◇ゴードン・ラムゼイとは?

 自国である英国はもちろん、欧米でも大人気の3ツ星シェフ、ゴードン・ラムゼイ氏。彼はTVにもよく登場しているので、日本の皆さんの中にもご存じの方が少なくないでしょう。

 彼の出演する番組は実に傑作なのです。その理由と言えば、料理に関しては間違いなく素晴らしいものを常に紹介してくれるのは言うまでもありません。しかし、それだけではありません。それ以上に人々の心打つのが…そう、あのキレのある毒舌トークなのです。これを楽しみに、視聴することがクセになっているファンも多いとか。

 そんなゴードン氏に、米「FoxTV」の番組『Gordon Ramsay's 24 Hours to Hell and Back』と外食に関する豆知識について、シェフ目線で語ってくれています。

 もし皆さんが彼のファンならば…この世界的に有名な3ッ星シェフが、小さな(ときには大きな…)宿泊施設のオーナーを叱咤激励するリアリティ番組『Hotel Hell』のYouTubeに格納された動画も観ていることでしょう。これを眺めながら午後の時間を有意義にすごすのも、なかなかオツなものです。彼の叱咤激励にヤラレ、経営の振るわない施設がそのサービスを改善していく様は観ているわれわれも、前向きな気持ちへと変換してくれるのですから。ときには滅入ってしまう人も、当然いるでしょうが。

 しかし最近のレストランでは、心を込めた伝統的おもてなしを提供するだけではお客さまは満足しないようです。そこには適度の華やかさ、そして素敵な雰囲気、さらには「インスタ映え」と言われる豪華さまで求められるようになっているのが現実なのです。

 しかしラムゼイ氏は、こういった流れにはうんざりしているようです。

 そこで、グローバル・ライフスタイル・メディア「ポップ・シュガー」のインタビューの中で、ラムゼイ氏は語っている「人々が間違えているフードトレンド」についてクローズアップしていきましょう。

人々が間違えているフードトレンド3選

 彼はそこで、3つのフードトレンドに対して叱咤激励をしています。

【1】トリュフオイル

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 ゴードン氏は、皆さんも好物かもしれない「トリュフの香り添えのマカロニ&チーズ」に対し、一家言(いっかげん)あるようです。
 彼はこう語っています。
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 「私が最悪だと思うのは、大量にトリュフルオイルを使うことです。多くの人々がこれを他のオイルと同様に、大量にかければ美味しくなるだろうと勘違いしているのです。トリュフオイルに関しては、ほんの少しの量をかけるのが正解なのです」

【2】和牛

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 「高級レストランやステーキハウスであればいたるところに、まるで柔らかな大理石のよう高級和牛が偏在しています」とゴードン氏。
 そして、続けて彼は言います。「これは丹精込めて仕上げられた、スペシャルな食材なのです、きちんと尊敬の念をもって調理すべきもの。せっかくの和牛を、即座にミートボールにするレストランがあるけれど、これは実に嘆かわしい事態なので」。
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 『和牛というのは、少し貯蔵してからがベストな状態となる…なので、少し寝かせてあげましょう。そうすれが、さらに特別なビーフへと進化するのです」とのこと。

【3】泡

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 ゴードン氏が依然として同意できない料理法のひとつが、「泡」で仕立てた料理だそう。これは、スペイン・カタルーニャ料理伝説のレストラン「エル・ブリ(エル・ブジ)」によって世界へと浸透した料理法で、これを「エアプーマ」と呼んでいたかと思います。

 「一番新しい話で言えば、セントポールにいたときです。誰かが泡状のボーンマロウ(骨髄)の料理を出してくれたのですが、それは今思い返しても「泡状」などと美しい表現などできません。もはや、ボーンマロウ(骨髄)そのものしか目に入らない。それはまるで淀んだプールに浮かぶ謎の物質であるかような…決して心惹かれるものではなかった」とラムゼイ氏。

  
 そして「デザートなら、泡仕立ての効果は発揮できるかとは思うが…」と語っています。

これはpollの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。

Source / ESQUIRE UK
Translation / Trans Mart
※この翻訳は抄訳です。