メルセデスがフルコース料理を提供していることは、ご存じの人も多いはず。六本木のリッツカールトンの対面にあるショールームMercedes me Tokyo(メルセデス ミー 東京)にて、オーナーの皆さんに相応しい内容で展開する贅沢な体験を提供しています。

今年はこれに六本木のけやき坂など、東京のイルミネーションの名所を廻るクルーズをプラス。コロナ禍を経てようやく賑わいを取り戻しつつあるキラキラとした街並みを目で味わってから、本格フレンチコースを舌で味わうプランを1日3組限定で用意しています。こちらを体験してきました。

六本木の街を巡るのは
「メルセデス・マイバッハ」

慎ましやかで質実剛健、しかし確実にグラマラス。真のラグジュアリー・カーとも呼ばれる最高級Sクラス「メルセデス・マイバッハ」。1921年、カール・マイバッハと父ヴィルヘルムにより発表された「マイバッハ」は、贅を尽くされた室内の快適さで知られている“超”が本気で付く高級車です。「メルセデスだと一見わからないメルセデスでもあり、これ見よがしな豪華さから距離を置く本物の富裕層こそ保有する車だ…」と、親戚の誰かに解説された覚えがあります。 

メルセデス マイバッハ
Mercedes-Benz AG - Global Communications Mercedes-Benz Cars & Vans
※画像の車両は、日本仕様車とは異なります

私を除く男性陣のおよそ8割が車会社に勤めている車好き一族出身としては、一度は乗ってみたかった(=その後に自慢したい)憧れの車両。試乗したのは、ブランド初のSUV「メルセデス・マイバッハ GLS」です。

目の前にしてまず感じたのはその大きさ。タイヤの大きさ(3135mm)からしてびっくり。5210 × 2030 × 1840mm(全長×全幅×全高)というサイズ、そして約2.8tという重量からなるその規模感に圧倒され、思わず「あの、これ運転するの緊張しませんか?」と運転手さんは訊けば、黙ってうなずいてくれました。

マイバッハ
Esquire Japan
「メルセデス マイバッハ GLS」(左)と「メルセデス マイバッハ Sクラス」

人呼んで“走るファーストクラス” 

ドアを開けていただいたら、とても静かにステップが出てきました。身体が小さくても楽に室内にインできます。ありがたや。

後部座席は2席だけ。「ここにあとひとり座れるのでは?」という言葉が脳裏をよぎった真ん中の空間にあるのは、シャンパンクーラーでした。「豊かさとは、空間と時間だ」とじっちゃんが言っていました。こんなに広い空間をシェアするのは、2人だけだなんて…。金田一少年でなくとも、私生活でこの車に乗るためにはこの仕事を辞めて発明するか宝くじを当てるか海外で起業して大成功でもしない限り、無理だと推理できます。じっちゃんの名に懸けて…。 

マイバッハ
Esquire Japan

座席は、人間工学にもとづき設計されているとのこと。「なんて素敵なフィット感。下手なマッサージチェア以上の座り心地」と思ったら、本当にリラクゼーション機能が付いていました。温かくなったりやさしくもんでくれたり…。初めてファーストクラスで海外に行ったときのように、いろいろなスイッチをいじってしまいました。「メルセデス マイバッハ」を「走るファーストクラス」と表現する人もいるのは、こういうことからかと再確認できました。

それぞれの座席の前にはスクリーンが用意され、個々で異なるチャンネルやコンテンツを見られるようになっています。このあたりも飛行機のような設定です。

そうこうしていると名所に差し掛かったので、六本木の並木に絡みついたLEDの管が光っているのを見学するため、座席を最大限フラット状態に。クリアな天井の向こう側に流れる電飾をボーっと眺めていると、まるでどこかのテーマパークのライドを体験している気分でした。しかし違うのは、遊園地のライドにはない静けさ。4000cc近い8気筒エンジンがすぐそこで稼動しているとは、にわかに信じられません。

