現実離れしすぎているこの速さ!
Courtesy of Youtube@Julian Thomas
Video From Inside a Koenigsegg at 284.3 MPH Feels Like a Video Game
昨年「Koenigsegg(ケーニグセグ)」は、公道使用可能の生産車中で最新の世界最高速度を記録しました。
その記録を達成したのは、2017年11月4日。スウェーデンの高級スポーツカーブランド「ケーニグセグ」のマシン『アゲーラRS』(ちなみに最大出力は1360馬力。タイヤは標準装備のミシュラン製「パイロット・スポーツ・カップ2」を装着)、場所はネバダ州の閉鎖されたハイウェイにて。
この日はギネスの規定に従って、同じ道路を異なる方向から1回ずつ走行しました。そして、それぞれの最高速度となる結果は、1回目284.3mph(約457.5km/h)、2回目271.2mph(約436.4km/h)。この2回の速度を平均したスピードが、正式記録として提出できるのです。そして平均は277.9mph(約447.2km/h)、ギネス記録として認定されたのでした。
驚くべきは1回目の数値。いきなり284.3mphと、過去の最高速度を約20mphも上回ったのです。
今回の走行を記録するために、このマシンにはソフトウエア「VBOX(オラクル ブイエムバーチャルボックス)」によるオンボードビデオ(内臓ビデオ)が搭載されていました。その映像が実に圧巻なのです!
もはや、早回しのようにしか見えない時速450kmオーバーの風景。…とはいえ、UFOと未知との遭遇してしまいそうなほど、まっすぐ伸びている道なので…結果、道との遭遇しかなく(笑)、退屈してきてしまうかもしれませんが…。
もし道がもっと長かったら…と、期待させるほど余裕ある走りだった…。
なにせ1回目の時速457.5kmから見た世界は単調なのですが、思わず見入ってしまうでしょう。
車道に伸びる白い車線は、まるでレーザー光線の攻撃を受けているかのよう。ただひたすらに、まっすぐ走ることが宿命であるかのように走るクルマの立場になって思い、そこから見える風景を見ることは実に哲学的でもあります。
そして、記録に「もしも…」を想定するのは、意味のないことだとわかっていますが、あえて…。もしこの道がもっと長かった場合は、さらに速度を上げていたことでしょう。なにせ284mphという数字をたたき出しておきながら、このクルマにはまだまだ余裕すら感じさせる状態だったのですから。
もし、「20マイル(およそ32km)のまっすぐに伸びた道で走った場合、どこまで飛ばすことができるのか?」も、見てみたいものです。おそらくそれは、次の機会にでも…。
284mphで走るケーニグセグの、ドライバー目線で流れる風景をお楽しみください!
BY TRAVIS OKULSKI NOV 7, 2017
Road and Track(原文:English)
Photos / JULIAN THOMAS
Translation / Mirei Uchihori
※この翻訳は抄訳です。
Edit / Kaz OGAWA,Hikaru SATO