第92回アカデミー賞授賞式のベストドレッサー集 ― メンズファッションの進化は止まらない

　現地時間2020年2月9日（日）、米ロサンゼルス「ドルビー・シアター」にて第92回アカデミー賞授賞式が行われました。2020年もこの大祭典に各国のスターが集まり、レッドカーペット上では総額何千～何億円もの衣装が見られました。

　2010年代から大きな変化を遂げてきたレッドカーペットのファッションですが、今年も「メンズのドレススタイル」という固定観念を突き破るような新たなスタイルが多く見受けられました。スパイク・リーは、故・コービー・ブライアントに敬意を表したスーツ（ラペルに背番号の『24』の刺繍が入ったレイカーズカラーのパープル＆ゴールドのスーツにシューズはナイキ『kobe 9』を着用）、ビリー・ポーターは金の羽で覆われた王室ルックで登場。

　もちろん、その中でもシンプルで伝統的なタキシードをまとったセレブも、よりスタイリッシュな着こなしへと進化していました。

　メンズファッションはこれが限界ではありません。おそらく、今後より大胆に進化していくでしょう。2020年オスカーのレッドカーペットに集ったセレブたちの、そのクラシックなテーラリングを見ればわかります。例えば、マハーシャラ・アリが着用していた「エルメネジルド ゼニアXXX」のベルト付きのブラックスーツや、ラミ・マレックが着用していた「サンローラン」の漆黒のスーツなどです。

　オスカーは、アメリカ映画界に携わるすべての人々の功績を称えるものであり、映画そのものや俳優の演技力、美術、ヘア＆メイクや脚本など、注目すべき点はさまざまです。しかし、時代や文化により変化を遂げるファッションにもぜひとも注目してみてください。