早食い・大食い競争にたびたび出ているのに、体はスリムな人が日本にもいます。テレビ番組になったり、タレントとなった人もいるので、見覚えがあることでしょう。そんな彼ら彼女らは、野菜ばかりの食生活を送っているわけでもなく、スーパーモデルの遺伝子を受け継いでいるようでもない(もしかすると受けでいるかもしれませんが…)のに、スリムな体型を維持している人…あなたの周りにもいませんか? では、なぜそんなことが可能なのでしょう!?
9月に行われるNational Buffalo Wing Festival内で、恒例となっている「Buffalo Wing早食い競争」。Photograph / John Normile(Getty Images)
その人たちはなぜ、ダイエットをしなくても太らないのでしょう?
その疑問に対し、アメリカ・シカゴを拠点とする管理栄養士のカーラ・ハイザー氏は、「ダイエットをしても効果はありません。何度やっても失敗するだけです」と苦笑いしてしまう回答を出したのです。
でも、それだけではありません。次に、ダイエットとは無縁な人たちが心がける10の習慣を教えてくれたのでした(笑)。
【その10の習慣を、画像とともに
確認しようじゃありませんか!】
食事の全体量を調節する
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オフィスで配られるお菓子、記念日にレストランで食べる高カロリーな食事、友だちの誕生日パーティで食べるケーキなどなど、事あるごとについつい自分を甘やかしてしまいますよね。
頑張った自分へのご褒美として、たまにスイーツを食べるのはいいのですが、「体重をキープするには日々の食事の全体量にも気をつけなければならない」とハイザー氏は言います。
つまりは、なんでも食べるのではなく、「バランスを見ながら体にいいものをチョイスすること」とすすめています。デザートのクレームブリュレを友だちとシェアする代わりに、オフィスでクッキーを食べないようにするとか、自分の誕生日にはケーキを食べるけれど、他のバースデーパーティでは食べないようにするなど、コントロールすることが大切なのです。
ディナーの席でも会話を楽しむ
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言うまでもなく、食卓やテーブルはご飯を食べるところです。でも、友だちや家族との会話を楽しむ場所でもあるのです。世間話や思い出話に花を咲かせるのもいいのです。そうすることで自然と食べるスピードが遅くなり、食べる量も少なくなるのですから…。
学術誌『The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism』に掲載された論文では、実験参加者にアイスクリームを5分以内、もしくは30分以内に食べてもらったそうです。その結果、ゆっくりと時間をかけてアイスクリームを食べた参加者の方が、より多くの「ペプチドYY」と呼ばれる食欲を抑制するホルモンが排出されたということです。
なので、美味しいラザニアをオーダーするのもいいでしょう、でも、友だちとの会話も楽しむことも忘れずに。
ダイエット食品にお金をかけない
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低脂肪や低カロリーを謳う食品は、言うまでもなくダイエットに良さそうだと認識することでしょう。でも実際は、過度に加工されていたり、炭水化物を多く含んでいたりする可能性も高いのだとか…。
ハイザー氏曰く、「そうした食品に含まれている炭水化物は、体内に入るとブドウ糖などに分解され、体重増加の原因になる可能性も」と注意を促しています。その上、ダイエット食品から脂質を減らした分、砂糖や塩、添加物を増やして味を調整することも少なくないのだとか…。
「ダイエットを必要としない方は、きちんと食品表示をチェックしている傾向に…」と話すのは、『Fight FATflammation!』の著者、ロリ・シェメック博士です。でも、そうし方たちはダイエットのために食品表示を見ているのではなく、うたい文句が本当なのかどうかを確認しているだけだということです。
無理な食事制限はしない
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必ずしもブラウニーが体に悪く、ケールが体にいいというわけではありません。
トロント大学の研究によると、「チョコレートを1週間断った女性の方が、何も制限していない女性よりチョコレートを欲するようになり、よりたくさんの量を食べてしまった」という結果となったそうです。
また、2010年に発表された論文でも、「チョコレートを食べてはいけない」、「チョコレートのことを考えてはいけない」と言われた人の方が、チョコレートに対する執着心が強くなったことも明らかに…。そして、その反動でスニッカーズなどのチョコレート菓子をガツガツ食べてしまい、ダイエットに失敗したことが発表されました。
