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気がつけば還暦に。トム・クルーズ出演作でたどる“仕事の鬼”の軌跡
『トップガン マーヴェリック』がロングヒット中! 爽やか美青年から渋いイケオジになってゆくトムの姿を追ってみましょう。
2022年7月3日で60歳を迎えたトム・クルーズ。現在も『トップガン マーヴェリック』がメガヒット中です。これまで彼は精力的に映画に出演し続け、作品プロデュースに加えてスタントまでこなし、撮影中のケガもなんのその…。驚異的な回復力も見せるほどの勇ましさ…これぞ“so good powerhouse in business“…“ザ・仕事フリーク”のトム・クルーズです。
ここで、今やハリウッドのレジェンドとなった彼のこれまでの代表作を振り返りつつ、円熟味を増すその魅力を追ってみましょう。
『タップス』(1981)
トムのキャリア初期の作品。1年後に廃校が決まり、マンションに建て替えられることになった名門の陸軍幼年士官学校。そこである不幸な事件が起こり、学生たちはその純粋さゆえに、悲劇を引き起こしていきます。
ショーン・ペンやティモシー・ハットンら、共演名優たちの若き姿も見逃せない。トムは生徒のひとりで準主役のデヴィッドを演じています。
『アウトサイダー』(1983)
フランシス・フォード・コッポラ監督による青春劇。1960年代のオクラホマ州で暮らす若者たちの姿を描いたフレッシュな作品で、若さみなぎるワルなトム(写真右端)が堪能できます。
この後、どんどん有名になっていくキャスト陣の若き姿だけでも、十分に観る価値のある作品です。
『卒業白書』(1983)
ゴールデングローブ賞主演男優賞にノミネート、トムをスターに押し上げた初主演作。大学進学を控えたジョエル(トム)は、両親の留守中にハメを外してしまい、トラブルに見舞われて……?
まだあどけなさが残るトムの、ダサカワなダンスシーンは必見です!
『トップガン』(1986)
米海軍のエリートパイロット養成校、通称「トップガン」で学ぶこととなった訓練生ピート(トム)が、挫折や相棒の死、恋を経験しながら成長していく姿をとらえたヒット作。
精悍なトムの魅力を世界に知らしめることとなりました。現在、世界的な超話題作となっている続編『トップガン マーヴェリック』を観ようと思っている人には、ぜひこちらを観てから劇場へ行くことをおすすめします。
『レインマン』(1988)
長らく絶縁状態だった父の死を知り帰郷したチャーリー(トム)。彼は、存在さえ知らなかった自閉症の兄レイモンドが、父の遺産のほぼすべてを受け取る予定だとを知る――。
レイモンドを演じたダスティン・ホフマンは、アカデミー賞主演男優賞を受賞しました。
『カクテル』(1988)
大ヒット青春映画。兵役を終えたブライアン(トム)は、NYでバーテンダーのバイトをすることに。カクテルづくりのド派手なパフォーマンスが好評を得るのですが…。
公開当時は、彼のマネをするバーテンダーが爆発的に増えたそうです。弾(はじ)けんばかりの魅力を振りまくトムがまぶしい1本です。
『7月4日に生まれて』(1990)
実話小説をもとに、名匠オリバー・ストーンが贈る戦争ドラマ。アメリカの独立記念日である7月4日に生まれたロン(トム)は、強い愛国心を胸にベトナム戦争に参加するものの、待ち受けていたのは過酷な現実だった。実際トムは、前述のとおり7月3日生まれですが…。
この作品で、トムはアカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、ゴールデングローブ賞主演男優賞はゲットしています。きっと誰もが、ロンの半生に胸を打たれるはずです。
『ア・フュー・グッドメン』(1992)
トムのユニフォーム姿がなんとも凛々しい、軍事法廷サスペンス。
キューバの米海軍基地内で海兵隊員が殺害される事件が発生し、容疑者として同じ部隊に所属する2人の隊員が起訴されます。海軍法務部所属の法務官のキャフィ中尉(トム)は、その裁判の主任弁護人となります。
そして、調査部のギャロウェイ少佐(デミ・ムーア)も加わった弁護団は、事件の裏に海軍の暴力的制裁“コードR”が絡んでいることを突き止めるのでした…。
『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』(1994)
吸血鬼ルイ(ブラッド・ピット)がインタビュアーにその半生を語るという形式の、一風変わったゴシックホラー。トムはダイエットとブロンドヘアで変身を遂げ、ルイを吸血鬼にしたレスタトを妖艶に演じ新境地を切り開きました。
トムとブラピ、2人の耽美なヴァンパイア姿に学びがあるかもしれません。
『ミッション:インポッシブル』(1996)
出すたびに大ヒットを記録する大人気シリーズ第1弾で、トムがトップアクションスターの仲間入りを果たした作品。トムは初めてプロデュースも務めており、以降さまざまな作品に出演するだけでなく製作側としても関わっていきます。
