『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のために鍛え上げたクリス・プラットであれ、『ブラック・スワン』のために減量したナタリー・ポートマンであれ、役づくりのために肉体改造をする俳優は今や珍しくはありません。ですが中には、この挑戦により健康的な方法で取り組む俳優もいるのです…。
今回ご紹介するのは、過酷なトレーニングセッションと厳格な食事計画によって、メソッド演技の新次元を切り開いた20人のセレブたちです。
クリス・プラット #1
クリス・プラットは、ドラマ『パークス・アンド・レクリエーション』に出演したとくには、ご覧のように健康的な肉体を誇るような俳優ではありませんでした。ですが、そのイメージが一変したのは、映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のピーター・クイル役のためにトレーニングを開始してからです。
クリス・プラット #2
クリス・プラットは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のピーター・クイル役のためにジム通いを始め、食生活を変えたそうです。「6週間で、だいたい16kgほど体重を落としました。毎日約8〜10kmランニングを行い、葉物野菜豊富なサラダやプロテインシェイクを摂っていました。さらにアルコールは一切やめ、とにかく無駄を省きましたよ」と、プラットは英国版「メンズヘルス」で語っています。
クリスチャン・ベール #1
映画のための過酷な肉体改造といえば、クリスチャン・ベールもよく知られています。ベールはキャリアを通して役作りのための減量や増量を行っており、ときには筋骨隆々に鍛え上げたこともありました。
クリスチャン・ベール #2
クリスチャン・ベールの最も有名な肉体改造と言えば、2005年の映画『マシニスト』のために行ったものです。彼は毎日ツナ缶1缶とりんご1個、コーヒーと水だけで過ごし、78kgあった体重を50kgまで落としたと言います。とは言え、この食事計画を真似することはオススメしません。
デミ・ムーア #1
デミ・ムーアは映画『G.I.ジェーン』で、女性初のネイビーシールズ隊員であるジョーダン・オニール大尉を演じるため、徹底的に肉体を鍛え上げました。
デミ・ムーア #2
デミ・ムーアは役づくりのために、有名パーソナルトレーナーのグレゴリー・ジュージョン=ロシェやネイビーシールズのインストラクターであるスティーブン・ヘルヴェンストンとトレーニングを行いました。毎日ジムで2時間のウェイトトレーニングに励み、10kmのランニングをしていたと言います。
クリス・ヘムズワース#1
クリス・ヘムズワースは、映画『白鯨との闘い』のために約14kg減量したかと思ったら、その後映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』でソーを演じるため、すぐさま筋肉を増量しています。そこには人並ならむ努力と根性が必要だったことでしょう。
クリス・ヘムズワース#2
クリス・ヘムズワースの食事には鶏肉や魚が豊富に含まれ、筋肉増強のためのプロテインスムージーも毎日欠かさず飲んでいました。筋力トレーニングの際には、筋肉へ負荷をかける時間を最大化するよう、ゆっくりとウェイトを挙げる方法を選んでいるそうです。
マシュー・マコノヒー #1
いつも比較的健康的な体型であったマシュー・マコノヒーですが、『ダラス・バイヤーズクラブ』では、1980年代にエイズと診断されたロン・ウッドルーフを演じるため、過酷な減量に取り組みました。これは健康的とは言えないレベルだったかもしれません。
マシュー・マコノヒー #2
マシュー・マコノヒーは、どうやって約21kgも体重を落としたのでしょうか? 彼はエンタメメディア「E! オンライン」の取材に、「有酸素運動はしているけど、最近だんだんわかってきたことがあります。年齢も関係あると思うけど、9割は食事が重要なのです」と語っています。マコノヒーは栄養士をつけ、4カ月かけてできるだけ健康的に体重を落としたと言っています。
レネー・ゼルウィガー #1
2001年の『ブリジット・ジョーンズの日記』でブリジットを演じるため、ゼルウィガーは大幅な増量に取り組みました。
レネー・ゼルウィガー #2
ゼルウィガーは毎日3800キロカロリーを摂取して、体重を約14kg増やしたそうです。当時の彼女の年齢であれば、1日の推奨カロリー摂取量は2000キロカロリーですから、ほぼ2倍にあたります。
ジャレッド・レト #1
『ダラス・バイヤーズクラブ』では、共演したマシュー・マコノヒーと同じく減量したジャレッド・レトですが、『チャプター27』では、ジョン・レノンを暗殺したマーク・チャップマンを演じるため、大幅に体重を増やしたのです。
ジャレッド・レト #2
ご覧のとおりです。「ニューヨーク・デイリー・ニュース」によれば、ジャレッド・レトは約27kgも増量したと言います。「とにかく無理矢理にでも食べました。体型こそマーク・チャップマン役のアイデンティティを示すものだ、と思っていましたから。あの肉体改造は重要でした。また、激太りは自分に関するあらゆることを変えましたよ。歩き方から話し方、自分自身への感じ方、周りからの扱いまでね…」と、レトは語っています。
アン・ハサウェイ #1
2012年の『レ・ミゼラブル』で結核に冒される娼婦のファンテーヌを演じるため、アン・ハサウェイは約11kg減量し、そのうえ丸刈りにもしました。
アン・ハサウェイ #2
『ヴォーグ』誌によれば、アン・ハサウェイは最初の4kgをクレンズダイエットで落とし、その後は毎日の食事を乾燥オートミールペースト2枚にすることで、残りの7kgを落としたと言います。「執念が必要でした。死にかけのように見せるためのアイデアだったのです」と、ハサウェイは語っています。もちろん、この減量方法もおすすめしません。
ライアン・レイノルズ #1
ライアン・レイノルズがトレーニングと適切な食事で約11kg増量したのは、映画『ブレイド3』に出演した2004年のことでした。しかしこのときまで彼は、健康とはほど遠い生活習慣をおくっていたと言えるでしょう。「当時はかなり不健康でした。自分が食べるものや飲むものを気にしていませんでした」と、彼はフィットネス誌「マッスル・アンド・フィットネス」に語っています。
ライアン・レイノルズ #2
週6日の筋トレと、毎日3200キロカロリーを食事で摂取することを3か月続けたレイノルズは、約11kg増量しました。「あの時期が人生を変えたよ。以前は不可能だったと思っていたことを実現できたからね。できないことはないって教えてくれたよ」と彼は語っています。
50セント #1
ラッパーの50セントと言えば、鍛え上げた肉体で有名です。が、映画『Things Fall Apart(原題)』では、がん患者の役を演じるために痩せ、かなり体重を落としました。
50セント #2
この役づくりのため、50セントは流動食生活をおくり、97kgあった体重を9週間で72kgまで減らしました。「自らを律する必要がありました。自分が感じたエネルギーを伝えられるような身体的状態にあってはならなかったのです。熱意を持って取り組みましたよ」と、彼はAP通信に語っています。