がん犯され、闘病中であった世界的なスターシェフであり「フレンチの神様」のジョエル・ロブション氏が、2018年8月6日（現地時間）にこの世を去りました。享年73歳です。
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R.I.P. Joel Robuchon
米「CNN」によれば、ロブション氏はパリ・モナコ・香港・ラスベガス・東京・バンコクなどにレストランを展開し、数あるメニューの中でも「じゃがいものピュレ」は絶品と評判でした（作るときは、じゃがいもが熱いうちに冷たいバターを加えるのが彼のポイントでした）。
他にも「ラングスティーヌ（ヨーロッパアカザエビ）とトリュフのラビオリ」や、「ピジョンとフォアグラのキャベツ包み」といったシグネチャーメニューもあると、英「BBC」は報じています。が、ロブション氏自身は脂質制限をしていて、27キロのダイエットにも成功しています。
若手の育成にも力を注いでいたロブション氏は、短気で怒りっぽい一面もあり、若かりしころのゴードン・ラムゼイにお皿を投げつけたというエピソードも…。
そのことについてロブション氏は、「ゴードンは才能に満ち溢れているにも関わらず、彼の態度はいつも、なんというか扱いにくかった。私の要求が多いから、料理を作り終わるたびに、フライパンをストーブに投げつけ、仕事を辞めると脅してきたんだ」と、英『テレグラフ』紙にコメントしています。
さらに、「1回だけものすごく頭にきたときがあって、彼にお皿を投げたことがあるね。でも、人にお皿を投げたのはその1回だけだけど」と語っていました。
とはいえ、イギリスを代表する3つ星シェフとなったゴードンとロブション氏の間に確執はないようです。ゴードンは自身のインスタグラムに、ロブション氏との2ショットをアップし、追悼メッセージを贈っています。
「世界で最もミシュランスターを獲得した、ミシュランのゴッドファーザーを失ってしまった。僕たちが気を抜かないよう、彼はいつも見張ってくれていた。僕たちが寝ている間もね！ ありがとう、シェフ。安らかな眠りを」
ゴードン以外にも、フード界の著名人たちが次々と悲しみのコメントをSNSに投稿しています。ここではその一部をご紹介しましょう。
「私の師匠ジョエル・ロブションの死にショックを受け、とても悲しい思いでいっぱい。厳格で気難しく、要求が多いけれど、驚くほどの才能に恵まれたシェフの王様。RIPムッシュ・ロブション」ニューヨークにあるフレンチレストラン「ル・ベルナルディン」オーナー＆料理長、エリック・リパート
「深遠なインスピレーションをありがとう、ジョエル・ロブション。同じ業界のプロとして大変お世話になりました」NY発のハンバーガーレストラン「シェイク シャック」創業者、ダニー・マイヤー
「ジョエル・ロブションと彼のじゃがいものピュレに思いを馳せている」イギリスのセレブ料理家、ナイジェラ・ローソン
「RIPシェフ・ジョエル・ロブション。あなたはこれまでのフード界を一気に変えた。僕にとってあなたはガストロノミー界のビル・ウォルシュ（アメリカンフットボールの伝説の名コーチ）だよ」ニューヨークのレストラングループ「モモフク」の創業者、デヴィッド・チャン
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「ジョエル・ロブションの死をニュースで聞いて、ショックだし、悲しい気持ちでいっぱい。17歳のころから彼は僕のアイコンでありヒーローだったから。18歳のとき、パリにある彼の弟子のレストランで修行させてもらったんだ。そのときに彼（ロブション氏）と初めて会ったけど、とても優しくて親切で、噂どおり“料理の神様”のような人だったよ」セレブシェフのロコ・ディスピリト
「RIP。そしてあなたのすべてに感謝している」スペイン出身のセレブシェフ、ホセ・アンドレス
偉大なるロブションさま、素晴らしい感動をありがとうございました。そして、謹んでご冥福をお祈りします。
Courtesy of Gordon Ramsay, Eric Ripert, Danny Meyer, Nigella Lawson, David Chang, Rocco DiSpirito, Jose Andres
Photos: Getty Images Translation: Reiko Kuwabara
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