スパイ組織「IMF」に所属するイーサン(トム)は、とある任務に失敗してチームメンバーを殺され、裏切り者の濡れ衣を着せられてしまうのでした…。そして身の潔白を証明すべく、彼は独自に動き出します。
『ザ・エージェント』(1996)
有能スポーツエージェントのジェリー(トム)は、会社の方針に疑問を持ち、提案書を提出するがクビになってしまう。同僚のドロシー(レネー・ゼルウィガー)とともに独立するものの、道のりは平坦ではなかった――。
理想に燃える主人公を熱演したトムは、見事アカデミー賞主演男優賞にノミネート、ゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞しました。
『アイズ ワイド シャット』(1999)
巨匠スタンリー・キューブリックの遺作となった、エロティックサスペンス。当時の妻だったニコール・キッドマンと共演し、今まで知らなかった世界へと足を踏み入れていく夫妻を演じました。
本作のミステリアスぶりがクセになったという人も多く、トムはこのあたりから大人の男の魅力がぐっと増し始めまたのでした…。
『マグノリア』(1999)
名監督ポール・トーマス・アンダーソンがメガホンをとった、LAが舞台の群像劇。一見何の繋がりもない12名のバラバラの物語が、ひとつに収束していくさまは壮観。
フィリップ・シーモア・ホフマンやジュリアン・ムーアら豪華キャストがそろった中でも、トムはセックスカルトの教祖を演じて異彩を放ち、ゴールデングローブ賞助演男優賞獲得、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされました。
『バニラ・スカイ』(2001)
スペインのアレハンドロ・アメナーバル監督作『オープン・ユア・アイズ』に惚れ込んだトムが自ら製作と主演を務めた、夢を疑似体験するかのようなリメイクもの。
地位も名誉も持ち合わせ、美しい恋人ジュリー(キャメロン・ディアス)と何不自由ない生活を送るデヴィッド(トム)。ある日、友人の恋人ソフィア(ペネロペ・クルス)に心を奪われてしまうのですが、それを知ったジュリーは激しい嫉妬にかられて…。
『マイノリティ・リポート』(2002)
舞台は2054年のワシントン。犯罪予防局で刑事として働くジョン(トム)は、予知能力者“プリコグ”の透視により犯罪を未然に防いでいました。
ですが、ある日のこと…。プリコグが透視した犯人の名前が自分だったことから、彼はその身を追われることになってしまいます。
この作品でトムは、アクションスターとしての地位も確実なものにしています。
『ラスト サムライ』(2003)
南北戦争で英雄となったが、戦争の無意味さに打ちのめされアルコール中毒に陥り、みじめな暮らしをしていたオールグレン大尉(トム)。そこへ、近代化を目指す日本軍の教官として渡日を命じられ、彼は勝元(渡辺謙)と出会います。そして、そのふたつの運命が交差した先にあるものとは…。
トムの渋さが炸裂し、ゴールデングローブ賞主演男優賞にノミネートされました。
『宇宙戦争』(2005)
1953年にも映画化されたH・G・ウェルズの古典SFを、スティーブン・スピルバーグ監督がリメイク。地球侵略を企てるエイリアンと、それに立ち向かう人類の姿を描いています。
レイ(トム)は家族を守りつつ必死に逃げますが、人類にはなす術もなく…。ダメなパパがわが子を守るべく強くなっていく、父の成長ストーリーでもあります。
『アウトロー』(2012)
全米でベストセラーとなったハードボイルド小説を映画化。白昼、一般市民が銃殺される事件が発生。容疑者を確保した警察の前に突然、ジャック・リーチャー(トム)という謎の男が現れます。
『ミッション:インポッシブル』シリーズに次ぐ新たなアクションで、トムがクールに魅せます。なにせ強いのです…。続編『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』も要チェック!
『オブリビオン』(2013)
エイリアンの侵略により半壊してから60年後、2077年の地球。生き残った人類は、他の惑星へ移住していました。そんな中、ジャック(トム)は地球に残り監視任務に…。
ある日彼は、墜落した宇宙船からジュリア(オルガ・キュリレンコ)という女性を助け出すのですが、目覚めた彼女は初めて会うはずのジャックの名を口にします。
『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(2014)
日本のヒットSF小説をハリウッドで映像化。謎の生命体「ギタイ」の侵略により、壊滅寸前の近未来が舞台となります。
ウィリアム少佐(トム)は戦いの最前線に送り込まれてしまうのですが、敵の圧倒的な強さにすぐに死亡。ですが、次の瞬間彼は出撃の前日に戻っているのでした…。
次第に強くなってゆくトムはもちろんのこと、彼に負けないほどパワフルな姿を見せたエミリー・ブラントも魅力的です。