食べ物とハッピーな関係を築きたいのであれば、何でもかんでも「体に悪い」と決めつけないことも大切なようです。
肌のためにも良質な睡眠をとる
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忙しいとき、睡眠をおろそかにしてしまいがちです。ですが、そんなときこそ睡眠が大切なのです。ある研究では、健康的なBMI値を維持するためにも、良質な睡眠をとることが大事だという結果が導き出されています。
よって、1時間の昼寝をするのと、1時間早起きするという2択で迷ったときは、迷わず昼寝を選ぶといいでしょう。シェメック博士も、「睡眠不足になるとホルモンバランスが乱れ、高カロリーの食べ物を好む傾向になって太りやすい体質になります」とコメントしていますので…。
ありのままの自分を受け入れる
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今日、チーズバーガーとフレンチフライを完食したあなたへ。それは理想的な食事ではないかもしれません…そんなことも周知のとおりでしょう。でも、ときには食べたくなるものです。食べてしまったのなら自分を責めずに、次は健康的な食事を摂るように心掛ければOKなのです。
カナダのウォータールー大学の研究では、セルフ・コンパッション(ありのままの自分を受け入れること)を実践する人の方が、食べ物といい関係を築くことができ、健康的なBMI値を保つことができたということです。
自尊心が低いと、摂食障害(過食嘔吐など)になりやすく、気づけば体重が増えていたなんてことも…。「好きな人を励ますときのように自分を励まし、もっと自分を認めましょう」、とシェメック博士はアドバイスします。
ダイエット飲料を避ける
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カロリーゼロである人工甘味料をめぐって、さまざまな議論が展開されています。「体重増加につながる可能性がない」という報告もあれば、「食欲を促進させる」という研究結果も…。
そんななか、シェメック博士は「ダイエット飲料は中毒性が強いため、飲み続けるとさらに甘味や糖質を求めるようになります」と注意を促します。また、カロリーゼロであることから、油断してサラダよりも高カロリーなマック&チーズを選んでしまうこともあるとも…。
ハーブ&スパイスを上手に使いこなす
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アメリカのコロラド大学デンバー校が実施した調査では、ハーブやスパイスを料理に足すだけで風味が増し、脂質を加えなくても満足感を得ることが分かったそうです。
レッドペッパーフレークやカイエンペッパーは特に、代謝を高め、食事を摂りながらもカロリー消費が期待できるのです。蒸したブロッコリーには、バターの代わりにスモークパプリカ(パウダー)がおすすめです。チキンブレストのローストにはドライハーブ、ガーリックパウダー、チリフレイクを振りかければ、ワンランク上の味わいになりますので、お試しください!
カロリー計算はしない
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“1000キロカロリーのジャンクフード”と“1000キロカロリーの自然食品”を食べたのでは、「カロリー摂取量は同じでも体脂肪の消費量は違う」と語るもはハイザー氏。
カロリー計算も大事な目安といえますが、魚の脂質やアボカド、オリーブオイル、ココナッツオイル、ダークチョコなどの高カロリーだけど健康にいい食品を一切摂らないというのもったいありません。
よって、カロリーよりもたんぱく質(魚、鶏肉、豆腐)、野菜、良質な脂質を摂ることにフォーカスしてみてはいかがでしょうか。空腹を満たしてくれる、バランスのいい食事を摂ることで、体重もキープできるはずですので。
自分に合った糖質の摂取量を知る
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「糖質を摂取すると、体の中では血糖値を一定に保つような働きをします。そのため、過剰に糖質を摂りすぎると、体は脂肪を蓄積しはじめ、肥満の原因となります」、と話すハイザー氏。
しかしながら、だからと言って完全に糖質をカットする必要はないのだそう。「自分の体に合った糖質の摂取量を知ることが大事です」ということ。
クッキーを数枚食べた後に、疲れを感じたり、お腹が張っている感覚があれば、それは糖質を摂りすぎた証拠となります。そうした体のサインに注意すれば、自然と自分の体に適した摂取量が分かってくるようになるはずです。
美味しいご飯というものは、心も体も幸せをもたらしてくれるものなのです。それはダイエットを必要としない方なら、誰もが知っていることなのです。皆さんも、ぜひ実践してみてください!
From Woman’s Day
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Translation: Reiko Kuwabara