ここ最近、お洒落な人のカバンの中身が変化。ポーチを持ち歩く人がどんどん増えています。
さらに、ポーチの中をのぞいてみると、見た目が格好よくてハイクオリティなアイテムばかり。
いったいなぜ? モバイル美容がもつ効果を調査すべく、美貌男のポーチの中を拝見しました!
毎日持ち歩くだけでチャンスが舞い込む!
お洒落な人がこぞってモバイル美容にハマっている理由はふたつ。モバイルコスメの〝ブランディングツール化〟と〝コミュニケーションツール化〟です。これまでのモバイルコスメは、単なる実用的なツールという立ち位置でした。唇がひどく荒れてしまったときのための薬用リップクリームや、スタイリングを直すためのワックスなどがいい例でしょう。
ところが、最近ではモバイルコスメを選ぶ際に、見た目やバックグラウンドにこだわる人が増えているようです。自宅ではドラッグストアで買った100円リップを使っている人でも、外ではオーガニックの2000円を超えるものを使っていたりする。なぜかというと、後者のほうが、さりげなくセンスをアピールできるし、話のネタになるからです。また、自分に、そして相手に対して効力を発揮するたびに、愛着も強まるというプラスのループも発生。
そして、モバイル美容の最大のメリットは女子とのコミュニケーションツールとしての効果でしょう。美容に興味がない女性なんてほとんどいません。だからこそ、少し気の利いたものが出てくるだけで、話のネタになるのです。ちょっと貸してあげる、なんてことも距離を近づけるのにかなり有効な手段になるでしょう。見た目に気を遣っていること、清潔感もアピールすることができ、女性のエスコートツールとしても効力を発揮するモバイル美容。こんないいことずくめのテクニック、使わない手はありませんよね。
モバイル美容のテク教えます! 「大人の余裕は小物に表れる」
1.コーム 「ビアードコーム」 2310円(バクスター/アントレックス TEL 03・5368・2042) 2.ミント パッケージに惹かれて買ったミントタブレット 3.リップ 「Organic Wax Serum」40g 3675円(ボジコ/Sian PR TEL 03・6662・5525) 4.ワックス 「bojico Serum balm fine 'n'lavender」10g 2100円(ボジコ/Sian PR TEL 03・6662・5525) 5.フレグランスキールズのエッセンスオイル。ムスクとグレープフルーツ
Mobile Beauty 01 (近藤さんの場合)
実際は余裕がなくても演じることが大事です
「モバイル美容はセルフプロデュースの一環でもあると思うんです。小物ほど人からよく見られているからポーチの中身にはこだわります。やっぱり“お洒落で余裕がある” と思われたい。実際は余裕がなかったとしても(笑)、そう演じるのが大人のたしなみなのかなと思います。ミントもコンビニなどで売っている物ではなく、海外物などはパッケージも味もいい。持ち歩く物はファッション小物感覚で集めています。オーガニックのワックスは肌に優しく全身に塗れるマルチアイテムで、香水としても使えるんです。乾燥する季節であれば、女性の毛先に、と貸してあげると喜ばれます。もちろん日常的に使う物なので、仕事の合間に使える、汎用性があるということも加味して選んでいます」
Sian PR プレス
近藤太郎さん
モバイル美容のテク教えます! 「便利で気分が上がるものを持ち歩く」
1.フレグランス 「フゼアマリーン」50ml 1万1550円(モンタル/モンタル TEL 06・6304・6955) 2.ハンドクリーム ディプティックのスキンバーム 3.リップ 「ビタミンリップセイバー」15ml 2940円(モルトンブラウン/モルトンブラウン ジャパン TEL 03・3660・7996) 4.全身保湿クリーム 「ヴェレダ スキンフード」30ml 1470円(ヴェレダ/ヴェレダ・ジャパン TEL 0120・070・601)
Mobile Beauty 02(草野さんの場合)
使うアイテムによってオンとオフを切り替え
「仕事がら当直があるのでポーチには、そのときに使えるコスメと、プライベートにスイッチを切り替えるためのフレグランスを入れています。ヴェレダのクリームは、顔を洗ったあとにこれさえ塗っておけば乾燥が防げる。全身にも使えるので、これひとつあるとかなり便利です。香水は、つけたては爽やかだけど、あとから色気が出るマリン系の香りが好み。仕事が終わって遊びに行く前にひと噴き。大人っぽい香りで自分のテンションアップになります。ほかにはないボトルデザインもお気に入りです。ハンドクリームなど、香りのあるものはチャラく見られないように甘い香りは避けています。また人前で使うことが多いリップは保湿力だけでなく、デザインがシンプルな物を選んでいます」
形成外科医
草野太郎さん
モバイル美容のテク教えます! 「おもてなしコスメもポーチに入れて携帯」
1.リフレッシュシート 「デクストリフレッシュシート 10シングルユーズシート」1680円(デクスト/リベルタ TEL 0120・718・456) 2.リップ 「リップ コンディショナー(T)」 12g 1575円(M・A・C/M・A・C<メイクアップ アート コスメティックス> TEL 03・5251・3541) 3.フレグランス シャネル エゴイスト プラチナムを入れたアトマイザー。 4.オイル 「BOTAN OIL」 60ml 1680円(ボタンオイル/エクシーズ TEL 03・3665・2882)
Mobile Beauty 03(齋藤さんの場合)
「黒の洋服が好きなので、モバイルコスメも黒やシルバーなど、ソリッドなルックの物が中心。デクストのシートは、自分で使うだけでなく、来客時に差し上げても喜ばれます。また最近持ち歩くようにして便利だなと思ったのがオイル。ハンドクリームとしても使えるし、出張時のスキンケアとしても活用しています。香りが強くない、べたつかないものを選んでいます。リップも無香料が多いです。その代わり好きな香りは常に持ち歩いていますね。香水はまとう用途だけでなく、仕事の合間のリフレッシュにも活用しています」
アバハウスインターナショナル
マーケティングマネージャー
齋藤玲緒奈さん
モバイル美容のテク教えます! 「ファブリックミストは女性ウケも良し!」
1.リップ 「リップバーム レモン スティック」3.7g 1260円(シー・オー・ビゲロウ/ビオトープ TEL 03・3444・2421) 2.ファブリックスプレー 「ファブリックフレッシュCedar」60ml 945円(ザ・ランドレス/ビオトープ TEL 03・3444・2421) 3.ハンドクリーム「ハンド&ボディクリーム」100g 2730円(ケイ・ホール デザインズ/アントレックス TEL 03・5368・2042)
Mobile Beauty 04(大貫さんの場合)
「ポーチはショップカードなどと一緒に持ち歩けて便利なので、大きめのビニールのものを使っています。携帯する物はデザインを重視して選ぶことが多いです。男っぽい見た目の物のほうが出して使うときに違和感もありませんし。リップなどの使用感も艶が出すぎたりして、女性っぽく見える物は避けています。あと便利で使えるのはファブリックミスト。焼き肉を食べたあとや居酒屋なとで洋服についたにおいは気になるので、すぐにケアしています。これがいちばん女性にも『貸して』と言われることが多いです」
アダム エ ロペ プレス
大貫哲也さん
“化粧品を持ち歩く”は、男にとっても武器になるんです!
1.コミュニケーションツールとして使える
2.外でも綺麗でいられる
3.大人の余裕が見せられる
Photograph/Katsunori Suzuki
Text/Yuko Kagami, Kazuhiro Nonaka