六本木と青山の中間に位置する、西麻布。
六本木の淫靡な雰囲気と青山の洗練さが巧妙に交じり合う、
夜遊び人にはたまらない、オトナの街です。
バブル時代に栄華を極めた街というイメージがある方もいるかもしれませんが、
今存在するのは味に評判の名店ばかり。
深夜営業も多く、終電を逃したあとのムフフ♥な展開も期待できたりして。
西麻布のオイシイ魅力 3
1. アクセスの悪さが業界人には好都合!?
西麻布の最寄り駅は?というと、六本木、広尾、表参道となり、どこからも徒歩10分ほどかかるという、やや不便な立地。そんなアクセスしづらいという点が、業界人や芸能人にウケていて、昔から人気を博しています。一般人とはちょっと違うというステイタスが魅力的に映るのかもしれません。
2. 大きな道を一本入った路地裏にこそ名店多数
六本木通りと外苑西通りという大きな2本の幹線道路沿いに名店が多くあるのですが、その一本裏手にも名店がぞろぞろあるのも、西麻布の魅力。戦後、大きな開発が進むことなく、かつての住宅街の面影を残す細い路地に実力店が店を構えていたりするのです。隠れ家的な雰囲気とお忍び感はたまりません!
3. 2軒目使いできる深夜営業店が多し
きちんと食事ができる味にこだわる料理屋さんが多いのは言わずもがなで、2軒目、3軒目使いできる、深夜まで営業している店が多いのも特徴。居心地がいい店が多く、女子との初デートで「終電行っちゃったね、どうしよっか?」な夢のような展開も、ほかの街より期待大!?
焼肉うしごろ 西麻布本店
悶絶するほどの美味しさ! 女子からの
「連れてって♥」リクエストが止みません(笑)
メンズクラブオンラインで圧倒的アクセス数を誇る編集長ブログ「トガブロ。」。こちらでのアップ数、おそらくダントツなのがこの「うしごろ」ではないでしょうか。編集長いわく、いろいろな方をお連れしてブログをアップすると、それを見た方々が「私もぜひ連れて行って」とねだられ、無限ループ状態に陥っているのだとか。なかでも今回紹介するメニューは誰もが悶絶する最高のコースです。
うしごろの美味しさを裏づけるお話があります。オープンまで3年の月日をかけ、全国はもとより世界中の焼き肉店、ステーキハウスをとことん巡ったそう。美味しい店では肉のサシがどうなっているか、火入れの状態、誰もが美味しく食べられる厚さは…と、熱心な研究の末、選び抜かれたのが国産黒毛和牛のなかでも最高級といわれるA5ランクの牛肉。悶絶する美味しさです。必ず早めの予約を。編集長も1カ月前から予約していますから!
いちばん人気の「極み赤身コース」(1万円)をご紹介します。
こんな牛タン、なかなかありません。そそりたつ厚さながら噛みしめたときに溢れ出る肉汁が悶絶級。
これを知ったらもうほかは食べられませんね。
「厳選赤身肉4種」。赤身部分とサシのバランスが美しい!のひと言。焼くことで旨みが凝縮され、いっそう赤身肉を引き立ててくれます。もっと食べたくなるに違いありません。
「ざぶとんのすき焼き」は、焼いてタレをつけて卵にくぐらせ、ひと口大のご飯を巻いていただく新感覚の焼肉。
「シャトーブリアン」。牛肉界の王様といってよいでしょう。
皆さまの味覚でじっくり味わってください。
ドリンクも各種取り揃えています。特にワインリストは肉の味わい、タレの旨み、塩加減を意識し、美味しさを引き立てるものばかり。
シャンパンが圧倒的人気です。巷で人気の“肉シャン”の完璧なマッチングで楽しめます。またマッコリの飲みやすさにも注目です。
焼肉うしごろ 西麻布本店
東京都港区西麻布2-24-14 Barbizon73 1F
TEL 03・3406・4129
営業時間 17:00~23:00L.O. 無休
コース 6500円、8500円、1万円、
ドリンク 600円、ボトルワイン 5800円~、
サービス料5%(個室10%)
http://www.ushigoro.com/jp/
帝國食堂
若きシェフが提案する、
