では、果物を丸ごと食べる場合、そして、普段の食事に加えるのであれば、どれがベストとなるでしょうか?
その答えは…そう、買い物リストの中に一番最初に入れるべきなのは、「ベリー類」になります。
「ブルーベリーからストロベリー、ブラックベリー、ゴジベリー、クランベリー、カシス、ビルベリーまで、あらゆるベリー類は果物の中でも、群を抜いて優れています。これらは脂質やカロリーが低く、食物繊維や重要なビタミン・ミネラル類を豊富に含んでいますから…」と、マカナルティ博士は説明します。
またマカナルティ博士によれば、ベリー類にはポリフェノール類と呼ばれる健康に良い種々のファイトケミカル(植物性化学物質)が豊富に含まれているということです。
例えばアントシアニンやアントシアニジンといったファイトケミカルは、心臓や脳の健康と関連づけられており、がんリスクの低下、インスリン感受性の改善、血圧改善などの効果が期待できるという数値が研究によって叩き出されています。またベリー類には、抗酸化作用を持つ生物活性化合物も含まれ、この物質の抗炎症効果やその他の健康上のメリットを示す研究結果も増えつつあります。
そんなベリー類の中でも、もっとも健康に良いのは「ラズベリー」かもしれません…。
なぜか? それはラズベリーにはベリー類のあらゆる健康上のメリットがあると同時に、「糖質よりも食物繊維のほうが多い」という特徴があるためです。これは素晴らしいことです。これまでの研究では、食物繊維の摂取がさまざまな病気の発症率や死亡率を下げることが何度も示されてきましたが、米国ではほとんどの人が十分な食物繊維を摂取していません(米医学研究所では、成人男性で1日あたり30〜38gの食物繊維を摂取するよう推奨していますが、平均的な成人男性はこの半分ほどしか摂れていません)。
というわけで「ラズベリー」は、特に食事に加えるべき健康的な果物と言えるでしょう。