麻布テーラー、2023年秋冬オーダーコートコレクション開催中

― 今年のコートは、英国テイスト ―

全国のビジネスパーソン待望の、麻布テーラーの「オーダーコートコレクション」が2023年11⽉15⽇（⽔）まで開催中。「今年のコートは、英国テイスト」を合言葉に、伝統的なデザインに裏打ちされたコート6型を提案しています。

By Kazushige Ogawa公開日:2023/10/17

Cool, Cozy, Classicをコンセプトとしたファッションテーラーのパイオニア「⿇布テーラー」は現在、2023年11⽉15⽇（⽔）まで伝統的なデザインに裏打ちされたコート6型をオーダーできる「Order Coat Collection（オーダーコートコレクション）」を、⿇布テーラー全店で提案しています。

⿇布テーラーのオーダーコートは、服飾の歴史に裏打ちされた伝統的デザインでありながらも、そこに時代の息吹を吹き込んだモダンなフィットや革新的な素材、さらにオリジナリティあるディテールおよびコーディネートを組み合わせることで表現されています。

そんななか、今シーズンはフランネルやツイードなどの英国調素材のバリエーション、ヴィンテージコートにあるディテールをふんだんに落とし込んだNEW TRENCH（ニュートレンチ）を提案するなど、⿇布テーラーの考える英国テイストが満載です。

そのバリエーションは6タイプ、あなたならどれを選びますか？

NEW TRENCH COAT
オーダー価格7万7000円～

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azabu tailor

エスクァイア日本版編集長・小川がおすすめするのは、今回ニューモデルとして加わったこの「NEW TRENCH COAT（ニュートレンチコート）」です。

服好きには堪（たま）らない、永遠のスタンダードアイテム「トレンチコート」。これを麻布テーラーらしく時代性をツイストさせ、⼀枚袖のラグランスリーブに加えてバックスタイルは深めに⼊ったインバーテッドプリーツにベルテッド仕様…といった感じに、ヴィンテージコートにあるディテールをふんだんに落とし込んだ仕様を提案してくれています。

そこにはどこか郷愁を誘うところもありながらも、時代の最先端にいることも感じさせる“究極のコート”と私自身は感動しました。まさに私が求める「ストーリー性にあふれるアイテム」と言えるのです。これに加えて、ロング丈のゆったりとしたAラインシルエットも、オンだけでなくオフの…休⽇の大人スタイルの格上げにも貢献してくれそうです。

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CHESTERFIELD COAT
オーダー価格6万500円～

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その歴史をひも解けば、19世紀にチェスターフィールド伯爵が初めて着こなし、その後も好んで着用していたことからその名がついたと言われている「CHESTERFIELD COAT（チェスターフィールドコート）」です。

正式な「チェスターフィールドコート」は、上襟部分にベルベットがあしらわれているなどフォーマル度の高いもので、現在「チェスターフィールドコート」と言われているものは、実際には正式なものではなく、「セミチェスター」と呼ばれるものになります。素材もカシミヤのような上質なものばかりでなく、用途に合わせてよりカジュアルな素材を用いたものがおすすめと言えます。

そんな時代性を加味するなら、やはり麻布テーラーの「チェスターフィールドコート」は一線を画する存在と言えるでしょう。王道のコートスタイルを好み、より格調を求める人におすすめのコートです。今シーズン、そんな麻布テーラーが推す素材はもちろん英国テイスト。こんなストライプもいいですし、ヘリンボーンなどの織り柄によるパターンドコートに注⽬しましょう。

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ULSTER COAT
オーダー価格6万500円～

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現在⼈気となっている「トレンチコート」「ポロコート」「タイロッケンコート」の原型になっていると⾔われる、ストーリー性のひと際深いコートがこの「ULSTER COAT（アルスターコート）」です。

アーサー・コナン・ドイルによって1880年代後半に始まる推理小説「シャーロック・ホームズ」シリーズでは、この「アルスターコート」がたびたび登場します。そのことからも、このコートがヴィクトリア朝（ヴィクトリア女王がイギリスを統治していた1831～1901年の期間）のイギリスで着用されていた代表的コートと言えるでしょう。当時は、ケープが縫い付けてある昼間のオーバーコートであったことが伝えられています。

