YouTubeで600万人近くの購読者を誇る「The Slow Mo Guys」の2人は、今回、テレビの仕組みについて追究してくれました。
Courtesy of THE SLOW MO GUYS(via YouTube)
Filming a TV in Super Slow Motion Reveals How the Screen Really Works
YouTubeチャンネルで活躍している「The Slow Mo Guys」は2人組のチーム。その名の通り、さまざまな実験動画をスローモーションで披露してくれるチャンネルを運営でしています。以前は、【クルマ愛好家は観てはいけない】鉄球で破壊!スローモーションで観る、衝撃的動画では、数々のクルマを鉄球で破壊するとどうなるのか…という実験をスローモーションで捉えた動画をご紹介していたくらい、非常にニッチはところを抑えては、われわれの好奇心をくすぐってくれるのです…。
今回彼らは、スーパースローモーションでテレビモニタを撮影し、「モニタというものがどのような仕組みで像を映し出しているのか?」というかなり興味深い実験を行ってくれたのです。そしてその結果、普段は見ることができないミクロな動きを、われわれは肉眼で確認することができるのです。
普段スクリーン上に映し出されている動画は、実際にはイメージが動いているのではなく、静止画が光の速さで素早く点滅し、動画という錯覚を作り出していることが理解できるでしょう。
Courtesy of THE SLOW MO GUYS(via YouTube)
すでに多くの人が、この仕組みのことはご存じかと思います。特に箱型のブラウン管テレビの記憶がまだある方であれば…。とはいえ彼らは、その仕組みを実際の映像で証明してくれたところが素晴らしいのです。仕組みを理解していても、その動きを実際に見てみるなどそう滅多にないことですので…。
Courtesy of THE SLOW MO GUYS(via YouTube)
Courtesy of THE SLOW MO GUYS(via YouTube)
ピクセルの動きと関連性
それでは、その仕組みを理解したところで動画をご覧ください!
この原理を頭に刷り込んだうえで、今度皆さんがテレビを観るという状況になったなら、モニタのこのような状況をイメージしながらご覧ください。ちょっと違った見え方になって、いつもより楽しくテレビ鑑賞ができるかもしれませんよ。
とは言いつつも、少し説明も加えておきましょう。
普通のカメラでテレビ画面を撮影してみると、テレビモニタは光が素早いタイミングでリフレッシュを繰り返すことで映像を映し出していることが確認するできるとでしょう。それはテレビ画面のリフレッシュレート(時間あたりどれだけリフレッシュするかの回数になります。「60Hz」なら1秒間に60回、「120Hz」なら1秒間に120回という具合です)と、カメラのキャプチャーレートが完全に一致していないから発生する現象です。
例えばテレビ画面を写真で撮ろうとすると、変な線が入ったり、どこかぼやけていたり、肉眼で見ているテレビ画面と違った映りになってしまうことでしょう。ですが、高速度カメラで撮影すると、そのリフレッシュレートに追いつき、そのラインごとの動きを見ることができるわけです。
さらにモニタに興味ある人はこちらの動画も!
つまり、ある程度の高速度カメラであれば、画面が上から下に表示されていく様子が確認できるのです。
さらに驚くほどの高速度カメラで撮影した場合には、左から右に画面が更新されていく様子も…。そして次に、カメラをスクリーンの間際まで近づけて撮影したのち超スローモーションで見たなら…、そのモニタを構成する一つひとつのピクセルがさまざまな色を変え、激しく入れ替わり立ち替わり光をリフレッシュするプロセスが確認できることでしょう。
子どものころ、テレビ画面に顔をくっつけて、「モニタがどのように像を映し出しているのか?」覗き込んでみた経験のある人も少なくないでしょう。当時の曖昧な理解が、ここで明確になれば幸いです。
そしてさらに、同じく子どものころに経験ある人もいるかもしれません。当時で言うなら、テレビのブラウン管の中はどうなっているのか? 子どものころ、そんな願望を抑えながら大人なってきた人には、こちらの動画もおすすめです。同じく「The Slow Mo Guys」チャンネルからになります。
POPULAR MECHANICS(原文:English)
By Avery Thompson
Jan 19, 2018
Translation / Mirei Uchihori
※この翻訳は抄訳です。
Edit / Mirei Uchihori,Kaz Ogawa