ビール好きの方なら、きっとお気に入りのビールが既にあるのかもしれませんが、 今回、『エスクァイア US』のエディターがビール好きの男性諸君に、オススメしたい世界最高級の10種類のビールをご紹介。

トップリング・ゴリアス・ケンタッキー・ブランチ・ブランド・スタウト

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Toppling Goliath Kentucky Brunch Brand Stout

 今最高にホットなビールは、アイオワ州の小さな町デコラ木樽熟成されているコーヒースタウトでしょう。

 ケンタッキー・ブランド・ブランチ・スタウトはこれまで年に一度、約300~400本が常に醸造所から直接リリースされています。

 ビールマニアたちは年末までにこのビールを味わおうと押しかけてくるのですが、BeerAdvocate.comにて世界中から最高のビールとして評価されています。それは事実であり、それほど切望されているビールであるがために、昨年は偽物が作られるというスキャンダルがあったくらいなのです。

サイド・プロジェクト・ファジー

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Side Project Fuzzy 

 ビール好きはサワーエールに夢中になり、St. Louis(セント・ルイス)のサイド・プロジェクトは全事業のなかで最も冒険的なものと言えるシロモノを製造しています。

 受賞歴のある彼らのぼやきは、ミズーリ州産の白桃を最終的に加える、シャルドネ樽の中で熟成されています。より重要なこととは、それは375mlの小さなボトルに詰められ一度にリリースされ、そして、あっという間に売り切れるのでした。

 ショックなのは、ビールマニアたちが並んで待ったのにもかかわらず、明らかにその多くが二次市場で現在よく売れているように、購入を許可された1本のボトルでさえも飲めなかったということでしょうか。

ヒル・ファームステッド・アン

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Hill Farmstead Ann

 バーモント州にあるHill Farmstead(ヒル・ファームステッド)は、おそらく現時点世界で最も評価の高いビール醸造所であり、確かに「緑の山の州」とも呼ばれるバーモント州に住んでいない限り、彼らのビールの多くを味わうのは少し難しいことでしょう。

 ですが、この美しい州に旅行すれば、Hill Farmsteadのビールの多くがバーリントン、ウォーターベリー、モンペリエの主要なビールバーに流通していることに気付くはずです。しかしながら、このアンだけは特別な存在なのです。これまで、事実ボトルで2回販売されたのみという実績なのです。

 この木樽熟成ハニーセゾンによる直近のリリースは、2015年。ビザンチンの宝くじでの比較において、最も多くのパピーのリリース数が奇妙に移ったほどなのです。

カンティヨン・ブラベア・ランビック

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Cantillon Blåbær Lambik  

 信じられないかもしれませんが、いまや鳴り物入りのブラッスリー・カンティヨン。いつ味わうことができるか読めないくらい、アメリカでお目にかかることはかなり難しい状況なのです。西欧の主要な都市に行けば、カンティヨンの主力製品をいろんな酒屋で手頃な値段で手に入れることができます。

 正しい時期にベルギーに行けば、彼らが一年ごとに出している製品のほとんどすべてが入手できることでしょう。

 ただ、「ルーン(Loon)」という種類だけは難しいのです。それは2005年以降のカンティヨンは、ほぼ毎年ブルーベリーランビックで作っているからなのです。コペンハーゲンの酒屋Ølbutikken(エルブティッケン)とはパートナーシップを結んでおり、その酒屋が唯一味わうことができるのでした。

 2014年のビンテージものはお持ち帰り用として、僅か100本しか売られていませんが…。私の計算では現在地球の人口は73億人おり、そのうちの約半分が「ビール通」とすると…。早く買いに行かないと…ですね!

フロイズ・バーボン・バニラ・ダーク・ロード

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3 Floyds Bourbon Vanilla Dark Lord

 皆さんの飲んでいる平均的なカンティヨンのように、ダーク・ロードを探し出すのはそれほど難しくありません。

 毎年「ダーク・ロード・デー」の日には約2万5000本がリリースされ、お腹が出ていて顎鬚を生やした難解な醸造作業着を身にまとったオジサンに出会えれば、おそらくその人をツテにして、ダーク・ロードの一本や二本を手に入れられる人まで辿りつけることでしょう(ちょっと小汚いですが最もうぬぼれたビールマニアは、最近のビールをあからさまに嘲笑しています)。

 しかし、そんな彼らが嘲笑することを拒み、偽善的にも大騒ぎするのは、ダーク・ロードのラインナップのいずれかが、スクラッチ形式の「ゴールデン・チケット」のくじシステムを通して、ほんとうに僅かな数がリリースされた時にあるのでした。

 バーボン・バニラ・ダーク・ロード(マニアからは頭文字をとって「BVDL」と呼ばれている)は、ほぼ毎年約500~700本の本数が祭りのときに解禁となります。

サンテ・アダイリウス・ウエスト・アシュリー

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Sante Adairius West Ashley

 サンテ・アダイリウス・ラスティック・エールは、おそらくアメリカの国道1号線近くのキャピトラの小さな工業団地から味のあるセゾンビールを生み出している、カリフォルニアで今注目されている醸造所になります。

