現地時間6月21日(日)、チェンバーズベイGCにて、
全米オープンゴルフ最終ラウンドが行われました。 
首位と7打差の19位タイからスタートした松山プロ。
果たして、猛追はできたのでしょうか!?

全米オープンゴルフ 2015 最終日

Human, Grass, Sport venue, Recreation, Sports equipment, Ball game, Shoe, Elbow, Standing, Leisure, pinterest

写真:6月21日の最終日、2番ホールのグリーン上の松山英樹プロ。
Photograph/Andrew Redington(Getty Images)

 
 首位と差は7打。19位Tからの最終日スタートとなった松山英樹プロ。果たして、ミラクルは起こせたのでしょうか!?
 松山プロにとって海外メジャー第2戦となる、「第115回 USオープンゴルフ」最終日。この日、松山プロは出入りの激しいゴルフとなりました。5バーディを奪ったものの、3つのボギーと1つのダブルボギー! 結果、スコアを伸ばすことはできす、通算3オーバーのまま、18位Tでこの4日間を締めくくりました。前回のメジャーである「マスターズ」では5位に入っていましたが、メジャー大会連続のトップ10入りは果たせませんでした。
  

Arm, Sleeve, Human body, Sportswear, Trousers, Cap, Sports uniform, Elbow, Shirt, Standing, pinterest

写真:18番グリーン上で天を見上げる松山英樹プロ。
Photograph/Ross Kinnaird(Getty Images)

 この日、松山プロのとっての課題ははっきりと具体化されました。俯瞰で見てみましょう。18ホールにおいて、フェアウェイを外したのは2回だけになります。パーオンを逃したのも、同様に2回となります。USGAの発表したスタッツも松山プロの問題点を浮き彫りしていました。最終日におけるティからグリーンまでのパフォーマンスに関するスタッツは22位。これに対し、グリーン周りはなんと67位、ほぼ最下位となります。

 たしかに、ここチェンバーズベイGCのグリーンは、テレビで見ていてもボコボコです。が、これは他のプロも同じこと。課題はパッティングだという、現実を目の当たりにしたようです。TVでラウンド解説をしていた青木 功氏の言葉をお借りするなら、「打ちのめされてまた大きくなるんだよ」と。1980年に全米オープンで準優勝を果たした青木氏(72歳)から松山プロ(23歳)に向けたエールは、さり気なくも感動的でした。  

 松山プロの次戦は、2週間後の「ザ・グリーンブライアークラシック」です。さらに、その2週間後にはメジャー3戦目となる「全英オープン」が…。「終わった結果なので、次につなげるために練習したい」、と松山プロのコメント。深く打ちのめされた分だけ、次は大きく成長し、ぜひタイトルを奪取してほしいですね。
 

Crowd, Hat, Mammal, Headgear, Audience, Team, Fan, Stadium, Baseball cap, Crew, pinterest

写真:第115回 USオープンゴルフの優勝カップを手にしたのは、ジョーダン・スピース。
Photograph/David Cannon(Getty Images) 

 
 メジャー第2戦となる第115回目 USオープンゴルフは、21歳の若きヒーローであるジョーダン・スピースの優勝で幕を閉じました。4月のマスターズ優勝に続いて、USオープンも優勝! メジャー2連覇は史上6人目、しかも21歳という若さで…これ以上の快挙はありません! この若きウィナーとともに、今回の大会で記憶に残るのは、たぶん前代未聞の難解コースではないでしょうか。この期間のアメリカ・ワシントン州チェンバースベイGCでは、4日間連続で最終18番ホールまで息を呑む展開が続きました。ジョーダン・スピース、そして同世代として互いに意識し合う松山プロ…この難解コースを自分のものにした者、悩まされた者の明暗がここでくっきりと分かれたのでした。
 このジョーダン・スピースの活躍をバネに、松山英樹プロは今後やってくれるでしょう。ぜひとも、今年中にタイトルを奪取してほしいものです。その可能性は十分あると、世界も認めているのですから…・。

(C)Getty Images
編集者:小川和繁