東京五輪、日本人選手たちの偉業｜メダル獲得の瞬間すべて【写真集】
1964年の1回目の東京大会、2004年のアテネ大会を上回る、史上最多のメダル獲得を果たした日本チーム。素晴らしい結果を残してくれた選手たちの活躍の瞬間を振り返ります。
1年の延期となり、そのうえ緊急事態宣言下で行われることになった東京2020オリンピック競技大会。開催直前まで不安の声も聞かれていましたが、連日報道される世界のアスリートたちの人生をかけた大一番の数々、そしてさらに、日本選手のメダル獲得とうれしいニュースに熱い思いを感じている方も少なくないはず。
そこで開幕から約1週間が過ぎたこのタイミングで、これまで刻まれてきた歴史的瞬間の数々をここで一緒に確認しましょう。そこには、新競技となった競技でメダルを獲得し、記録にも記憶にも残る名誉を得た選手もいます。さらには、日本最年少の記録を打ち立てて金メダルを獲得した選手も…。そして、メダル獲得ばかりがわれわれに感動と勇気を与えてくれるわけではありません。初出場選手が大会で自己ベストを記録したり、あえなく敗退しまった選手の横顔からも、これまで彼らが抱き続けてきた志と苦悩に涙することでしょう。
そこでわれわれは、選手たちの想像を超えた“苦悩”の日々をできる限り想像し、われわれの想像を超えた（例えメダルが獲れなくとも）“達成感”および“悦び”、もしくは“次への覚悟”といった歓喜と悲哀の表情から、明日への鋭気を（および英気も）いただきましょう。
今回の大会の開催に関して、皆さんは賛成・反対等さまざまな意見をお持ちだったと思います。そうした中、スタートした本大会。ここは鳥の目から虫の目（しかも複眼）へと変容させ、東京2020オリンピック競技大会を見つめてみてはいかがでしょうか（また逆も当てはまる方もいるかと思います。いずれにせよ出場する選手への応援を！）。自分にとってのベストは何かを、ぜひ探してください。
髙藤直寿 金メダル／柔道 男子60キロ級
2021年7月24日（土）
まずは今大会で、日本初となる金メダルを獲得した髙藤直寿（たかとう なおひさ）選手。決勝では、台湾の楊勇緯（ヤン・ヨンウェイ）選手と対戦し、延長戦の末に反則勝ちに。見事、日本の金メダル第1号に輝きました。
渡名喜風南 銀メダル／柔道 女子48キロ級
2021年7月24日（土）
今大会が初出場となる渡名喜風南（となき ふうな）選手。決勝では、世界ランキング1位のディストリア・クラスニチ選手（コソボ）と対戦。前半は渡名喜選手は優位に立ちますが、残り数十秒でクラスニチ選手に技ありを決められ、銀メダルに留まりました。
大橋悠依 金メダル／競泳 女子400m個人メドレー
2021年7月25日（日）
2016年リオ大会金メダリストであるカティンカ・ホッスー選手ら強敵がそろう中、2種目目の背泳ぎから徐々に前へと出はじめ、150メートルのターンでは先頭へ。そこから首位をキープして、2位に2秒以上の差をつけてのゴール！ 見事、大橋悠依（おおはし ゆい）選手が金メダルを獲得しました。
堀米雄斗 金メダル／スケートボード 男子ストリート
2021年7月25日（日）
今大会から加わった新競技のスケートボード、世界ランキング2位の堀米雄斗（ほりごめ ゆうと）選手は期待以上の活躍を見せてくれました。手すりや階段などのコースで、高難度の大技を次々と決め、初代金メダリストに。
阿部 詩 金メダル／柔道 女子52キロ級
2021年7月25日（日）
決勝では、2019年のグランドスラム大阪の決勝で一度敗れたアマンディーヌ・ブシャール選手（フランス）と対戦した阿部 詩（あべ うた）選手。延長戦までもつれ込むも、抑え込みで1本勝ちを決めます。「兄弟で金メダルをとりたい」と、大会前から意気込んでいた阿部兄弟。妹の詩選手は、兄よりひと足早く金メダルを手にしました。
阿部一二三 金メダル／柔道 男子66キロ級
2021年7月25日（日）
詩選手の優勝からわずか30分後、今大会が初出場の阿部一二三（あべ ひふみ）選手は、落ち着いた様子で決勝へと挑みます。そこではバザ・マルクベラシュビリ選手（ジョージア）と対戦し、技ありによる優勢勝ちで勝利。そうして柔道史上初となる、兄妹同時金メダル獲得を果たしました。
伊藤美誠、水谷 隼 金メダル／卓球 混合ダブルス
2021年7月26日（月）
今大会から新種目に加わった卓球の混合ダブルス。対戦相手は、中国の劉 詩雯（りゅう しぶん）選手と許 昕（きょ きん）選手ペア。前半は、中国が圧倒的優勢を見せつけるも粘り強い姿勢を見せ、伊藤美誠（いとう みま）選手と水谷 隼（みずたに じゅん）選手は後半から盛り返し、接戦ののちに勝利します。オリンピック卓球競技での日本勢にとって、初の金メダル獲得です。
西矢 椛 金メダル／スケートボード 女子ストリート
2021年7月26日（月）
日本史上最年少であると同時に、五輪史上3番目に若い金メダリストとなった西矢 椛（にしや もみじ）選手。13歳10カ月で迎えた本番では、獲得点数15.26で金メダルに輝きました。
大野将平 金メダル／柔道 男子73キロ級
2021年7月26日（月）
2016年のリオ大会でも金メダルを獲得した大野将平（おおの しょうへい）選手。決勝では、ラシャ・シャフダトゥアシビリ選手（ジョージア）と対戦。延長戦にもつれこむも技ありで勝利し、2連覇を果たしました。
萱 和磨、谷川 航、橋本大輝、北園丈琉 銀メダル／体操 男子団体
2021年7月26日（月）
萱 和磨（かや かずま）選手、谷川 航（たにがわ わたる）選手、橋本大輝（はしもと だいき）選手、北園丈琉 （きたぞの たける）選手と、メンバー4人全員が今大会初出場となる日本チーム。予選を1位で通過し、決勝では5種目を終える頃にROC（ロシア・オリンピック・コミッティー）、中国に続いて3位でした。最終演技の鉄棒で橋本選手が中国を逆転し、見事銀メダルに輝きました。
