肉好きの皆さん、ついに願いが叶いました。

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  We Now Exist in the Same World as Steak Vending Machines

 ある男性が、主に飲料やスナック類、チョコレートなどの販売に長い間使われてきた自動販売機に目をつけ、新たに肉類を販売するための装置として生まれ変わらせようとしています。 

 それはアップルストーン・ミート・カンパニー社の創業者である、ジョシュア・アップルストーンさん。彼はすでにニューヨーク州北部で数台の肉類販売用自販機を設置し、今後はさらに多くの自販機を展開していく考えでいるようです。

「2019年には、マンハッタン進出を果たしたい考えだ」と、ブルームバーグに対してコメント。アメリカでは、24時間いつでも肉が買える時代へと突入しようとしています。 

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 すでに設置済みの自販機では、ビーフ、ポーク、ラムそれにソーセージを販売。これらの商品は冷凍ではなく、冷蔵で保存されています。

 アップルストーン社はこの自販機を、スーパーマーケットのミートコーナーに置かれているガラスケースに例えています。そこで販売している商品は、「生肉の場合は1週間、加工製品の場合は2週間が経過すると、自販機内から取り除かれる」と、同社のウェブサイトには書かれています。

 肉の原産地はニューヨーク州パイン・プレインズにある家族経営の農場で、ここでは「人道的かつ持続可能なやり方で家畜を育てている」とのこと。

自販機で生肉を買う方法を動画で紹介

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
How to Use Applestone Meat Company's Vending Machines
How to Use Applestone Meat Company's Vending Machines thumnail
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 アップルストーンさんは、家畜の肉を極力無駄にしない畜産という考えを提唱しています。

 これは家畜の鼻から尻尾まで、できるだけたくさんの部位を利用するという意味で、無駄になる肉を減らすという試み。そして同氏は、この自販機を使って新鮮で高品質な肉をより多くの人々(家の近くにお気に入りの食肉店がない人たちを含む)が購入できるようにしたいという考えを実践しているのです。 

「1950年代には多くの方が9時から17時まで働いて、毎晩同じ時刻に夕飯を食べていたものだが、もはやそんな時代ではない」と同氏は言います。また、「現代の暮らしは、いい意味で混沌としたものだから…」と続けてコメントしています。 

 この自販機は、「冷凍庫にある牛肩のひき肉の大きな塊をディナーで料理するためには、朝、仕事に出かける前に常温に置き換え、解凍の手はずを整えればいい」という先見の明をもち合わせていない人たちにとって、大いに役立つものとなるでしょう。 

 また、日曜の朝など、日が昇る前に肉が食べたくしょうがなくなる人にとっても、実に素晴らしい存在となるはずです。 

 肉好きの皆さんで渡米する機会があったなら、この自販機はぜひとも自分の目でご確認ください。これは画期的な取り組みです。いつか日本にも、同様の自動販売機が設置されるかもしれませんね。

By Sarah Rense on August 25, 2018
Photos by Getty Images
ESQUIRE US 原文(English)
TRANSLATION BY Hayashi Sakawa
※この翻訳は抄訳です。 
編集者:山野井 俊