CHARLES NEGRE © Cartier

カルティエの腕時計「タンク フランセーズ」の新作モデルが、2023年1月18日(水)に発売されました。

「タンク」と言えばカルティエだけでなく、腕時計史を代表する名作の1つに数え上げられます。第一次世界大戦終盤にフランス軍を中心に活躍した軽戦車「ルノーFT-17軽戦車」をヒントに、1917年にカルティエがデザイン。そして、1919年に一般販売されました。そして当時の人気ぶりは、「1919年11月15日から12月26日までの間、在庫に6個のモデルが記載されていたところ、翌年1月17日にはひとつも残っていなかった」というカルティエの記録からも推測できるはずです。

縦方向に平行して走る2本の直線と、ケースサイドとラグが一体化したアイコニックな意匠ですが、デザインしたのはこちらも名作との呼び声高い「サントス」(※正式には後に「サントス」となるモデル)をつくったカルティエの3代目当主ルイ・カルティエ氏。

その普遍的なデザインゆえ、数多くの派生モデルも誕生しています。現在までに30種類を超えるコレクションが登場していますが、今回新たに新作モデルが登場したのが1996年発表の「タンク フランセーズ」です。このモデルは“フランスのタンク”を意味し、アーチ状に湾曲したケースと一体化したメタルブレスレットが採用され、それが美しさが特に際立つモデルです。

 
CHARLES NEGRE © Cartier
 
CHARLES NEGRE © Cartier

今回の新作では、ブレスレットはより丸みを帯びたデザインとなり、リュウズが縦枠にデザインに組み込まれるなどの変更が加えられています。また、新しいラージモデルには機械式ムーブメントが搭載されています。発表された1996年以来、大きな変更もなかった「タンク フランセーズ」にとって、今回の新作モデルはまた新たな旅の始まりを意味するものとなるでしょう。

新しい「タンク フランセーズ」が写し出す創造の信念とは、美しいカットをあしらった宝石を原石から捜し出すように、根本的なウォッチのフォルムをとらえ、本質的なラインをシンプルに表現し、そこからあらゆる装飾を削ぎ落して、伝説の起源に回帰することなのです(マリー=ロール・セレード カルティエ ジュエリー& ウォッチ クリエイティブ ディレクター)

豪華キャストによるキャンペーンフィルムも登場

「タンク フランセーズ」の発表を記念して、最新のキャンペーンフィルムも公開されました。ページ冒頭に掲載の動画がそれにあたります。ラミ・マレックとカトリーヌ・ドヌーヴを主役に、パリを舞台にして運命がもたらす、不思議な偶然と錯覚の物語が繰り広げられていきます。それは、特定の人々の間に存在するカルマのつながりの物語。監督はガイ・リッチーです。

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GREG WILLIAMS © Cartier
私にとって、このウォッチを定義する2つの言葉は美しさとシンプルさです。このように世代を超えて愛され続けているのは、その永遠性と象徴的なデザインの完成度の高さの証です ―ラミ・マレック―

「このフィルムは、カルティエのウォッチメイキングに対するビジョンと、そのクリエイションの永続性を表現しています。 過去と現在を象徴する『タンク フランセーズ』のように、その2つが融合する時間の旅なのです。 また、『タンク フランセーズ』とカトリーヌ・ドヌーヴに象徴されるフレンチスタイルと、ラミ・マレックが素晴らしい才能で表現するアバンギャルドで自由で神話的な映画との出会いでもあります」と、アルノー・カレズ氏(シニア ヴァイス プレジデント チーフ マーケティング オフィサー)はフィルムについて語ります。

さまざまな時代に迷い込んだ2人の腕元に輝く「タンク フランセーズ」のタイムレスな魅力にも注目です。

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GREG WILLIAMS © CARTIER

公式サイト