アパラチアン州立大学ノースカロライナ研究キャンパス内にある、ヒューマン・パフォーマンス研究所で責任者を務めるデヴィッド・ニーマン氏が今回の研究の筆頭著者です。
そして彼らの研究チームは2012年に、「バナナに含まれる糖分がスポーツドリンクと同等に運動パフォーマンスを引き出すことが期待できる」ことを示す研究結果も発表したのです。
「われわれはバナナに、18の特徴的な代謝物質が含まれていることも発見していました。これらはバナナを食べたアスリートの血液中に現れるものですが、これらの代謝物質にどんな効果があるのかについては、まだわかっていませんでした」と、ニーマン氏は述べています。
彼によれば、「この研究によってこれらの代謝物質が、運動後の痛みや炎症を促進する遺伝子の発現を抑制することを示す数値を導き出したのです」とのこと。
このような遺伝子はCox2と呼ばれ、アスピリンやイブプロフェンなどの鎮痛剤はこのCox2に働いて、炎症を抑えるというメカニズムも詳しく研究されています。