【食・レストラン編】消費するハワイ旅から、活かすハワイ旅へ。コロナ後、“本当のハワイ”再発見
ハワイにいま行くのならこのレストラン。コロナ禍を経て、ハワイの食も環境を考えて選ぶ時代に
ハワイの新レストラン&バーは、地元が育んだ味を大切に、ますますハワイ独自の進化を遂げている様子です。
ナチュール・ワイキキ(natuRe Waikiki)
ハワイ産のお酒を本格フレンチコースとペアリングで味わえる最新レストラン、「natuRe Waikiki」。
黒ニンニクと黒オリーブをハワイの溶岩に見立てた“おせんべい”(写真)や、スープの海に具が浮かんでいるように見せるガスパチョなど、一品一品がまず目を楽しませてくれます。それだけでなく駆除対象の外来魚を使ったメニューや、プラントベースのコースでSDGsに貢献することも。
2021年12月にオープンしたばかりにもかかわらず、2022年6月早々にハワイの食文化に関する賞の中で最も由緒ある賞の一つ、Hale'Aina Awards(ハレ・アイナ賞)"Best new restaurant" の金賞を受賞した、最新にして再注目スポットでもあります。
おすすめはペアリング。”natuRe Paring”を選べば、ハワイ産日本酒を含むローカルなお酒とハワイの土地が生んだ食材とのベストな組み合わせで、より一層コースが楽しめる仕掛けになっています。
natuRe Waikiki
住所:413 Seaside Ave Ste 2F Honolulu, HI 96815
電話:808-212-9282
営業時間:17:30-24:00
https://www.naturewaikiki.com/
Bar Podmore(ポッドモア) ブランチでお酒を
ホノルル港湾エリアとしてかつて貿易で栄え、歴史的建造物と現代ビル群が併存するダウンタウン。“商人”の名を持つマーチャント通り沿いに登場した最新おしゃれバーレストランが、こちら「バー・ポッドモア」です。
1902年、船乗りのジョゼフ・ポッドモアが建設したその名もジョセフ・W・ポッドモア・ビルディングをリノベーションし、2021年8月にオープン。この建物自体が歴史登録されており、店内も都会的レトロモダンな雰囲気に包まれています。
キャサリン・ノムラ氏&アンソニー・ラッシュ氏(写真)のカップルが経営しているこのお店は、バーとレストランの中間のようなスタイル。「ハワイっぽいバーは丁度いいものがないよね。大抵ビーチ・バーで砂浜は楽しめてもちゃんとした食事ができない」という2人の話からスタートしたそう。
オーナーシェフのアンソニーさんは、パンデミックで夜にお酒を交えたパーティーをしなくなった分、ブランチでカクテルを飲んでもらおうという発想から「ブランチの再認識」を進め、「昼間からきちんとした食事ができるバー」という現在の形態にたどり着いたのだとか。
塩味が少しだけ強めの料理は、アルコールを楽しむのにちょうどいい味つけ。ですが、単なるお酒を飲ませるための“つまみ”とは異なり、一品一品に込められた技術力に唸ります。
地元産アグリコル・ラム「コハナ・ケア」がカクテルで飲めるだけでなく、すべての素材をイチから創作することが難しいハワイで、ベーコンすらレストランで手製しているのだそう。
ここではNYの三ツ星フレンチ「Per Se」で働き、ハワイですでに「Senia」を大成功させたシェフ、ラッシュ氏による本物の「ハワイ産」料理に舌鼓が打てます。
Bar Podmore
住所:202 Merchant St, Honolulu, HI 96813
電話番号:808-521-7367
営業時間:水~金 9:00-13:00, 16:30-23:00 土日 9:00-13:30, 17:00-23:00(土), 17:00-22:00(日)
https://www.barpodmore.com/
Island Vintage Wine Bar(アイランド・ヴィンテージ・ワイン・バー)
ロイヤル・ハワイアン・センター内にある、お土産の買い出しついでに寄るにも便利なお店。2019年8月に開店するも直後にコロナ禍になってしまったため、日本人からの旅人にとっては今こそ味わってほしい、韓国系ハワイアンのオーナーが手掛けるこのレストラン。一品一品に程よく生かされた唐辛子や韓国海苔など、アジアンテイストになんだかホッとする人も多いかもしれません。
おすすめはアボカドのカナッペ。日本でよく口にするものとは、ひと味違ったクリーミーなアボカド(写真上)がたっぷり載った満足感あふれる逸品です。それもそのはず、現地コーディネーターからハワイのアボカドには、木でしっかり熟されたものが多いとうかがい納得。
フロアのどこからでも見られるようになっている大きな保存庫を眺めながら、「次はどのボトルにしようか…」と悩むのが実に楽しいレストランです。ワインに明るくなくても、スタッフがやさしくアドバイスしてくれるので安心。
もしブランチで訪れるなら、滋味も量もたっぷりなアサイーボウルがおすすめです。甘いものが好きなら隣にある系列カフェ「Island Vintage Café」で、ヴィーガンクッキーとオリジナルコーヒーをテイクアウトすれば満足できます。
Island Vintage Wine Bar
住所:2301 Kalakaua Ave. Honolulu, Hawaii 96815 (ロイヤル・ハワイアン・センターC館2階)
電話番号:808-799-9463
営業時間:7:30〜22:00
定休日:無休
https://www.islandvintagewineb...
ヘイデイ(HeyDay)
現在は、星野リゾート系列となった「Surf Jack Hawaii」を手掛けたディベロッパーが開いた「HeyDay」は、2021年にオープンしたばかりの最新バーです。
こちらは、ホテル「White Sands」の1階を野外バーとしてリニューアルしたもの。低層階で中心にプールを据え、長期滞在者たちがコミュニケーションをとりながら暮らす、いわばハワイの伝統的なホテルのプール・バーを開放したことで、ハワイ愛好者たちのゆったりとした暮らすようなステイを宿泊者以外も垣間見ることができます。
ぜひ、ここで試してもらいたいのがブランコ。バーには椅子の代わりにブランコが設置してあるので童心に返ってお酒が楽しめます。ただし、飲みすぎてひっくり返らないように要注意。
ここでも貴重なアグリコル・ラムを使ったカクテルが味わえます。
Heyday
住所:431 Nahonani St, Honolulu, HI 96815
電話番号:808-475-6864
営業時間:12:00-22:00
https://www.heydayhawaii.com/
アーヴォ(Arvo)
オアフ島きってのインスタスポット、カカアコ地区にあるウォールアート群。その近くに複数の商業施設が集まる「ソルト(SALT)」があります。ここに店を構える「アーヴォ」は、ちょっと一息つくのに絶好のカフェです。
ほんのり甘いストロベリー・グァバ・ティー(写真)と、炭入りの真っ黒なカフェラテ、チャコール・ラテがシグネチャーだそう。2022年から、使い捨ての石油系プラスチックの使用が禁止されしたが、その前からすべて再生できる素材に切り替えていたエココンシャスなカフェでもあります。
インスタジェニックなフード類も人気。隣のウォールアートと併せて投稿したい気分になります。
ARVO Cafe
住所:324 Coral Street at SALT, Honolulu, HI 96813
電話:(808)537-2021
営業時間:日~金 7:30-17:00、土・日 8:30-17:00
https://www.arvocafe.com/