ここで紹介する「スバーロ(Sbarro;有名なピザチェーンとは無関係ですので…笑)」は、そんなチューニングメーカーのひとつで、1970年代前半にフランコ・スバーロ氏というスイス人によって創業されました。1984年のジュネーブモーターショーに向けて、スバーロ氏はミッドエンジン搭載ハッチバックのトレンドに便乗するべく、何か目を見張るようなクルマを開発しようと躍起になったのです。そして、その結果生まれてきたのが、この「Sbarro Super Eight」。つまり、「Ferrari 308」をベースにした悪趣味な(!?)ハッチバック車だったのです。
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「Sbarro Super Eight」に関する情報は、現在ではほとんど残っていません。ですが、このクルマがなんと1台、インターネットオークション「eBay」で売りに出されているのです。そして、その告知ページには、売りに出されたクルマの所在地についてフランスのニースとする記述が最上部にあるものの、説明の部分ではベルギーとなっています。
「eBay」で売りに出されたこの「Sbarro Super Eight」の写真には、このクルマがフェラーリ・ベースの改造車であることをはっきりと示す点がいくつかあります。この写真にはエンジンこそ写ってはいませんが、ダッシュボードやギアのシフトレバーなどは明らかに、「308」のものと認識できるのです。また、レザーや派手なウッドトリムもふんだんに使われていることも確認できるでしょう。
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写真、「スバーロ」は、「Sbarro Super Eight」よりもさらにクレイジーなモデル「Sbarro Super 12」を開発しています。
今回の「Sbarro Super Eight」を売りに出した人物は、このクルマの現状におけるコンディションは完璧な状態と述べており、また、公道の走行も可能であることを記しています。なお本原稿執筆時点で、入札価格は5万100米ドルとなっています。