1980年代のバブル期にトヨタが開発した、サイドワイパーとウォッシャージェット。当時は、あらゆる贅と思われていたものですが現在は…? 米国人記者が日本の工夫を調査しました。

 1980年代後半の日本は、経済的に楽観的とも言える時代…つまりバブル期にありました。 

 ですが、自動車メーカーは贅沢なオプションを生み出すことには、素早く対応することは困難だったようです。 で、満を持してかのように⁉トヨタから1988年に展開したオプションがこちらになります。
 

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 上の写真をご覧いただけば分かるように、サイドワイパーとウォッシャージェットになります。

 まずは、この素晴らしいオプションを発見してくれたChris Hainingさんのツイートを紹介しなければならなりません。このJDM(Japanese domestic market=日本車の日本純正部品を用いて日本純正仕様、またはそれに順ずる仕様に改造すること)の機能に対して、「ほんとうに? 冗談だろう?」というコメントが綴られていています…(笑)。
 
これはxの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。

 1988年に発売された当時、トヨタ・マークⅡ(Toyota Mark II)、トヨタ・クレスタ(Cresta)、チェイサー(Chaser)のセダンにおいて、このオプションは選択可能となっていました。そこで、オランダでJDMを専門としているBanpeiさんに連絡をとり、当時選択することのできた、このワイパーの種類がどれだけあったのか調査をしたのでした。
  

贅をつくしたワイパーの種類とは?

 日本の多くのセダンに、こんなリヤウインドワイパーが装備されることを考えると…ワイパーの総数は、簡単に9~10個設置することになるでしょう…。
 

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 当時考案されたワイパーの種類は、
・ヘッドライトワイパー
・ワイパー
・ミラーワイパー
(Nissan Cima Y31 / Leopard F30)
・サイドワイパー
(Toyota Mark II X80)
・リアワイパー
(Mark II X70バンまたはCamry V30バン)

…ということは、最大10個ほどのワイパーをつけることができたのです。
  

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JDM専門家のBanpeiさんがまとめた動画がこちら!

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
Nissan Cima Y31 Mirror Wipers [JDM Trivia #11]
Nissan Cima Y31 Mirror Wipers [JDM Trivia #11] thumnail
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 そうして1990年代初め…、日本のバブルが崩壊するとともに贅の象徴でもあったとも言える(笑)ワイパーの数々は、一挙に消えていったのでした…。   
 


Road and Track(原文:English)
Photos / BENPEI.NET VIA MINKARA
Translation / Mirei Uchihori
※この翻訳は抄訳です。