カルティエは、グッチ社長兼CEOであるマルコ・ビッザーリ氏が提唱する「CEO Carbon Neutral Challenge(CEOカーボンニュートラルチャレンジ)」への参加を発表しました。この取り組みは地球環境に配慮した経済への移行を目指すために、世界各国の企業が足並みをそろえて、温室効果ガス排出量削減への取り組みの必要性を強く提唱する活動です。

カルティエ インターナショナル プレジデント & CEOのシリル・ヴィニュロン氏は、次のようにコメントしています。

「持続可能な業界実現への願いは、協力的な取り組みなくして達成できないと確信しています。世界の一市民としてカルティエは生物多様性を保護し、地球にポジティブな影響を与えることが私たちの使命であると信じています。私たちは、他にも多くのプライベートセクターがこのチャレンジに参加することを望んでいます」

aerial view, islands and forested shores from above, eibsee lake near grainau, upper bavaria, bavaria, germany
imageBROKER/Moritz Wolf//Getty Images

「CEOカーボンニュートラルチャレンジ」を提唱するマルコ・ビッザーリ グッチ社長兼CEOは、次のように語ります。

「カルティエが『CEO Carbon Neutral Challenge』に参加することを、大変うれしく思います。CEOがリーダーシップを発揮し、科学的根拠に基づく目標を掲げて排出量削減に最優先で取り組み、それでもなお残存する排出量に対して責任を持ち、年次で自然生態系の保護・管理・回復につながる自然由来のソリューションに投資することは、気候と自然の危機に対処するために今すぐ始めるべき重要なアクションです」

カルティエが進める地球環境保護への取り組み

地球環境保護への取り組みは業界を問わず、私たちに課された大きな使命です。中でも、常に自然界の美しの中にインスピレーションを見出し、服飾文化を牽引し続けてきたトップメゾンにとって、生物多様性の保護と環境への取り組みは戦略的に重要な優先事項と言えるでしょう。

そのような中で、カルティエは過去数年間にわたってサステナビリティへの取り組みを続け、「CEO Carbon Neutral Challenge」が定める基準を遵守。メゾンの活動が最終的に生物多様性に与える影響は限定的であることが確認されているとのことです。

 
Thomas SAMSON//Getty Images

カルティエが行っている環境保護に向けた主な取り組みには、以下が挙げられます。

  • 2020年からカーボンフットプリントの測定範囲を拡大。サプライチェーン全体にわたる二酸化炭素排出量を、削減対象に含めています。2021年には、気候問題に関して高い目標を掲げるScience Based Targets Initiative (SBTi)に加盟。
  • 上記取り組みにおける目標を通じて、2030年までに温室効果ガスの排出量を46%削減。再生可能エネルギーの年間調達量を2019年の48%から2021年までに100%に引き上げ、2030年まで毎年100%再生可能エネルギーによる電力調達を継続することを約束。
  • 人類が自然に与える影響や自然への依存を理解し、それらを測定することにより、自然のための科学根拠に基づく目標設定を支援する企業参画プログラムである「Science Based Targets Network(SBTN)」に加盟。
  • 2020年に「Cartier for Nature」を設立。これはカルティエが全額出資する独立組織で、生態系の長期的な保護、管理、回復に役立つ自然由来のソリューションを支援する機関です。
  • 国連開発計画(UNDP)がパ―トナー企業と共同で設立し、野生動物の保護と動物愛護に取り組む「ライオンズシェア基金」に加盟。
  • 2021年、ケリングと共同で「ウォッチ&ジュエリー イニシアティブ 2030」の立ち上げ。低炭素化未来を目指して共に歩み始めること、宝飾品業界が地球や人々のためにポジティブな結果を確実に生み出すことを目的とした活動を行うべく、国内外の時計やジュエリーブランドの参加を呼びかけています。

●お問い合わせ
カルティエ カスタマー サービスセンター
TEL/0120-301-757
公式サイト