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3月8日はサバの日。サバといえば、ただいま話題沸騰中なのが「サバ缶」です。
 

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 日本では、家でお父さんがビールのおつまみにサバ缶を食べる…というイメージが強いかもしれませんが、実はここ2、3年で大きな変化が! 
 
 サバ缶の栄養価の高さが注目され始め、さらにダイエット効果も期待できると密かなブームに。しかし、それだけでなく「サバは薬膳的にみると美容効果も期待でき、女性にこそおすすめです」と話すのは、全日本さば連合会で“サバジェンヌ”として活躍する池田陽子さん。
 
 そこで今回は、サバ缶の魅力を教えてもらうとともに、おすすめのサバ缶5つを特別に紹介してくれました。さあ皆さん、サバを食べて「Ca va bien」ですよ(笑)。

【サバ缶の魅力その1】栄養素の宝庫! 健康面だけでなく、美容効果も

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Photograph / Getty Images

 実はサバ缶は、多くの栄養素を手軽に摂れるヘルシーフードなのです。池田さんによれば、サバには中性脂肪を下げる働きもある必須脂肪酸のEPAやDHA、ビタミンB群やカルシウムが多く含まれているとのこと。さらには、美容効果まで期待できるとのこと⁉ 
 
 薬膳アテンダントを本業とする池田さん。薬膳の観点でいうと、サバは中医学で“活血”にあたる食材ということ。つまり、「血行促進効果があるため、血の巡りが悪く老廃物のたまっているところに働きかけます。肌の美白にアプローチするだけでなく、クマや肩こりが改善されるということも」と教えてくれました。

【サバ缶の魅力その2】缶詰なら手軽に栄養をたっぷり摂れる!

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 健康や美容によいとされるサバは、生で食べるよりも、缶詰にすることでよりいっそう効果を発揮。 
 
 栄養がギュッと詰まった旬の時期のサバを食べられるし、なんといっても生で食べるときには、捨ててしまうような皮や骨をいっしょに食べることでより栄養を摂ることができます。

【サバ缶の魅力その3】和・洋・中なんでもござれな万能フード

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「サバ缶の特徴は、なんといってもその万能さ。和・洋・中のどの味付けにも合うという優れものです。とくに水煮缶は、ひき肉でできることはすべて代替できます。お米にもパンにも合うし、最近ではサバサンドも人気ですよね。玉ねぎやトマトとも好相性。さらにはヨーグルトとマスタードの組み合わせや、ナンプラーとパクチー、レモンを合わせてソースにもできますし、他の缶詰にはできないことが盛りだくさんだと思います」と池田さん。

【サバ缶の魅力その4】おいしい上にグッドルッキング!

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 今までは、水煮や味噌煮のイメージが強かったサバ缶。しかし、最近ではオイル漬けや燻製、焼き鯖にマリネ、アヒージョなどさまざまなバリエーションが! 
 
 それに合わせて、パッケージもおしゃれなものがどんどん登場。 洋風なものから可愛いイラストがあしらわれたものまで、使うのがもったいないくらいです。次のページからは、サバジェンヌである池田さんおすすめの「おしゃれサバ缶」5つをピックアップしますので!

【サバジェンヌおすすめ①】洋風サバ缶の先駆け!ユニークな3種の味わい

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サヴァ缶3種アソート3缶セット(スリーブ入)オリーブオイル漬け、レモンバジル、パプリカチリソース 1220円

池田さん流レシピ:
そのままでもおいしいのでサラダにのせたりしてもいいですが、おすすめはココットに入れて、チーズとパン粉を振って焼いたオーブン焼き。絶品です! 赤に黄色、緑のひときわ目を引く鮮やかさ。これが、フランス語で「元気?」のあいさつである「Ça va?」(サヴァ?)と名付けられた、サバ缶ならぬサヴァ缶。国産の鯖を岩手県内で缶詰加工したオリーブオイル漬け、レモンバジル、パプリカチリソースの3種の味わいでアレンジの幅が広がります。 
 
