2018.11.01

「子供に筋トレ」をさせることへの是非

「たくましい子に育って欲しい」「将来はプロ選手になってほしい!」…そんな期待を子に持つ親なら、このことは大いにあり得ることでしょう。しかしながら子供にトレーニングさせる際には、注意すべき点がいくつかあるようです。
  
※本記事は、米国ウェスト・チェスター大学応用スポーツ科学の助教授であるリック・ハワード氏(Rick Howard)による寄稿になります。彼はパーソナルトレーナー、体育教師でもあり、若者の生活を改善するための長期運動開発(LTAD)と小児運動科学に関して造詣の深い人物です。

「子供に筋トレ」をさせることへの是非
Getty Images

 
Should Kids Be Lifting Weights?  
 

 子供に筋力トレーニングをさせるか否か、この問いに対する答えを知るためには、成長期の体に関する知識をあらかじめ知っておくことが不可欠です。
 
 
◇子供の成長に任せる
  
 子供たちはその環境における遊びや活動を通じて、必要な身体能力を獲得してゆくものです。もし、「集団の中でいちばんになりたい」という気持ちを持つ子供であれば、自らその競技に合った運動能力をさらに追求することでしょう。ですが、ただ楽しめれば、ただ遊びとしてできれば…と、それで十分と思っている子供も少なくないのです。 
 
 「楽しい」という感覚は、チャレンジと成功体験のバランスの結果として生まれるものです。子供たちは同世代の仲間との切磋琢磨によって、未知の喜びや驚きを体験し、スポーツの楽しさを学び取ってゆくものですから…。
 
 スポーツを競技として極めようとする大人たちの取り組みは、子供たちの取り組みとは事情が異なります。
 
 ある特定の競技に求められる技能を高めるために、特出した、専門性の高いキャンプに参加したり、競技選手になるための条件を満たすことに意識を割いたりと、ひとつの目標に向けて努力を積み重ねるのです。
 
 これを子供に強いた場合…一点に絞りこんだ目標に集中し過ぎてしまえば、成長期の子供の身体能力の成長は偏ったものになりますし、スポーツ全般に対する子供たちの関心を低下させることにもつながりかねません。
 
 結果として、スポーツやフィットネスに魅力を覚えない子供たちが増え、身体能力を育て損なってしまう状況になったとしたら、それはとても残念なことになります。 

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From Men's Health
BY RICK HOWARD, M.ED., CSCS, *D
AUG 15, 2018

 
Translation / Kazuki Kimura
※この翻訳は抄訳です。
Edit / Lumiere SATO, Kaz OGAWA

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