アルファロメオの日本での代理店「FCAジャパン」が、10月から同社のニューモデル「アルファロメオ・ジュリア」の販売を開始するとアナウンスした。
新型は200馬力の2リッター「アルファロメオ・ジュリア」(446万円)から。
アルファロメオ・ジュリアは、1962年に「ジュリエッタ」の後継として発売されたモデル。セダン、クーペ、スパイダーとモデルレンジが豊かで、今にいたっても熱心なファンが世界中にいる。
60年代のアルファロメオといえば、高級スポーツカー・スポーティカーのメーカーとして世界的な名声を博していた。今回の新型ジュリアはそんな黄金時代をイメージできる高級かつ高性能のセダンであるところに注目してほしい。
新型ジュリアは4ドアセダン。エンジンは2リッター4気筒と、2.9リッターV型6気筒。8段オートマチックが組み合わされていて、駆動方式は基本的に後輪駆動、一部モデルには4WDが用意される。
最大の特徴は、スポーティなルックスだ。アルファロメオのオーナーのプライドをくすぐる大きな楯型のフロントグリルと、流麗なサイドラインが官能的ですらある。
もうひとつの特徴は、とにかく走りに命を懸けた感じの設定である。ベーシックモデルは200馬力の「ジュリア」と「ジュリア・スーパー」。その上に同じ2リッター4気筒ながら280馬力を発生する4輪駆動の「ジュリア・ヴェローチェ」が位置し、トップモデルは540馬力の2.9リッターV6の「ジュリア・クアドリフォリオ」だ。
スーパー、ヴェローチェ(スピード)、クアドリフォリオ(四つ葉のクローバー)と、どれも往年のファンには懐かしいサブネームが並ぶ。口に出して言ってみるだけで、なんだか心躍るようだというと言い過ぎだろうか。
「開発チームはこの車のもたらす感動を体現するため、アルファロメオを創り上げる5つの特質を定義づけました。それは革新的なエンジン、50:50の前後重量配分、独創的な技術的ソリューション、卓越したパワーウェイトレシオ、そして洗練されたイタリアンデザインです」
ジュリア発表時のプレスリリースにある文言だけれど、アルファロメオのファンなら、これをすべて信じたくなるような気持ちになるだろう。新型ジュリアでのドライビングは、またとない体験になりそうだ。
375kW(510馬力)と600Nmでシリーズ最速の「アルファロメオ・クアドリフォリオ」(1132万円)
375kW(510馬力)と600Nmでシリーズ最速の「アルファロメオ・クアドリフォリオ」(1132万円)
「アルファロメオ・クアドリフォリオ」は後輪駆動
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「アルファロメオ・クアドリフォリオ」のスポーティな雰囲気満点のコクピット
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雰囲気のいい200馬力2リッターの「アルファロメオ・ジュリア・スーパー」(543万円)の内装
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60年代のアルファロメオを連想させるイメージの「スーパー」のダッシュボード
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19インチリム径のタイヤにより大型のブレーキ装備の「アルファロメオ・クアドリフォリオ」
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280馬力の「アルファロメオ・ジュリア・ヴェローチェ」(597万円)は4輪駆動方式を採用
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