女子ウケ必至な絶品ネオフレンチ
今でこそネオ・フレンチが台頭していますが、それも伝統があってこそ。こちらは若き横田シェフが、その両方のよいところを見せてくれる貴重な店。
そしてリピーターの多くがオーダーするのが、鴨のコンフィです。3年前のオープン時からあるひと皿で、本当に美味しく感動するはず。この“鴨コン”をはじめ、どれもフランス料理でありながらいくらでも食べられるあっさりとした味わい。かつ野菜も豊富で、女子人気が高いのも納得です。ワインが進む美味しさですが、飲みすぎて、オイシイ思いを逃さぬように。
「新玉ねぎのムース 山菜とはまぐり添え」1500円。主役は中央の白いクリーム。新玉ねぎってこんなにも甘いのですね。
新作「真鯛のパイ包み焼き」2800円。ブールブラン(バターソース)とシャンピニオンの相性が抜群です。
ワインはヨーロッパの美味しさを取り揃えた豊富さ。特にレバノンに注目。
これがウワサの「フランス産鴨もも肉のコンフィ」2300円。
付け合せの野菜もパーフェクトです。
フランス料理 帝國食堂
東京都港区西麻布2-15-13
TEL 03・6450・5515
営業時間 18:00~翌2:00L.O.
定休日 日曜、第一月曜日
アラカルト900円~、グラスワイン800円~、
ボトルワイン3500円~、コペルト一人500円
http://teishoku.jp/
鮨吉
お忍びにももってこいな
隠れ家的雰囲気の
カウンター寿司店
実は西麻布は寿司店の激戦区ってご存じでしたか。半径100メートル以内に軽く30軒はあります。そのなかから今回ご紹介するこちら。「すしよし」と読みます。ご主人いわく「吉=キチ=になってほしい」という願いから、あえて訓読みにしたそう。
メニューはコース一本。ただし旬のおつまみが盛りだくさん、加減を見てお出ししてくださり、お酒がつい進みます。握りは江戸前。路地裏にあり入り口も少々わかりづらいですが、これがまたツウな雰囲気。女子をお連れしたら喜ばれることうけあいです。
おまかせ一本のコースのシメはお約束、握りです。寿司のネタはご主人のとっておきが出てきます。さらに注目は、醤油。かつおの風味がしっかり感じられる極上の味わい。これだけでお酒が飲めてしまいそう。
握りの前の一品から。こちらは白魚の天ぷら。まるまる太った白魚です。
ボリューム感たっぷりのかにの素(もと)みそ焼き。
日本酒の品揃えは純米吟醸が中心。味わいのバリエーションも豊富です。
鮨吉
東京都港区西麻布2-13-19 コート麻布1F
TEL 03・6427・4838
営業時間 17:30~翌1:00L.O.
定休日 日曜、祝日
コース1万3000円~、ドリンク800円~、
ボトルワイン5000円~
Rice Terrace
初エスコートなら下見はマスト!
王道の路地裏名店
この地で24年。入り口で迎えてくれる象のオブジェがアイコンのこちらは知る人ぞ知る名店です。正統派・タイの宮廷料理をいち早く日本で紹介。
聞けばタイに行ってもこの味わいに出合うことは難しいそう。スパイスの使い方がまったく違うのです。まろやかさ、コク、辛さ、酸味。どれをとっても上質でしかも全体がきれいに混ざり合い、どれかがとんがっているような印象はありません。クセになる辛さでファンを放しません。野菜のカッティングにも注目です。名店ながら場所がわかりづらいので、ご注意を。
ぜひ召し上がっていただきたいメニューをピックアップ。
「春巻~プリンセススタイル~」5個1300円。まずは包んでいるライスペーパーに注目。もっちり感が絶品です。
「海老、鶏肉入り花形タルト」5個1200円。素材の甘さが引き立ってくる逸品です。飾りの美しいニンジンも完食してくださいね。
「有頭海老のココナッツチリソースがけ」2000円。甘さ、辛さ、まろやかさと非常に奥深い仕上がりです。いちばんの人気メニュー。
ワインの数々。やはりここはキレとコクのある泡もの系で攻めるのがおもしろいかと。もちろんシンハーも!