貴族階級のための旅⾏⽤コートがルーツにあり、品格を感じつつも程よいヌケ感も感じさせるこのコート。今シーズンは⻑めの着丈とボリュームのある素材選んで、ゆったりとしたサイズ感で着こなしてみてはいかがでしょう。

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DRESS PEA COAT
オーダー価格6万6000円～

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小川も学生時代から30代半ばくらいまで、冬の必須アイテムとしてよく着こなしていたPEA COAT（ピーコート）ですが、この麻布テーラーピーコートは、私の既成概念を打ち崩す革新的な様相で目を見張りました。

歴史的にはオランダ語の「pij jekker（ピイ・エッケル）＝厚い毛織物の上着」が語源となり、その後、イギリス海軍が艦上用の軍服として着用しることで、それが一般化したものになります。そんなわけで小川の頭の中のイメージも、ネイビーブルーのメルトン地といった水兵をイメージさせる厚手で腰丈のショートタイプが刻まれています。そしてデザインの特徴としては、胸元の生地が二重になったダブルブレストで、手を温めるために縦に切り込みを入れたポケット、そして錨(いかり）をあしらった大きなボタンなど…。

そんなある種、いい意味で泥臭いピーコートの魅力を再編集した⿇布テーラー。クラシックな釦（ボタン）仕様に着丈は⻑く取り、シャープなシェイプラインを形成することによって、ドレッシーなピーコートへとアレンジすることに成功しています。これを見ると、久しぶりにピーコートを着こなしたくなりました。

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RAGLAN SLEEVE COAT
オーダー価格6万6000円～

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「バルマカーンコート」をご存じでしょうか。「襟腰」と飛ぶ襟の折り返しから下にある土台、首に沿って立っている立ち代の部分の後ろ側が高く、前が低い状態で折り返るデザインの襟を「バルカラー」と呼び、その襟のデザインを用いたコートを「バルカラーコート」または「バルマカーンコート」と呼ばれています。この「バルマカーン」とはスコットランドの地名からきているとのこと。いわゆる「ステンカラーコート」も、この一種であり、最もわれわれに馴染（なじ）みのあるコートと言えます。ちなみに「ステンカラー」は和製英語になるので、海外では伝わらないそうです。

そんなオーソドックスなコートに、肩と袖が⼀体の丸みを帯びた袖付けで仕上げたのはこの「RAGLAN SLEEVE COAT（ラグランスリーブコート）です。

また「ラグラン」とは、1853～56年にクリミア半島などを舞台としてフランス・オスマン帝国・イギリスを中心とした同盟軍およびサルデーニャと、ロシアとが戦ったクリミア戦争で、イギリスのラグラン将軍が⼿を負傷した際に着脱しやすいようにしたのが起源と言われる袖付けの使用で、普通袖とも言われる「セットインスリーブ」よりもリラックス感あるのが特徴となっています。

両腕が動かしやすい機能的な仕立てでありながら、実にオーセンティックなデザインゆえに現代のビジネスパーソンにも人気のアイテムです。スーツに羽織るのも間違いないコートですが、オフィスカジュアルや休日にニットを合わせたコーディネイトにもあなたの個性をエレガントかつポジティブに際立たせてくれるでしょう。

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FIELD COAT
オーダー価格6万6000円～

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「FIELD COAT（フィールドコート）」もしくは「FIELD JACKET（フィールドジャケット）」と呼ばれるアイテムは、その名前ととおり “field（野原）”で着こなすアウターのこと。アメリカでは主に、ミリタリー由来の軍隊における野戦用アウターのデザインを元にしたアウターを指しますが、イギリスでは貴族たちを中心に趣味として一般化している「ハンティング」用にアウターのことを指しています。

麻布テーラーでも2022年秋冬、このアイテムの着こなしにおけるフレキシビリティさから提案すると大人気に。そこで定番化に至ったということ。ラグランスリーブやサイドベンツ、脇下ベンチレーションやハンドウォーマーなど、乗⾺⽤コートのディテールはそのままに、スマートなシルエットが特徴のドレスフィールドコートの完成です。その丈に関してですが、膝丈ロングが⽀持される⼀⽅でそのカウンターとして、ショート丈に注⽬。写真のようなモデルを麻布テーラーでは推しています。