 
●お問い合わせ先
岩手県産
TEL 019・638・8161
https://www.iwatekensan.co.jp/

【サバジェンヌおすすめ②】まるでフレンチ!風味豊かな“サバフィレ”

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「ラ・カンティーヌ サバフィレ エクストラバージンオイル」340円(編集部調べ)

池田さん流レシピ:
フレンチのような味わいはワインにぴったり。玉ねぎやハーブと合わせたら、バゲットにのせてカナッペに…おしゃれなブランチになります。白地にブルーの花がちりばめられた、陶器のようなおしゃれなデザイン。中には、脂ののったノルウェー産の鯖をスペイン産のオリーブオイルで漬けたものが…。風味豊かな味わいが特徴です。 
 
 
●お問い合わせ先 
マルハニチロお客様相談室
TEL 0120・04・0826
https://www.maruha-nichiro.co.jp/

【サバジェンヌおすすめ③】“サバ節”から生まれた、魚市場自慢の燻製サバ缶

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駿河燻製 OIL SABADINES(オイルサバディン)オリジナル、黒こしょう、ガーリック、ナチュラル 各500円(税込)

池田さん流レシピ: 
大人っぽい味わいで、私はバーボンに合わせることが多いですね。そしてとにかく、お米や海苔に合うので、おにぎりにもおすすめ。ぜひトライしてみてください! シックで洗練されたデザインに、中央のサバが引き立つこちらは、ただのさば缶でもない、いわしで作るオイルサーディンでもない、その名もオイルサバディン。静岡県・沼津港で水揚げされた鯖を、蒸して、冷まし、燻したあと何度も乾燥させて作る伝統の“サバ節”の新しい食べ方として注目を集めています。 
 
 
●お問い合わせ先
沼津港 かねはち
TEL 055・952・0001

【サバジェンヌおすすめ④】さっぱり爽やか、ゆず×サバ缶

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寒さば きとうゆずしおオリーブオイルづけ 390円

池田さん流レシピ: 
サバ缶初心者にも食べやすく、アレンジしやすいです。さわやかな風味をいかしてパスタに。シソをたっぷりトッピングするのがおすすめです。サバとゆず、オリーブの可愛いイラストで料理をするのが楽しくなりそうなこちらは、秋から冬の時期に獲れる脂ののった寒さばをエクストラバージンオリーブオイルで漬けこみ、徳島県・木頭の名産ゆずを合わせた一品。爽やかな香りで鯖の生臭さを消し、さっぱりと食べられます。 
 
 
●お問い合わせ先
KITO YUZU
TEL 03・6256・9058
http://kitoyuzu.jp/

【サバジェンヌおすすめ⑤】人気のスペイン料理を和風に仕上げたおつまみサバ缶

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焼き鯖のアヒージョ 230円。Photograph / Fujimaki Hitoshi(Flame)

池田さん流レシピ: 
にんにくの香りが香ばしく、隠し味のしょうゆ効果なのか味にやさしい深みがあるのがこのサバ缶。鯖の旨みがしみでたオリーブオイルもおいしいので、耐熱皿にオイルごと入れてパプリカ、アスパラ、きのこなどの野菜も加えてレンジ加熱するのがおすすめです! ブルーに和風のイラストが爽やかなこちらは、焼き鯖をアヒージョにしたもの。銚子港で水揚げされた旬の真鯖を使用し、香ばしく焼いたあと、ニンニクと唐辛子をエクストラバージンオイルで漬けこんだ一品。隠し味にしょうゆを入れて和風に仕上げた、箸が止まらなくなる絶妙な味わいです。 
 
 
●お問い合わせ先
髙木商店 
TEL 0479・44・1133
https://www.takagi-shouten.com/


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池田陽子(いけだようこ)
全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ、薬膳アテンダント、食文化ジャーナリスト。鯖をこよなく愛し、サバ缶、サバ料理、文化などを発信。3月8日より、著書『サバが好き! 旨すぎる国民的青魚のすべて』が発売に。公式ホームページもチェック。