さりげない「カナージュ」を、
大胆なジュエリーで取り入れる
Necklace & Brooch
DIOR ディオール
ムッシュ ディオールの偉大な遺産を受け継いできた、イヴ・サン=ローラン、ジャンフランコ・フェレ、マルク・ボアンら、きら星のごとき歴代の著名デザイナーたち──現在、ディオールのメンズ クリエイティブ ディレクターを務めるキム・ジョーンズは、そんなメゾンの歴史の集大成ともいえる作品を、24年サマーコレクションとして発表した。その“鍵”となっているのが、ムッシュ ディオール時代から受け継ぐメゾンのアイコン「カナージュ」である。
「カナージュ」は、ムッシュが1947年のファーストコレクションで使用した、格子(カナージュ)柄の籐編み椅子に由来。その後、アイコンバッグ「レディ ディオール」のモチーフに採用されて以来、ディオールを代表する不滅のアイコンとなった。
写真のトップスは、サン=ローラン時代の1959 年に発表された「PASSE PARTOUT 」のシルエットを、キム・ジョーンズがメンズウェアとして再解釈したもの。そして襟元、胸元を飾るのがデコンストラクト(再構築された)「カナージュ」モチーフを取り入れたネックレスとブローチだ。
いずれもウィメンズとメンズ、過去と現在を優雅に越境する、クチュールメゾンであるディオールにしかなしえないサヴォアフェール(知と技巧)の結晶である。
[Staff]
Photograph / MITSUO
Styling / Kazumi Horiguchi
Text & Editing / america
※『エスクァイア・ザ・ビッグ・ブラック・ブック』SPRING/ SUMMER 2024(2024年4月15日発売)より転載。掲載内容は発売日時点の情報です。価格の変更や売り切れの場合がありますので、最新情報については問い合わせ先よりご確認ください。