ライステラス
東京都港区西麻布2-7-9
TEL 03・6450・5033
営業時間 12:00~14:00、18:00~22:00L.O.
定休日 日曜
アラカルト650円~、コース3800円~、ドリンク3600円~
http://rice-terrace.com/
Nagaoka Sakumo
ドラマティックな技を
2人で横並びで見れば
ドキドキが恋を生む!?
西麻布にありそうでなかったジャンル。それが鉄板焼きです。しかもシェフの手元をしっかり見ることができる劇場型。カウンターの特等席を狙えば、絶妙のタイミングで焼き上げてサービスする姿を目の当たりにできます。なかでも牛肉は、レアな仕上がりながら余熱でだんだん火入れをし、美味しくしていきます。男女で食べた日にゃ、肉パワーも手伝って、2人の仲はより親密に!?
合わせるお酒はシャンパンをはじめ極上のラムやテキーラも。鉄板焼きの新境地を味わえる、とっておきの一軒です。
鉄板焼きの王道ながら難しいといわれている牛肉。こちらは神戸牛を専門に扱っています。サシの入り方、赤身の濃厚さ、これを秒単位で焼き上げていくのです。少し休ませることでさらに美味しさが増すそう。
野菜の盛り合わせ。彩り、旬、人気、と3拍子揃った展開です。
仕上げはお好み焼き。もとは神戸・御影にあった名店。これをはずすわけにはいきません。
ドリンクはジャンルを超えた豊富さ。
ナガオカ サクモ
東京都港区西麻布1-11-13 ひろしまビル1F
TEL 03・6432・9980
営業時間 17:30~翌2:00
定休日 日曜、祝日
コース6019円~、ドリンク648円~、ボトルワイン4537円~
http://www.salt-inc.co.jp/nagaoka-sakumo/
和食 おぎ
佐賀の美味しさを
しっぽりと堪能できる
貴重な名店です
ひとつの産地にこだわることはレストランの理想形です。それを具現化したのがこちら。海の幸、山の幸が共に豊富な、佐賀県の食材、お酒をコンセプトに展開しています。素材の味を生かしたお料理は、どれも絶品!
1階は、おばんざいを中心にいただける、デートにぴったりなカウンター席が。そしてこの3月、地下に新しく個室フロアが誕生しました。西麻布でこの規模の広さの個室で日本料理を食べられるお店はそうそうありません。デートから、大切なビジネスディナーまで使える、貴重な一軒なのです。
地下1階が3月23日にオープンしたばかり。個室専用フロアになっていて、最大20名まで入れるお部屋もあります。地下はコースメニューのみのサービスに。会食にもってこいですね。
1階カウンターではこのようなおばんざい系が。旬の素材が中心なので日替わりのメニュー展開です。
佐賀牛のステーキ。これは地下1階のコースメニューから。肉質の軟らかさに驚きます。
逸品料理からは「佐賀牛のたたき ポン酢ソース」。ポン酢の旨さがこれまた佐賀牛の美味しさを引き立ててくれます。
佐賀県産の日本酒が勢揃い。秘蔵品もあります。
和食 おぎ
東京都港区西麻布2-11-2 SHINKOH西麻布ビル1F
TEL 03・6758・0100
営業時間 17:00~21:30L.O.
定休日 日曜、祝日
一品料理600円~、コース1万円~、ドリンク1000円~
http://www.ogi-tokyo.com/
カーヴ シンデレラ
餃子と唐揚げに合わせる
極上シャンパンは
深夜の禁断のお楽しみ!
