フレスコ生地が元来もつハリとコシを保ちつつ、とても柔らかく仕上げたウール生地は、伸縮性と透湿性に優れるのも魅力。キリッとしたブラックのスリーピースにあっても適度に軽やかで、ブランドのルーツであるパリのエスプリを感じさせます。
アイロンワークによって丸みを出したナチュラルショルダーでも、そんな軽さや柔らかさを表現。
JOE ODAGIRI
1976年生まれ。俳優として活動するかたわら、初の長編監督作『ある船頭の話』(2019年)がヴェネチア国際映画祭に出品。NHKドラマ『オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ』(脚本・演出・出演・編集)を手がける。2023年は俳優として映画『658㎞、陽子の旅』『月』『サタデー・フィクション』、ドラマ『僕の手を売ります』に出演。
グレンチェックのジャケットはシアサッカー生地。タテ糸にコットン、そしてヨコ糸にウールを用いることで、一般的なシアサッカーとは一線を画する気品と落ち着きをもたらしながら、両胸のパッチポケットで洒脱な遊び心も表現。
中に着たのはモックネックの半袖セーター。「デーモンピケ」と呼ばれる厚手の鹿の子にも品が漂います。
一見、デニムのようなセットアップも、2色の糸をシャンブレー調に織り上げる「グラフィアート」という手法によるもの。シルク糸とウール糸を用いることでかなえられた、エレガントなデニム風スーツです。
ブランドの代名詞であるボウブラウスは和紙とキュプラで織り上げた、機能的かつ美しいデニム生地。スーツとの親和性は抜群です。
定番アイテムのひとつである「ローファージャケット」は、その名のとおり気軽に羽織れる一着。生地はコットンリネンのヘビーツイル。リネンが生み出す光沢とドレープからは、そこはかとなく高級感が漂います。
ブランドを象徴するカラー「ペトロールブルー」の上下に、270番手の糸を8本束ねて編み上げたボーダーの半袖セーターをイン。
●問い合わせ先
ランバン コレクション 表参道店
TEL 03-3486-5858
公式サイト
[Staff]
Photograph & Video Direction & Videograph / Akinori Ito (aosora)
Styling / Tomoki Sukezane
Hair / ASASHI (ota office)
Online Edit / Airi Kikuta
Text & Edit / Satoru Yanagisawa