いまクルマの世界では、ショーカー(自動車ショーなどで展示される未来的なカタチのモデル)をそのまま量産化したようなスタイルがトレンドになっています。
ヴェラールは、そのトレンドの最前線に位置するクルマと言えます。なにしろ突起がほとんどないわけですから。きわめて滑らかな車体を実現したという凝りかたなのです。フロントグリルもドアハンドルも出っぱっていなく、ドアのところのサイドミラーが、数すくない突起のひとつであります。
「レンジローバーは都会的と言われてきましたが、どこかオフロードのイメージがありました。ヴェラールはそれを完全に振り切ったモデルです」。
7月に東京・有楽町で開催された発表会
クルマとともに来日したエクステリアデザイン担当の英国人、ジェレミー・ウォーターマンはスタイリングコンセプトの背景を語ってくれました。「言ってみれば、ジャングルから都会へ」。
ウォーターマン氏の説明は、実車を目にするとよくわかるのです。SUVといってもオフロード感はほぼ皆無。ステーションワゴンともセダンとも違う、新しいライフスタイルを感じさせてくれるモデルです。
ラインナップは豊富で、エンジンをみると、出力の異なる2リッター4気筒ガソリン、3リッターV6、それにディーゼルも加わります。フルタイム4WDで、モデルによってはフルエアサスペンションも選べます。30を超える選択肢があるというのが、いかにも“高級車”です。
価格は699万円。先進的安全装備などをふんだんんに盛り込んだV6搭載の「ファーストエディション」が1526万円からという設定です。
レンジローバー・ヴェラールの特徴その1 未来感のあるデザイン
丸みを帯びた未来感のあるデザインが特徴。ラインナップは全33モデル。
レンジローバー・ヴェラールの特徴その2 突起物がほとんどない!
ドアハンドルでさえ、このように自然な形状のまま収めています。パネルに格納されるこのドアは、「デプロイアブル・ドアハンドル」と呼ばれています。
レンジローバー・ヴェラールの特徴その3 ハンドル回りの未来感
ハンドル回りもこのように未来感あるデザインに。
レンジローバー・ヴェラールの特徴その4 Touch Pro Duo
2枚のタッチスクリーンからなるインフォテインメント・システム「Touch Pro Duo」。
レンジローバー・ヴェラールの特徴その5 爽快感あふれるサンルーフ
シックなインテリアと爽快なサンルーフが見事に調和しています。
レンジローバー・ヴェラールの特徴その6 開放的なエクステリア
客室スペースの大部分から明かりを取り入れることができるデザイン。
レンジローバー・ヴェラールの特徴その7 美尻
斜め後方からのルック。丸みを帯びたお尻がかわいらしいのです。
レンジローバー・ヴェラールの特徴その8 サイズ
全長4803mm(イヴォークは4355mm)、全幅1930mm(同1900mm)、高さ1665mm(同1635mm)と、イヴォークより一回り大きいサイズ。
レンジローバー・ヴェラールの特徴その9 サイズ
エクステリア・カラーは全13色。2018年モデルのみの限定モデル「FIRST EDITION」では、フラックスシルバー、コリスグレー、シリコンシルバーの特別なカラーリングを選べます。
レンジローバー・ヴェラールの価格
レンジローバー・ヴェラールは7月11日より受注を開始。INGENIUMディーゼル・エンジンを搭載するのは全8モデルで、価格は699万円から。INGENIUMガソリン・エンジン搭載は16モデルで715万円から、ガソリン・エンジンを搭載するのは全9モデルで908万円から、となっています。
Text: 小川フミオ