昨年12月ひっそりオープンしたこちら。午前3時まで味わえる餃子と唐揚げ、そしてシャンパンの豊富なリストがあるラウンジです。使い方はさまざま。事前に相談すればコース仕立てのメニューを提案してくれます。
食事を済ませ、まだ軽く飲みたいというときにも。ツマミには餃子と唐揚げがやってきます。個室もあるので、カラオケだって。もちろん、個室でもでき立ての餃子と唐揚げ、シャンパンがサービスされます。ダメとわかっちゃいるけど食べたくなる深夜ゴハン。ワルさを分かち合う!?禁断の密会にぜひ。
少し残ったシャンパンを漬けダレに加え1日寝かした「鶏モモ肉の唐揚げ」1000円。
いまだ研究が進んでいる「焼き餃子」5個1000円。シャンパンをより美味しく飲んでほしいため付けダレは塩とレモン。このこだわりが人気の秘訣です。
グラスシャンパンは8種類、ボトルは25種類以上。もちろん普通のワインも。シャンパンの品種をリスペクトし、シャルドネとピノ・ノワールが中心のリストです。
カーヴ シンデレラ
東京都港区西麻布1-15-7 6F
TEL 03・5413・7554
営業時間 19:00~翌3:00L.O.
定休日 土・日曜、祝日(予約の場合対応可)
フード600円~、グラスワイン1500円~、グラスシャンパン1700円~、
ボトルシャンパン1万円~、チャージ一人1000円
炙り家 緑
いっしょにブランド豚を
“しゃぶ”れば
ぐっと距離がお近づき♥
広い東京、見渡せば「しゃぶしゃぶ」と「焼き物」が揃うレストランはあれど、ここまで完成度の高いメニューを出してくるというのはかなり貴重なケースです。しかもこの3月オープン。知る人ぞ知る、これからブレイク必至のしゃぶしゃぶ店です。
使う豚は「和豚もちぶた」。しゃぶしゃぶしても脂が浮き出てこない、本当に極上の豚肉です。さらに焼き物にも注目を。産地直送、旬の味わいをいちばんに考えた食材ばかり。日々替わりますのでそれも楽しみ。一つの鍋をしゃぶれば、二人の距離はより親密に。店内、奥には掘りごたつ形式の座敷もありますのでくつろげます。
圧倒的人気の「和豚もちぶたのしゃぶしゃぶ」一人前2880円。
これがしゃぶしゃぶのボリューム。タレが決め手です。仕上げにそばがついてきます。
焼き物。魚は本当に脂がのったものばかり。
「ポテトフライ」(580円)はトリュフの香りが。
焼酎の品揃えは本当に豊富です。選ぶのに悩みそう。
炙り家 縁
東京都港区西麻布1-12-8 メインステージ西麻布
TEL03・6438・9336
営業時間 18:00~翌4:00
無休
アラカルト500円~、ドリンク400円~
DINING LOUNGE Tes!
半個室もある
ダイニングラウンジは
2軒目の口説きに!
西麻布企画を考えた際、1週間かけてずっとロケハンしていました。そのとき「ここは何ができるのか」とずっと気になっていたのがこちら。
カウンター、テーブル、半個室、と使い勝手のよいバーが3月半ば、オープンしたのです。場所柄、二人しっぽりもありですが、こちらはみんなでワイワイも可能。カクテルサーバーが君臨していますから。これは本当に便利。バランスよくブレンドしたドリンクを冷え冷えのままずっとサーブしてくれるすぐれもの。
この使い方を知っておくだけで好感度アップは間違いありません。
ワインの種類も豊富。グラスワインも用意されているので、遠慮なく相談を。ミックスナッツ(500円)の塩気が絶妙でお酒が進みます。
契約農家から届くきのこが盛りだくさん「きのこのソテー」600円。シャンパンも揃っています。王道どころとぜひとも合わせてみてください。
これがウワサのカクテルサーバー。ライトが何色にも光るのも盛り上がります。気づけば二人で1本開けてしまえそうな展開です。また入り口入って左手は半個室タイプ。ソファ席のご用意があります。
ダイニング ラウンジ テス
東京都港区西麻布2-12-4 小倉ビルB1
TEL 03・6433・5080
営業時間 20:00~
定休日 土・日曜、祝日
フードアラカルト500円~、ドリンク600円~、グラスワイン700円~
http://tes-tes.jp/
Photograph/Masashi Nagao
Text/Satoko Fujisaki
Illustration/Rin Noguchi
Design/PARK.SUTHERLAND Inc.