時点で、彼のゴーストのような虚像がレイやカイロ・レン、それに登場キャラクターたち全員にとり憑くことになると仮定するのは、さほど大きな飛躍ではありません。

 もちろん年老いたオビ=ワン・ケノービは、オリジナル3部作の中で自分の死後にこのことをたくさんやってきましたし、また、J・J・エイブラムス監督について私たちが何か知っているとすれば、それは彼がオリジナル3部作に敬意を表するのが大好きであるということです。 
 
 ルーク・スカイウォーカーの姿をスクリーン上で再び目にすることになるかどうかは分かりませんが、ハミルがこれからもTwitter上で「闇の力」と戦い続けていくということは間違いないことでしょう。 

 『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は、2019年12月20日に日米同時公開予定です。 

 

From Esquire US
Translation / Hayashi Sakawa
※この翻訳は抄訳です