「ストラトス・ゼロ」が北イタリアの街を走行 ― それはまるでスターのよう
エレガントな会場が一瞬にして熱狂へ…気温はかなり上昇したことでしょう。70年初頭に革新的なデザインで話題となったクルマが、北イタリアにスターのごとく登場しました。その名はランチア「ストラトス・ゼロ」。この名前とその風貌を写真などで見れは、ご存じの方も多いことでしょう。ですが、実際にこのクルマを触ったことがある人がいるかというと…。そんな折、イタリアで開催されたイベントでは、実際に走行しているところまで間近で見ることができたのです。
By Mirei Uchihori and Kazushige Ogawa
革新的なクルマとして先駆者的存在であり1975年、1976年と続いてWCRを制覇するなど、70年代のラリーブームを牽引したランチア「ストラトス」のベースとなったコンセプトカーが、この「ストラトス・ゼロ」です。
コンセプトカーと言えども、「ストラトス・ゼロ」は正常に運転することのできるフルワーキングで仕上げられています。三角形のエンジンカバーの下には、115馬力を繰り出すランチアの小型乗用車「フルヴィア 1.6HF」の1.6リットルV型4気筒エンジンを搭載しています。
…とはいえ、ここではスピードではなく、その走りの革新性にフォーカスしましょう。