ステーションワゴンは、もっともクールな車種の1つではないでしょうか。
Cadillac
ステーションワゴンは、セダンとハッチバックの“いいとこ取り”とも言える車種です。セダンのような敏捷性やスタイルをもちつつも、リア部分の実用性はハッチバック同様なのですから…。
今回、米モータースポーツ誌『ロード & トラック』の読者アンケートで選ばれた、人気のステーションワゴン12台を紹介しましょう。
キャデラック「CTS-Vワゴン」
Cadillac
2009年、キャデラックは「CTS」に、パフォーマンスを限界まで高めるためのデザインから興奮に満ちたドライビング体験を届けようとするVシリーズを加わえました。そして、「CTS」最強バージョンとしてセダン、クーぺモデルが登場したのです。
そして2010年、ニューヨークオートショーにて登場したのが、この「CTS-Vワゴン」です。
スーパーチャージャー付きのV8エンジン、マニュアルトランスミッション、後輪駆動、ワゴンボディといった条件を完璧に満たす自動車を探している人は、「CTS-Vワゴン」を選べば間違いないはずです。
ボルボ「850R」
Volvo
1991年に発表され、1992年モデルとして各国で発売されたボルボの中型車「850」。日本市場では、この「850ワゴン」の人気が、90年代のステーションワゴンブームの火付け役となりました。その後、日本の自動車メーカーのステーションワゴンにも大きな影響を与えています。
そんななか、ハイパワーの特別仕様として登場したのが「850R」です。ターボチャージャー付き5気筒エンジン、コーナリングにおけるグリップ性能、優れたブレーキ性能など、ボルボのパフォーマンスカーの先駆けとも評される1台です。
現在見ても、「最もクールなボルボ車の1台」と言えるでしょう。
ちなみに1997年、6年という短命で「850」という名称はなくなりました。その後はビッグマイナーチェンジを受け、「S70/V70」と改名。2000年のフルモデルチェンジで「S60」、2代目「V70」にバトンタッチされています。そして現在、ボルボは「V90」、「V60」、「V40」の3シリーズのエステート(ワゴン)を展開。新車が好きな方はこちらを。
ボルボ「V70R」
Volvo
ボルボのクールなパフォーマンスワゴンといえば、もちろん「850R」だけではありませんでした。
人気を集めたボルボの旧型モデルの中でも、最も優れたドライビングパフォーマンスを見せてくれたのが日本には2003年5月に登場した「V70R」です。
300馬力というパワフルな1台で、オプションで6速マニュアルトランスミッションを選択することもできました。
アウディ「RS2」
YouTube@CARFECTION
この自動車に付いているのはアウディのロゴかもしれませんが、「RS2」は多くの部品がポルシェ製であり、ホイールに至ってはポルシェ「964」と同型のものです。
この自動車は、2019年には米国での輸入が解禁されます。アウディファンには待ち遠しい1台でしょう。
アウディ「RS6アバント」
Audi
米国への輸入が可能になるのはしばらく先ですが、「RS6」はステーションワゴンを語る上で外すことのできない1台です。
この自動車は大きく快適なワゴンボディの下に、600馬力のパワーを秘め、アウディ独自の「クワトロ」四輪駆動システムを搭載しています。
メルセデス「AMG・E63Sワゴン」
Mercedes Benz
「E63」は基本的には四輪駆動ですが、最新モデルにはすべてのパワーを後輪に送り込む「ドリフトモード」が搭載されています。
ちょっとした食材の買い出しに、このメルセデス「AMG・E63Sワゴン(エステート)」を使ってみるのもいいかもしれませんね(笑)。
ダッジ「マグナムSRT8」
Dodge
「マグナム」は「チャージャー」をベースにしており、「SRT」バージョンでは、「チャージャー」と同じHemiV9エンジンを搭載しています。
現在も生産されていれば…、「ヘルキャット」モデルが開発されていたことでしょう、とても残念です。
BMW「M5ツーリング」
ENTHUSIAST AUTO GROUP
E34型の「M5ツーリング」は、CTS-Vと同じくパワフルなエンジン、MT仕様、後輪駆動、ワゴンボディといった条件を満たす1台です。
ただし、エンジンについては、スーパーチャージャー付きV8エンジンではなく、モータースポーツのノウハウを注ぎ込んだ高回転型直列6気筒エンジンとなっています。
メルセデス・ベンツ「CLS63 AMG シューティングブレーク」
Courtesy of Mercedes Benz
メルセデスは「CLS63 AMG」のワゴン版を米国で発売するつもりはまったくないようで、とても残念です。
こんなに美しい車なのに...。
ビュイック「ロードマスター」
Buick
ビュイックの伝説的なフレーム形式ワゴンについては、この頃は懐かしく思う人が多くても不思議ではありません。
この自動車は、1990年代には家族での楽しいロードトリップを象徴する1台でしたから…。
スバル「レヴォーグ」
Subaru
「レヴォーグ」は基本的に最新のWRXワゴンですが、残念ながら日本市場向けの自動車です。
なので、その点からもアメリカでは魅力的な1台なのです。
ボルボ「240」
Volvo
「240」はパフォーマンスカーとは言えないかもしれませんが、それでも素晴らしいワゴンであることは確かです。
ゴツゴツしたデザインや非常に頑丈なボディでワゴン好きの間でも伝説的な存在の1台です。
From Road & Track
By Brian Silvestro
July 25, 2018
Translation / Wataru Nakamura
※この翻訳は抄訳です。
Edit / Shun Yamanoi