 頭文字を取って一般的にSARAと呼ばれているこのビールは、カリフォルニアの中央海岸の大部分では、ほとんどお目にかかることはできませんし、それ以外の地域となると出会える確立はさらに低くなります。

 それが彼らの最も有名なビールである、ピノ・ノワール木樽のアプリコット・サワー・セゾンであるウエスト・アシュリーであり、それがなかなか味わえない理由でもあるのです。

 8つ目のバッチまでがランダムにリリースされていますが、一度リリースされるとあっという間になくなってしまうのでした。

フィフティ=フィフティ・インペリアル・エクリプス・スタウト – マスターピース

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FiftyFifty Imperial Eclipse Stout – Masterpiece

 パピーを単なるバーボンのように手に入れるのが難しいと思うなら、パピー ・ ヴァン ・ ウィンクルのビールを試してみるといいですよ。

 昨年末、カリフォルニア州のFiftyFifty Brewing(フィフティ=フィフティ・ブリューイング)は、以前のパピー樽で18カ月熟成した自社の名高いエクリプス・インペリアル・スタウトの樽を、400本リリースしました。

 この醸造所は、お一人様何本までといった制限を特に決めていなかったので、数多くのマニアらが何本も買い占め、1時間も経たいうちに売り切れてしまったそうです。翌日、FiftyFiftyのオーナーは、謝罪するハメになったらしいです。

TAPS レミーズ パピー

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TAPS Remy’s Pappy

 FiftyFifty Brewing(フィフティ=フィフティ・ブリューイング)以外にも、実際にいくつか他のパピー ・ ヴァン ・ ウィンクル木樽熟成ビールが、過去数年間の間に世に送り出されています。

 それらのすべては、本当のパピー (バーボン)がまるで街角の店でコカ・コーラ・ゼロを買うくらい、簡単に買えるように見せています。ペンシルバニアにあるVoodoo Brewing(ブードゥー・ブリューイング)はバーレーワインであるPappy Van Winkle-aged THE K13を、2013年に258本リリースしています。

 カリフォルニアのPort Brewing Pappy(ポート・ブリューイング・パピー)は、自社の理事会でブラウンエールを昨年末にワックスシールのボトルで250本出しました。Remmy’s Pappy(レミーズ・パピー)は、おそらく数少ないパピービールのなかでも最も認められたもので、カリフォルニアのTAPS FISH HOUSE & BREWERY(タップス・フィッシュハウス&ブリュワリー、ここのマグロは是非試して欲しい)で2013年に最初にリリースされています。

ブリュードッグ・ ジ・エンド・オブ・ヒストリー

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BrewDog The End of History

 今まで作られたビールのなかで、最も希少価値の高いビールはどれかというと、案外決めるのに頭を目一杯使うことになるのです。

 地元の醸造所がおそらく一つのシクステル・ケグの価値のあるビールを醸造していたとしても、再び作ることはありませんでした。しかし、そのビールを気にかける人は、一人もいない。おそらく最も希少価値の高いボトルビールは?といえば、宣伝が凄まじかったThe End of History(ザ・エンド・オブ・ヒストリー)でしょう。

 このアルコール度数55%というビールは、今までに11本しかリリースされていないのです。ボトルとしてみると、この数は少し不正確と言えるかもしれません。

 このビールは、タキシードを着た剥製のリスの中に注がれてリリースされてきたのです。 750米ドルも払えば、このスコットランドの素晴らしい、当時世界で最もアルコール度の高かったビールを、「つかまえる」ことができるというわけです。

 この地球上に、まだこれらのボトルが残っているのかどうかは知りませんが、希少だからといって必ずしもそれが良いものだとは限らないことを言い聞かせておかなければなりません。最もこのビールを飲むことができた数少ない人たちは、なかなか良い評価をつけていました。

「ザ・ブルエリーの樽で熟成した梨の木のヤマズウラ」

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The Bruery Barrel-Aged Partridge in a Pear Tree  

 最後のビールは、そして、おそらく最もひとりよがりな意見となりますが、自分がもう二度と味わうことができないかもしれないと思い始めているビールを紹介しましょう。

 2009 年、The Bruery(ザ・ブルエリー) は以後12年間のクリスマスに毎年特別なビールを解禁するプログラムを始めました。12 年後には、辛抱強く待ったアルコール依存症の人間が、壮大に祭典を行うことになります。これらのビールは特に珍しいわけではないですが、収集することが楽しいくなるものなのです。

 私は最初の年にPartridge in a Pear Tree(梨の木のヤマズウラ)を買って以来、順調に毎年手に入れています。多くの年において、The Brueryはより限定的な樽熟成バージョンのビールを出しているのですが、この最初のPartridge in a Pear Treeだけはあの時以来、香りを嗅いでいません。

 7年前に出された290本のボトルは、現状、未開封のまま残っているのは何本になるのやら…。当時「試飲」として飲むことができた私は、非常にラッキーだったのかもしれません。で、果たしてあの味に、もう一度出会えることでしょうか。残された時間はあと5年ですが。

Source / ESQUIRE US
Translation / MEN'S +
※この翻訳は抄訳です。