たまらず室内のBGMを「ラスト・クリスマス」に設定(ちなみに音響はBurmester®のハイエンド3Dサラウンドサウンドシステムを搭載していると聞き飛び上がってしまいました)。さらにライド風味が増していきます。「イッツ●スモールワールド」でも良かったかもしれませんが、やはり六本木にはジョージ・マイケルのほうが似合います。

最後まで快適なライド…クルーズ体験でした。が、そのあまりの贅沢さに「後部座席に乗るための車だな」とつくづく実感しました。あと3回くらい輪廻転生を繰り返せたら、オーナーになって運転手さんを見つけたいと思います。 

そんな戯言を言いながら、運転手さんと広報担当者さんを苦笑させて向かったのは「マイバッハ・ラウンジ(Maybach Lounge)」。Mercedes me Tokyoの2階にある「アップステア(UPSTAIRS)」の中に特設されたラウンジは、少し近未来的な雰囲気を帯びていました。

マイバッハ
Mercedes

ひねりの効いたフレンチフルコース

コースはウェルカムシャンパンでスタート。北海道出身のシェフが厳選したという、海の幸・山の幸を使った豪華なメニューの数々。追加すればソムリエがセレクトした「マイバッハ」にちなんだワインのペアリングも可能です(料金別途)。

マイバッハ
Mercedes
マイバッハ
Mercedes

中でも感動したのが、“うな牛”。魚沼産コシヒカリにローストした宮崎牛、マデラ酒と赤ワインで炊いた鰻の洋風蒲焼を乗せた一皿。鰻と赤牛のロースがご飯の上に載せられ、そこに鰻の旨味がたっぷり出た甘みのあるタレがかかり、えも言われぬ美味しさ。街中のチェーン店でしか食べたことのなかった“うな牛”をこんな形で味わってしまった以上、もう二度と●牛には戻らないでみせる! じっちゃんの名に…。 

マイバッハ
Esquire Japan

冗談はさておき、このエクスクルーシブな体験を強くおすすめします。今年は2022年12月22日(木)までのご提供。まだ多少の席はあるとのこと。ご興味ある人はお急ぎください!

※食材の産地、品種は2022.11.22時点の情報です。旬の素材を使用するメニューのため、内容は仕入れや季節によって変動。“うな牛”が必ずしも食べられるとは限らないそうです…。

「マイバッハ・ラウンジ」イルミネーションクルーズプラン 
住所: Mercedes me Tokyo(六本木)2階  UPSTAIRS内
東京都港区六本木7-3-10
 
開催期間:~2022年12月22日(木)
プラン詳細:
18:00~ 「メルセデス・マイバッハ Sクラス(またはGLS)」でのイルミネーションクルーズ 
19:00~ 「マイバッハ・ラウンジ」でのお食事 ※ウェルカムシャンパンを1杯サービス
金額:マイバッハコースの金額に追加料金なしでご案内(全7品コース=1万円、全10品コース 3万円)
※税・サ込み。席チャージ料として1名様1,000円を別途頂戴します
※お電話にて、1週間前までにご予約ください
TEL 03-3423-8775
※予約状況によっては、ご希望に沿えない場合がございますので予めご了承ください。詳細はレストランスタッフまでお問い合わせください。
※プラン内容は予告なく変更となる場合がございます。
公式サイト

「メルセデス」から「エスクァイア」読者にクリスマスプレゼント! 

マイバッハ
Mercedes

実車のCAD データに基づき、細部にいたるまで実際の車両が忠実に再現。ドア、エンジン、フード、テールゲートは開閉する、精巧に作られた 18 分の1サイズの豪華すぎるミニチュアカー「メルセデス・マイバッハ (X223)デジーノ ダイヤモンドホワイト ブライト/オブシディアンブラック 1/18」を2 名さまにプレゼント。応募は「エスクァイア日本版」公式インスタグラムをチェックしてみてください。

※応募期間は終了しました。たくさんのご応募ありがとうございました

Esquire Japan公式インスタグラム